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太郎の窓

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 汐文社 |
発売年月日 | 2020/12/01 |
JAN | 9784811327501 |


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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
太郎は自分の名前が嫌い 自分も男らしく、太郎にも“男らしさ”を強いるお父さんも苦手 おばあちゃんとお出かけしたとき、お父さんとお母さんにナイショで買ってもらったテディベアのこぐちゃんをとても大切にしている 幼稚園は女の子が多くて一緒に遊んでいても、だれにも何も言われなかったけど、小学校にあがって秘密にしなければいけないことが増えてしまった 〇自分の居場所をさぐりながら生きる彼女の願いが切ない 〇今森さんの選択をとらなくてもよい世の中になりますように、していけますように 作者は、みんなが幸せな人生を歩むことができるよう、法律や教育をただし、助けてくれる仲間を増やし・気軽に悩みを相談できる場所を、僕たち大人が必ず作りますと宣言されている 〇第二次性徴をむかえるころが性同一性障害を持つ人には1番しんどい時期なのかなと思った 〇作者の中島さんは性同一性障害を持ち、現在は渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員をつとめる
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「太郎」の気持ちがひしひしと伝わる話でした。 おばあちゃんという理解者がいたのが救いだと思っていたら、おばあちゃん自身、経験から学んだことがあったという。 学校の先生たちに読んでほしいと思います。
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トランスジェンダーの、性認識の芽生え、成長とともに広がるギャップ、友達との悩みを、「太郎」というひとりの「少女」の言葉で綴った児童書。クローゼットに眠る可愛いぬいぐるみの「こぐちゃん」を隠すこと=自分の中の性自認を隠すことのメタファーと感じながら読んでいた。「ずっと見つからずにい...
トランスジェンダーの、性認識の芽生え、成長とともに広がるギャップ、友達との悩みを、「太郎」というひとりの「少女」の言葉で綴った児童書。クローゼットに眠る可愛いぬいぐるみの「こぐちゃん」を隠すこと=自分の中の性自認を隠すことのメタファーと感じながら読んでいた。「ずっと見つからずにいられたら」という思いと「隠し続けていては辛すぎるよ」という想いの間で揺れながら、おばあちゃんの優しさに家族以上の何かを感じていたが、最後に告げられる事実に、心打たれた。。 太郎が「徐々に」気づいていく過程は、トランスジェンダーの子供のよくある発達過程の例なのだろうか。私は身近にこういった子が居なかった(または気づかなかった)まま大人になってしまったが、小学校のときにこういった児童書に出会っていれば、もう少しいろんなことに対して寛容になって、何かの受け皿になれたのではないかと思う一冊だった。最後の後書きの杉山さんのメッセージも、素敵。
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