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脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/12/17 |
JAN | 9784065219195 |
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脳を司る「脳」
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商品レビュー
4
27件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
計算論的に脳の研究をしている大学院生ですが、知らなかった情報が満載でとても楽しめました! 本書では、序盤に古くからあるニューロンを中心とした研究の話題を、その後に最近注目を浴びているグリア細胞や脳脊髄液の話題に移るという構成です。この本の主題は後半のグリアや脳脊髄液だと思いますが、ニューロンに関する内容も分かりやすくまとめられていて理解が深まりました。グリア細胞については、アストロサイトの神経伝達物質の回収や数珠状突起による広範囲への投射、オリゴデンドロサイトのミエリン形成によるパルス伝達速度の向上、ミクログリアによる異物の排除など、最新の研究成果を含む興味深い内容が盛りだくさんで非常に勉強になりました。グリア細胞以外にも、脳脊髄液の循環による老廃物の排除や、広範囲調節系からの神経修飾物質の拡散による脳のモードチェンジなど、最新の研究で明らかになった内容が多分に含まれており、とても面白かったです。 これまで何冊か脳科学の本を読んできましたが、最も楽しく読めた本で、自信を持っておすすめできます。
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化学的な作用機序の説明など、自分にはちょっと難しいところもありましたが、おおむね興味深く読むことができました。 脳の中で神経細胞ではない細胞があり、「人間は脳を○%しか使っていない」という俗説が広まったという話は知っていましたが、その細胞(グリア細胞)が電気信号を発しないことから...
化学的な作用機序の説明など、自分にはちょっと難しいところもありましたが、おおむね興味深く読むことができました。 脳の中で神経細胞ではない細胞があり、「人間は脳を○%しか使っていない」という俗説が広まったという話は知っていましたが、その細胞(グリア細胞)が電気信号を発しないことから、知的活動と直接関係ないと思われていたことが理解できました。 ちなみに、グリアとは、パテないし膠のような物質を指すということは初めてこの本で知りました。 つまりグリア細胞は、脳の「埋め草」のようなものだと思われていたということですね。 ところが、最近の研究によれば、グリア細胞にも重要な役割があるらしいと分かってきたとのこと。 これは神経(ニューロン)中心主義の人間観にも影響を与えるものでしょう。 もしかすると、「脳に電極を刺してサイバースペースにダイブする」というイメージにも修正が迫られるかもしれません。 グリア細胞の役割を解明するには、実験手法上の難点もあって、まだ判明していない部分も多いようですが、今後の研究の進展に期待したいと思います。
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脳科学の新しい知見をわかりやすく紹介する本.細胞間の隙間やグリア細胞の機能を特に説明している.ただ解釈には若干の疑問点もある.まだ不明な点も多い脳の働きに迫る本として興味深い.
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