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十の輪をくぐる
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2020/11/26 |
JAN | 9784093865982 |
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商品レビュー
4.1
87件のお客様レビュー
バレーボールのお話か…私、バレーボールも含めて運動全般苦手だしなぁ…でも結構好きな辻堂ゆめさんの作品だし、この作品読まれている方の評価も高いこともあって、とりあえず読んでみようって感じで手にした作品でした。 80歳の万津子はくも膜下出血の後遺症から認知症を患っており、泰介・...
バレーボールのお話か…私、バレーボールも含めて運動全般苦手だしなぁ…でも結構好きな辻堂ゆめさんの作品だし、この作品読まれている方の評価も高いこともあって、とりあえず読んでみようって感じで手にした作品でした。 80歳の万津子はくも膜下出血の後遺症から認知症を患っており、泰介・由佳子夫婦と孫の萌子と生活をともにしながら介護を受けていた。当初は泰介が万津子に対して、母であるために認知症であることを認めたくない思いからイライラしているのかな…と感じたんですが、それだけではなかったんですね…。万津子も泰介も、そして由佳子も萌子もバレーボール経験者、というか高校生の萌子は現役バレーボール選手でインターハイに出場も決まっています。ある日、ふいに万津子が漏らした言葉、「私は東洋の魔女」「泰介には、秘密…」は、どんな意味を持つのか…。今まで知らなかった、知ろうとしてこなかったことが、あきらかになったとき…家族がどうなっていくのか…。 万津子の生き様は、とても苦しく読んでいて辛いものになりました。彼女にバレーボールがあってよかったと心から思いました。だからこそ、泰介もバレーボールとつながれたし、由佳子にも出会え、萌子という夢も手に入れることもできたわけですもんね…。それでも泰介の横暴な言動には読んでいて、無関係の私でもキレそうになりました。私だったら一緒にいられないかも…とも思っちゃいました。由佳子も萌子も人間出来てるなぁ…と感心しました。万津子の過去があきらかになり、泰介も変わっていく…。不覚にもエンディングを読んだのは、職場でのお昼休み…涙をこらえるのがキツかったけど、読めてよかった作品です。
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- ネタバレ
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パリオリンピック中に読むつもりだったのにすっかりおそくなってしまった。辻堂ゆめさんの本は途中までの境遇が読んでて苦しいなと再度思う。今回はかなり後半までしんどかった。というか主人公(?)の母親の人生壮絶でした。実の母親からの扱いとか酷すぎてこっちが辛くなる時代とか土地柄もあるのかもですが九州恐ろしすぎました。自分の恵まれた境遇に感謝の思いです。途中この人発達じゃないのと思ったらADHDのお話でしたね。
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認知症の母親が発する言葉を聞くうちに自分の過去を見つめ直すようになった息子は、実はADHDという病気だった。 病気と認識してから物事がスムーズに回り始める。 物語は、息子の日常と母親の過去を交互に流れる。感動の一作。
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