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狂気の山脈にて クトゥルー神話傑作選 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/11/30 |
JAN | 9784102401422 |
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狂気の山脈にて クトゥルー神話傑作選
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商品レビュー
3.4
19件のお客様レビュー
ラヴクラフト初体験。 クトゥルフ神話の生みの親。ホラーが苦手ではあるが、これだけ有名な作品群なのだから一度は手に取ってみないとと思い挑戦。 本作は表題作「狂気の山脈にて」と「時間からの影」という中編2篇を含む8篇から成る。 真っ先の印象としては、ラヴクラフトが創出する恐怖を恐怖...
ラヴクラフト初体験。 クトゥルフ神話の生みの親。ホラーが苦手ではあるが、これだけ有名な作品群なのだから一度は手に取ってみないとと思い挑戦。 本作は表題作「狂気の山脈にて」と「時間からの影」という中編2篇を含む8篇から成る。 真っ先の印象としては、ラヴクラフトが創出する恐怖を恐怖として堪能するためには、かなりの想像力が必要だなということ。 卓越した想像力の結果を余すところなく文章に落とし込むので、それを再構築するのにだいぶ骨が折れる。 おそらくホラーにはホラーを読むスキーマが必要なのだろうが、怖いの嫌いな私はそんなものもなく、ただひたすら彼の記述からイメージを構築する。 ただ、私が再構築したイメージは、そんなに怖くないのだ。 恐怖の基となる、恐怖の対象となるものが霊とかゾンビとか狂った人間とかではなく、宇宙的なもの、遙か昔に宇宙からやってきたものという設定なのでそういう意味ではSFとして読むことができる。 その視点からすると、割と面白い。とりわけ、中編2篇については導入から中盤にかけてはホラーというよりもSFテイストが強く、そこまでは興味深く読める。 ただそこから恐怖の場面に転換するときに、私の想像力がおっつかなくなる。 想像がおっつかないのに、たたみ込むように、あるときは内省的に、またあるときは状況を徹底的に細かく文章にして浴びせてくるので、うわあとなる。 物語そのものの恐怖よりも、「あれ、おれバカなのかなもしかして」と思う恐怖の方が上回ってしまったかもしれない。 これはもう、仕方ない。私の能力不足である。向いてなかった。 熱狂的なファンがいるし、クトゥルフ神話はある意味盤石のジャンルとして成立しているわけなので、好きな人にとってみればこのテイストがたまらなく面白いに違いない。 それもこれも試してみないとわからないので、ホラー系が好きかもな方は一度挑戦してみて欲しい。
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クトゥルフ神話と呼ばれるラブクラフト作の短編集。 ジャンルとしてはSFと怪奇ものが混ざった、というべきか。ネクロノミコンや大いなる古きものらというモチーフが複数の話で出てきて、世界観として緩やかに統一されている。舞台は現代。登場人物たちは偶然か必然か、この世の常識では創造出来ない...
クトゥルフ神話と呼ばれるラブクラフト作の短編集。 ジャンルとしてはSFと怪奇ものが混ざった、というべきか。ネクロノミコンや大いなる古きものらというモチーフが複数の話で出てきて、世界観として緩やかに統一されている。舞台は現代。登場人物たちは偶然か必然か、この世の常識では創造出来ない何かに遭遇したり体験したりした結果、精神に何らかの異常を来してしまう。 研究科や探検など研究者の立場での主観で話が進むため、文章がやや学術的で表現が非常に複雑であったのが、あえての世界観ということは理解できるが非常に読みにくかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ダゴン」のラスト 私の初読は、文庫の全集(あの黒い有名な表紙)だったので、ダゴンのラストは「窓に」「あの手」があるものだとばかり思っていた。 しかし、久しぶりに令和の時代に発行されたこちらの訳をなんとなしに、再読の記憶をたどりながら、本当に何となく、読んでいたら、ラストに、「窓へ!」と来たもんだから、「(これ投身エンドか!?)」と、気付いてしまったときの鳥肌と言ったら、計り知れない恐怖、二度と味わえない面食らい、こっちが放り投げられたような気分。 調べてみたら海外でも読み取り方はそれぞれのようで、ラヴクラフトにやられたと嬉しくなる。ダゴン沼である。 ちなみに「ダゴン」は海外で短いゲームとして販売もされていて、YouTubeで九畝くぜさんという長らくクトゥルフTRPGをされている方が解説混じりに実況動画を投稿されている。 ゲーム版「ダゴン」のラストが気になる方へオススメです。
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