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戦争と平和(4) 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2021/01/13 |
JAN | 9784334754389 |
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戦争と平和(4)
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
第3部第1•2編収録。 ナポレオンとの戦争、新たな出会いと別れを通して、各登場人物が精神的に大きな変化を体験する第4巻。 19世紀前半の戦場の様子を知ることができ大変興味深かったです。 個人的にはデニーソフが再登場してびっくりでした。 全体の3分の2を読了したことになりますが、...
第3部第1•2編収録。 ナポレオンとの戦争、新たな出会いと別れを通して、各登場人物が精神的に大きな変化を体験する第4巻。 19世紀前半の戦場の様子を知ることができ大変興味深かったです。 個人的にはデニーソフが再登場してびっくりでした。 全体の3分の2を読了したことになりますが、堅苦しくなく笑えるところや考えさせられるところなど様々な楽しみのポイントがあり、飽きずに読むことができています。 まだあと2巻ありますが、終わりが見え始めて寂しい気がします。 言うなれば、ロシア版大河ドラマ風小説といったところでしょうか。
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文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。
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この巻では、いよいよナポレオンがロシア本土に遠征し、領主たちの東方への避難や、ロシア軍とフランス軍の戦闘の様子が描かれる。 砲弾が降り注ぐ激戦の中で、人間が感じる死への恐怖や負傷の痛み、或いは実在の人物であるナポレオンの戦場での心境など、非常に読み応えがあった。 さらにここに至...
この巻では、いよいよナポレオンがロシア本土に遠征し、領主たちの東方への避難や、ロシア軍とフランス軍の戦闘の様子が描かれる。 砲弾が降り注ぐ激戦の中で、人間が感じる死への恐怖や負傷の痛み、或いは実在の人物であるナポレオンの戦場での心境など、非常に読み応えがあった。 さらにここに至って、従来になく作者の歴史観と戦争観が語られている。 その一つが、戦争についての自らの持論をアンドレイ公爵に語らせた場面。 それは「捕虜は取らずに殺害すべきだ」という暴力的な主張に始まるが、その理由は、戦争をルールあるゲームにしてしまうから容易に戦争が開始される、もし皆が命を落とすことになれば、相当の理由がない限りは戦争にならないだろうが、しかし今のようなルールに守られた戦争は、軽薄な軍人のおもちゃになってしまう、というものだ。 自分も、前線で命を掛けた戦闘が繰り広げられる最中に、上層部では温かく安全な部屋で敵国同士の交渉が持たれる、ということには違和感を感じるので、この言葉に大きく頷かされた。 主張された通り、戦争はルールあるゲームでありごく一部の人間の道具に過ぎない。 この主張を言わせるためにこそ、この小説全体が存在している、と言っても言い過ぎではない言葉の一つではないかと感じた。 巻の前半のナターシャの贖罪の記述も、祈りの持つ力がよく伝わり心が洗われた。 読書を通してそのような体験ができる作品は貴重である。
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