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思考の教室 じょうずに考えるレッスン
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2020/10/28 |
JAN | 9784140818336 |
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思考の教室
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
2024.8.8市立図書館 →購入(2024.8.21) 「文學界」の連載、酒井泰斗+吉川浩満の哲学入門読書会の課題図書となっていたので連載の続きを楽しむために借りてみた。 戸田山和久といえばかつて「ちくま」で連載していてのちに単行本「教養の書」にまとまったのがすごくおもしろくて...
2024.8.8市立図書館 →購入(2024.8.21) 「文學界」の連載、酒井泰斗+吉川浩満の哲学入門読書会の課題図書となっていたので連載の続きを楽しむために借りてみた。 戸田山和久といえばかつて「ちくま」で連載していてのちに単行本「教養の書」にまとまったのがすごくおもしろくて勉強になった覚えがある。 この本は高校生や大学生あたりをターゲットに、最初の三分の一ほどの基礎編に続いて、その倍ほどの分量の実践編(詳しい解答付)がついた教科書とワークブックが一体になったような作りで、個人としての方法、そして一人ではなく集団であるいは制度(しくみ、科学のやり方)にのってじょうずに考えるための勘所(そしてなぜ集団で考えることが必要かと、集団で考えるときのリスクも)やその必要性がよく理解できる。 基礎編の冒頭からマンガの泡柄吹き出しのルーツみたいなおもしろい話でつかみはバッチリ。ヨシタケシンスケの絵本の一節なども引かれているし、具体的なたとえ話がわかりやすくて、脱線も多々あるけれど目次や本の作りで今の立ち位置を確認しながら一本道にそってどんどん読める。練習問題も、おもしろく取り組めるものが多かった。第8章で紹介されていたドローイング再現ゲームはいつかどこかで使ってみたい。第10章に出てきた「発話権取引」というしくみ(←弁が立って声がデカいやつが議論を仕切ることへの対策)も興味深かった。 一冊を通して、思考力というのは特別なものではなく、私たちの脳はもともと「じょうずな思考」がヘタクソなものだけれど、ダメさを自覚して自分の手と目と頭をうまく使ってダメさを補いながら考える練習を重ねることで、少しずつ「じょうずな思考」ができるようになっていくよ、とやさしく手を引いてくれる内容。「考えるプロ」におまかせではなく他でもない自分でそれができたほうがいい理由として、学問や民主主義をささえ、よりよい世の中を作り、自分たちが幸せになるためには一人ひとりが自分の頭でちゃんと考えられるに越したことがないからだ、と危機感を持って切実に伝えようとしている。 (分類番号141だと、想定する若い読者に届くかどうかが案じられるけれど…せめてYAコーナーにおいてもらえれば…) 巻末の「さらに学びたい人のためのおすすめブックガイド」も親切だし、手元においていろいろ活用してみたい。 大学や大学院に所属する人ならどの分野を目指すにせよ役に立つ内容なので教材に使ってみてもよさそうな気もするが、硬軟自在の語り文体なので中級程度の日本語学習者にはちょっとむずかしいだろうか。
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主張をサポートしていくことが、論理的に考えること。 人はそもそも、論理的に考えることが苦手で、さまざまなバイアスがかかる。とくに確率が苦手。 そこで、 文字や図や数式などを使う。 人と一緒に考える。 でも、集団愚に陥らないように気をつけてる。 学問の仕方を身につける。 じょ...
主張をサポートしていくことが、論理的に考えること。 人はそもそも、論理的に考えることが苦手で、さまざまなバイアスがかかる。とくに確率が苦手。 そこで、 文字や図や数式などを使う。 人と一緒に考える。 でも、集団愚に陥らないように気をつけてる。 学問の仕方を身につける。 じょうずに考えるとは、自分の、周りのみんなをよい方向に向かわせるための思考。 先日読んだ超超勉強にも、この本にもツルカメ算がでてきた。
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ここ5年くらいで「○○思考法」というワードの本が書店で並んでいました。そうなると、やはり人は型にはめたやり方が好きなんだろうなぁと思いました。そして「やり方」が明確であればなおのこと食いつきやすく、誰もが頼りたがります。 ただ、私はその手の本を一通りジャケ買いしましたが、合いませ...
ここ5年くらいで「○○思考法」というワードの本が書店で並んでいました。そうなると、やはり人は型にはめたやり方が好きなんだろうなぁと思いました。そして「やり方」が明確であればなおのこと食いつきやすく、誰もが頼りたがります。 ただ、私はその手の本を一通りジャケ買いしましたが、合いませんでした。結局、型を覚えられなかったり、応用利かせるのが苦手だったりしたためです。 ですので、型に当て込むことを思いついたものを書き出していく方法をとってました。ただ、それでも思考しなくてはなりません。その時に出会ったのが本書です。学生向けとは言いながらも大人になった今まで学びが多い1冊でした。 「論理的に文字する」ということが大切で、そのためにはさまざまな材料が必要だということです。本書ではその材料がたくさん身近にあることを教えてくれます。
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