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雪の階(下) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/12/23 |
JAN | 9784122070004 |
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
上巻に引き続いて、一気読み。 体に障るというのに…。 千代子と蔵原による調査は進展する。 寿子のはがきに押されていた消印は仙台、けれど死体が見つかったのは青木ヶ原。 時刻表と路線をめぐるミステリーの様相を帯びる。 『点と線』かいな。 寿子の死に関わりそうな人物が鹿沼の紅玉院の...
上巻に引き続いて、一気読み。 体に障るというのに…。 千代子と蔵原による調査は進展する。 寿子のはがきに押されていた消印は仙台、けれど死体が見つかったのは青木ヶ原。 時刻表と路線をめぐるミステリーの様相を帯びる。 『点と線』かいな。 寿子の死に関わりそうな人物が鹿沼の紅玉院の庵主を信奉するという接点も浮かび上がる。 惟佐子は巻き込まれながらも、わずかなところで彼らの企図を妨害する。 そして、二・二六事件が起こり、その人物は志を遂げることなく滅ぶことになるのだが…。 「日本人は自ら滅びたがっている」という「彼ら」の主張は、しかしその後の歴史を考える上で、なんとも苦い味わいをもってよみがえってくる。 どう考えてもおかしい選択を、歴史上私たちはこれまでにもしてきてしまっているわけなので。
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2022.07.14.読了 好き好きだとは思いますが、全く面白くなかったです。 どこがミステリーなのか?全く分からない。 2.26事件についてもなんだこんなものか。。。という程度の扱いだし、ドイツやソ連のスパイについてもおさわり程度。結局この作者は何を伝えたかったのかよくわかり...
2022.07.14.読了 好き好きだとは思いますが、全く面白くなかったです。 どこがミステリーなのか?全く分からない。 2.26事件についてもなんだこんなものか。。。という程度の扱いだし、ドイツやソ連のスパイについてもおさわり程度。結局この作者は何を伝えたかったのかよくわかりません。 とにかく1センテンスにこめる情報量が多く、かえって何も頭に入ってこない。主語さえ見失ってしまうありさま。読み始めに感じた読み辛さは最後まで引きずりました。 この作家はわたしにはあわない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さすが奥泉氏という作品。文章は上手いしストーリー、小物から情景描写までいやらしいところなく丁寧に描かれている。どうやったらこんな文章が書けるのだろうという思いがするし知識量も比類なきものを感じる。 ストーリはいよいよ佳境を迎え上巻で伏線として張られていた兄惟秀、伯父白雉博允、紅玉院が回収される。途中よくある神話的妄想の世界に取り込まれるかに見えた惟佐子が最後に客観化されるあたりや、蔵原と千代子のシーンで日常に戻して幕にするストーリーの構成はお見事というほかない。 これでいてビビビ・ビバップのような作品も書けてしまうんだからなあ・・・。惜しむらくはグローバルで受ける内容ではないので世界の人が知るには至らないことぐらい。そんなこと作者は一切考えていないだろうけれど。
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