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本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること ちくま文庫
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本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること ちくま文庫

矢部宏治(著者)

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本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2020/12/14
JAN 9784480437174

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商品レビュー

3.1

7件のお客様レビュー

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2022/03/06

日米安保体制の問題点に関する重要トピックがわかりやすい形で提示されていてよかった。 “沖縄の人たちは決して反米思想の持ち主ではない。ただ彼らが訴えているのは、「日米安保条約が日本の防衛に必要なら、日本全体でその負担を分けあってほしい(略)」というごくまっとうな要求なのだ。このシ...

日米安保体制の問題点に関する重要トピックがわかりやすい形で提示されていてよかった。 “沖縄の人たちは決して反米思想の持ち主ではない。ただ彼らが訴えているのは、「日米安保条約が日本の防衛に必要なら、日本全体でその負担を分けあってほしい(略)」というごくまっとうな要求なのだ。このシンプルな論理に反論できる人間は、地球上どこにも存在しないだろう。”(p.15) という書き出しで期待しながら読んだが、著者自身の提案は、外国軍の駐留を禁じた条項を追加する憲法改正案(p.227)で肩透かしを食らった。少しくらい基地引き取りに触れてくれてもよかったのでは。

Posted by ブクログ

2021/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私達は事あるごとに沖縄の基地問題に触れている癖に、絶対的他人事を決め込んでいる。 現地に行っても帰ってきたら忘れる。 自分の家族や恋人をレイプした犯人が同じ島に住んでいるのに、何もできないことが常態化している。 特にこの書で触れたことで知ったアメリカの姿に驚きを隠せない。以下はネタバレもあるのを承知で読んで下さい。 アーミテージ氏は、対テロ戦争でアメリカに協力しない場合、パキスタンに対して「味方でなければ敵だ」と伝えたことは認めた。 なんでイラクから7年で撤退したのに、沖縄には75年経ってもまだ居座っているんだ米軍は。 司馬遼太郎さんが1972年の月刊現代で 中国とは絶対に仲良くしなければいかんのです。と語り アメリカの問題を考える上で、もし侮米という気持ちが起こるとしたら、アメリカと戦争できるかどうかを、まず考えてみなければいけません。とも残している。 フィリピンにできたことは、日本にも必ずできるとし 20xx年以降、外国の軍事基地、軍隊、施設は、国内のいかなる場所においても禁止される この一行を国会と国民投票で決議すればそれで終わると。 何とかしなくてはいけない。 私が沖縄のために出来ることは、選挙でしっかりこの問題に取り組んでくれるであろうリーダーに票を投じて行くことなんだと思う。

Posted by ブクログ

2021/03/03

この手の本を読む際に気を付けたいのは、日本の進むべき道を間違えないことです。この点は、矢部氏も基本的には「親米・反基地」というスタンスのようです。私との違いは、米国に対して物言うように尖閣諸島問題を中国に対して言うべきだという点です。なぜか、この種の本では、「基地反対=沖縄を守る...

この手の本を読む際に気を付けたいのは、日本の進むべき道を間違えないことです。この点は、矢部氏も基本的には「親米・反基地」というスタンスのようです。私との違いは、米国に対して物言うように尖閣諸島問題を中国に対して言うべきだという点です。なぜか、この種の本では、「基地反対=沖縄を守る」という論理が「尖閣を守る=沖縄を守る」にはならない不思議さです。私も、沖縄の米軍基地は縮小し、日本独自の防衛力を強化すべき立場ですが、それよりもより本質的な「国連の敵国条項から外す」「日米地位協定の米軍基地の治外法権を正す」という交渉ごとからまず始めるべきです。矢部氏が指摘するように、日米同盟は平等条約のようなテイをしていながら日本の負担が大きな片務契約(矢部氏いわく、被植民地的)となっており、度重なる沖縄での米軍兵による犯罪に歯止めがかかっていません。とはいえ、フィリピンが米軍基地を撤去した後、中国に岩礁を奪われるというパワーバランスの崩壊の隙をつかれた事実も軽視すべきではありません。早急な米軍基地出ていけという要求は、中国の尖閣、沖縄侵攻のきっかけとなる可能性大だということです。そこで、最初の問いに戻ります。日本は自由主義陣営にとどまるべきか、中国共産党の影響下で生きていくのか、という究極の選択です。(もちろん、インドやオーストラリアなどのアジア諸国と新たな同盟の道を模索するという選択肢もありますが、それはまた別の議論です)私は、中国の支配下にある民族が強制的な同化政策を強いられているという点で、反中国の立場です。 さらに、矢部氏は現行憲法よりも日米安保条約の方が上位法になっていると指摘しています。この辺は、自民党が憲法改正できないので、日米安保体制の問題点を解釈改憲という形で変質させてきた経緯があります。こうした不備を解釈だけでやり過ごすのにも限界があります。憲法をきちんと日本人の手で書き換えるという作業が必要です。(矢部氏は、米軍によって書かれた憲法という認識ですが、書き直すことは考えていないようです)また、米国軍隊が有事に日本人を守ってくれるという幻想も捨てなければなりません。彼らが守るのは、日本にいる米兵だけ、少なくとも優先順位はそうなります。 最後に、解説の白井聡氏は「3・11の原発問題は戦後民主主義がフェイクであることを露呈した」と書いていますが、民主主義の問題というよりも、この人災とも言うべき原発事故でだれも責任を問われなかった点こそ問題だと思います。大規模な津波の予測は10年以上前から指摘されていたにもかかわらず、天下りのトップたちは何ら対策をとっていなかった、これは不作為でしかありえません。また、「高い支持を受けて誕生した鳩山政権が、たった一つの基地の行方すら思うに任せない」ことを嘆いていますが、そもそも代替案すら準備せず「最低でも県外」と混乱させた鳩山氏の勉強不足が原因なのは明らかです。 立場の違う人たちの本の効用は、そんな見方もあるんだ、そんな結論になるんだという新たな気づきがあることですかね。 著者:(やべ こうじ)1960年兵庫県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。株式会社博報堂マーケティング部を経て、1987年より書籍情報社代表。著書に『知ってはいけない――隠された日本支配の構造』(講談社現代新書)、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(以上、集英社インターナショナル)、『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること――沖縄・米軍基地観光ガイド』(書籍情報社)、共著書に『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』(創元社)。企画編集に「〈知の再発見〉双書」シリーズ、J・M・ロバーツ著「図説 世界の歴史」(全10巻)、「〈戦後再発見〉双書」シリーズ(以上、創元社)がある。

Posted by ブクログ

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