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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/11/19 |
JAN | 9784065212776 |
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
のっけから母親にぎょっとさせられるんだけど、梨屋作品にはこういう、自分がいちばんかわいくて、その小さなプライドを守るために周りをぜんぶ否定したり、序列をつけたり(母親)、ろくに相手のことを考えてもいないのにおためごかしなアドバイスをして、いかにも仕事したような顔をしたり(部活の教...
のっけから母親にぎょっとさせられるんだけど、梨屋作品にはこういう、自分がいちばんかわいくて、その小さなプライドを守るために周りをぜんぶ否定したり、序列をつけたり(母親)、ろくに相手のことを考えてもいないのにおためごかしなアドバイスをして、いかにも仕事したような顔をしたり(部活の教師)という有害な大人がよく登場する。かなり極端な描かれ方をしてはいるものの、でもいるよねこういう人現実に、と思うし、なんなら自分もそうなってないか、えぐられる部分もある。 亜美は、両親があまりにもひどくて、家では自分の考えを述べる機会も、あるいは怒ったり泣いたりする機会すらも奪われているわけだけど、図書館やその三階のデイケアセンターという場に出会えたこと、そして水野くんというクラスメートに出会えたことで、自分の気持ちを吐露することができるようになったし、考えを深めて母親や教師に反論することもできるようになった。そう、反論するためには、たくさん考えなくちゃならないし、たくさん考えるためには、やっぱり誰かに肯定してもらうことが必要なんだよね。ボランティアを始めていく課程で、あてにできるまっとうな大人や、ぎりぎりだけどいっしょうけんめい生きてる少し年上の人たちと出会うのもいい。 それにしても水野くんのすばらしさよ。もちろん、かなり願望が入ってはいるんだろうけど、もうそんなのどうでもいいくらいにいい子だよー。水野くんに会いたくなっちゃう作品でした(笑)
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中学2年生の亜美はある日母親に「これ以上続けてもお金の無駄だからやめなさい」と言われ、無理やりピアノ教室を辞めさせられてしまう。 あまり上手くならなくてもピアノが好きだった。 色々な人々と出会い、デイサービスで歌の伴奏のボランティアを始め、視野が広がっていく。 亜美がこれからどん...
中学2年生の亜美はある日母親に「これ以上続けてもお金の無駄だからやめなさい」と言われ、無理やりピアノ教室を辞めさせられてしまう。 あまり上手くならなくてもピアノが好きだった。 色々な人々と出会い、デイサービスで歌の伴奏のボランティアを始め、視野が広がっていく。 亜美がこれからどんな風に成長していくのかその後が気になる。 話のテンポが速かったのでもう少し掘り下げて欲しかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ピアノが好きなのに、あまり才能がないからと母に言われピアノ教室をやめなくてはならなくて落ち込んでいたごく普通の中学生、亜美がある日、ニット帽にピアノとト音記号のブローチをつけたおばあさん、エリーゼさんや、強くて自由でかっこいいギター高校生、ポーラCさんとの出会い、高齢者施設の伴奏ボランティアに参加することに。また、一見ごくふつうだけど実は小悪魔的な美術男子、水野くんとのノートのとり違いから、ふたりの不思議な関係がはじまって・・・亜美の日常が楽しくふわふわした色合いに変わっていく……!」
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