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赤いモレスキンの女 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/12/21 |
JAN | 9784105901707 |
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赤いモレスキンの女
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商品レビュー
4
81件のお客様レビュー
大人のおとぎ話という言葉が本当にぴったりの読後感でした。 パリを舞台に大人の男女が本当に奇妙なきっかけで導き合われていくストーリーの中に、 2人が本好きである事や書店についての細かい記載が多分に含まれていて、本好きとしてはそういう部分でも楽しかった。 パリの大通りのカフェのテラ...
大人のおとぎ話という言葉が本当にぴったりの読後感でした。 パリを舞台に大人の男女が本当に奇妙なきっかけで導き合われていくストーリーの中に、 2人が本好きである事や書店についての細かい記載が多分に含まれていて、本好きとしてはそういう部分でも楽しかった。 パリの大通りのカフェのテラス席でエスプレッソを飲みながら本を読む描写なんて、サラッと書いてあるけどめちゃくちゃかっこいい。 キーアイテムとなるモレスキンの赤い手帳ひとつとってもすごくお洒落に思える。 地名やフランスの著名な作家に対する部分などはわたしの知識不足もあってすっと頭に入って来ない感じがしたけれど、物語の大筋としては読みやすくて楽しめました。 前半と後半で立場が逆転するのもいい。 ただ、途中までひとり置き去りにされている猫の安否が気になりすぎて気が気じゃなかった 笑 主要人物2人の名前がローランとロールで、たまに読み間違えて頭が混乱することかあったのですが、 フランス語だとスペルや発音の関係でそんなに近い名前って感じじゃないのかなあ。
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強盗に遭った女性。彼女が奪われたバッグを見つけた書店主・ローランが持ち主を探すという物語。 著者の作品は『ミッテランの帽子』が有名だそうですが私は本作が初めてでした。 大人のおとぎ話という触れ込み通り、「こうだったらいいのに」が展開され、ハッピーエンドになるくだりは心温まり、読...
強盗に遭った女性。彼女が奪われたバッグを見つけた書店主・ローランが持ち主を探すという物語。 著者の作品は『ミッテランの帽子』が有名だそうですが私は本作が初めてでした。 大人のおとぎ話という触れ込み通り、「こうだったらいいのに」が展開され、ハッピーエンドになるくだりは心温まり、読後感もとても良かった作品です。 反面、おとぎ話と言われるのは「現実はこうはならないよな」という部分から来るものなんでしょう。 たとえば 持ち主不明のハンドバッグを書店主が偶然見つけること、 その広い主が善良な人間であること、 バッグの持ち主に辿りつくこと、 それぞれが現代社会においては「奇跡的」とも言えるもので、だからこそ「おとぎ話」なのでしょう。 とはいえ、出来過ぎた話だと批判したい訳ではなく、現実もこうであったらいいのに……とため息をついた私。 そして本書の内容から派生して、 一時期流行した「バッグの中身紹介動画」から財布を抜き取ったら、果たして持主に辿りつくだろうか? と考えたりしました。 きっと不可能に近いですよね……。
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パケ(ジャケ)買い、というのがある。 本とかCDとか、なんならお菓子とかでも。 よさげ、と感じる魅力あるものとたまたま出会い、それが思わぬ感動をもたらしてくれたりするとたいへん豊かな気持ちになれるのだ。 そういった出会いが、たまにある。 ****** 一人の女性がひったくり被...
パケ(ジャケ)買い、というのがある。 本とかCDとか、なんならお菓子とかでも。 よさげ、と感じる魅力あるものとたまたま出会い、それが思わぬ感動をもたらしてくれたりするとたいへん豊かな気持ちになれるのだ。 そういった出会いが、たまにある。 ****** 一人の女性がひったくり被害に遭って大怪我を負うところから物語ははじまり、えええこのおしゃれな装丁にタイトルでいきなり犯罪…ッ!? 衝撃的なシーン。 彼女は自分の全てが入れられているバッグを失っただけでなく、一歩間違えれば命が危ない、ところまで行ってしまうのだ。ヒロインがいきなり意識不明。不穏なスタート。 一転して場面はイベント準備で賑わう書店へ。 脱サラでこの書店を開き、成功している店主。 彼が偶然、ゴミ箱の上に放置されていた女性もののハンドバッグを見つけたのがすべてのはじまりになる。あと少しの時間が経てば収集車に持っていかれてしまう、そんなタイミング。 彼は葛藤しながらもバッグを開く。驚くほどたくさんのものが入っているバッグの中身のうち、一冊の本と一冊の手帳が彼の目を引く。 サイン会など決してすることのない作家の手によるサイン本。 そして、持ち主自身の独白が綴られている赤いモレスキン。 ファーストネームしかわからない彼女の影を求めて、彼は娘(元妻と暮らしている)の知恵を借りながら、さながら探偵のように持ち主探しをはじめるのだ。 驚くような偶然と、驚くような(彼の人生にはそれまでなかったような)実行力で、ついに彼女の住まいを見つけた時、バッグの持ち主はまだ病院のベッドで昏睡状態だった…のだが。 まだまだ美しい偶然は続くのだ。 「大人のおとぎ話」と裏表紙に書かれているように。 自分のバッグを見つけて届けてくれた、正体のわからない(ファーストネームしかわからない)書店主を、今度は彼女のほうが探しはじめる。 二人が初めて出会うシーン(かなり後ろのほう)が、また美しい。 怒涛の感動!ではなく、しみじみと美しい気持ちにさせてくれる、そんな喜びのシーンだ。 ハッピーエンドはやはりいい。 そんなふうに思わせてくれる一冊だった。 ****** 私は恋愛ものに一切の興味がない。 本も、マンガも、ドラマも映画も、恋愛がテーマのものには基本的にまるで食指が動かない。 そんな私がこの本を手に取ったのは、とりもなおさずタイトル、である。 「赤いモレスキンの女」 モレスキン。 文具手帳好きが見たら100%手に取ってしまうであろうタイトル。 原題は「赤いノート(手帳)の女」で、もしそのタイトルだったら絶対触れる気が起きなかっただろう。 タイトルは重要なのだ。 パケ買い、ジャケ買いするためには、本の場合間違いなくそれはタイトル。装丁よりもタイトル。 今日も思わぬ出会いを求めて書店へ。図書館へ。
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