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最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
発売年月日 | 2020/10/05 |
JAN | 9784797673876 |
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最後のダ・ヴィンチの真実
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最後のダ・ヴィンチの真実
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
最後のモナリザを読んだあと こちらも読みたくなった。作者は違うので 小説としては好みが分かれるところ。 美術に詳しくないので作中の絵画名を調べながらiPadで画像マップを作成した。 だから、読むのに時間がかかった。 映画は見ていないが、山田五郎さんのYouTubeで解説を見て...
最後のモナリザを読んだあと こちらも読みたくなった。作者は違うので 小説としては好みが分かれるところ。 美術に詳しくないので作中の絵画名を調べながらiPadで画像マップを作成した。 だから、読むのに時間がかかった。 映画は見ていないが、山田五郎さんのYouTubeで解説を見て、先に荒らすじを頭に入れて読んだ。 そうしないと登場人物が多すぎて難解だった。 500年前から誰かが保有し保管され 修復されながら行方をくらまし 現代まで温存されているというだけでも 美術絵画の生命力みたいなものにパワーを感じた。 チャールズ1世からドナルド・トランプまで登場する結果的には群がる欲望の渦が 株にも通じるし、世界の大富豪がこの経済を牛耳っているんだろうな?と思った。 美術界の裏側を知りながら美術館に 行くとまた違った目で見れるかもしれない。
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美術取引は本当に良くも 悪くも、悪くも、悪くも 非常に下世話に興味をそそられるモノだとつくづく感じました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
素晴らしく緻密な歴史書であり、アート・マーケットのルポルタージュであり、陰謀渦巻く真贋論争のサスペンス! 昨年公開された映画『ロスト・レオナルド〜史上最高額で落札された絵画の謎』を見て、そこで描写される真贋論争を代理としたロンドン・ナショナル・ギャラリーとルーヴル美術館とのライバル関係などがめちゃくちゃ面白いと思っていたところ、とある画廊のブログに紹介されていたのがこの本。 この騒ぎの根幹は、そもそもレオナルド没後500年である2016年を狙って、美術館の大御所2つが前後して大特集展覧会を組んだ、というところにある。 ナショナル・ギャラリーの方は『レオナルド・ダ・ヴィンチ展inシアター』ルーヴルの方は『ルーヴル美術館の夜ーダ・ヴィンチ没後500年展』と、どちらもしっかり映画化されている。そういえば…と思い出してみると、ルーヴルの方では一切この作品に触れた様子はなかったように思うのだけれど(代わりに工房作品といわれる『ガナイ』が展示された)、ナショナル・ギャラリーの方では『個人蔵』とされてちらりと出てきたように覚えている。ええ!個人で持ってる人いるんだ〜!!!と思ったのだ。 だからこの作品は、所有欲の現れを意味する金額だけではなく、その真贋評価に美術史家、キュレーターとしての自分の価値を賭けた人たちの名誉欲もたんまり絡みついた巨星に化けることになったのである。面白くないわけがない。 ありがたいことに、各登場人物の紹介と流れが整理されて別項にあるので、本物のサスペンス小説のようにぐいぐい読み進めることができる。 この作品が現れた16世紀の始めから現在まで、巨匠の作品はおりおりに様々な人の手を渡り歩く。王族からディレッタント時代のコレクター、アメリカの新興ブルジョワ、そしてBRICSの大富豪、オイルマネー。それはそのまま経済史でもある。 一方、商品として以上に芸術的価値を求める人たちもいて、そこでは様々な模写を比較しながらの方法論や素材論が展開される。これもまた新鮮で面白い。 著者はイギリス人でルポルタージュ作家であると同時に美術記者でもある。原書のボリュームは翻訳版よりもさらに大きいとのことで、これは著者の了承を得た上で一部を抄訳でまとめ直した形で発行されている。でもがぜん、原書を読みたくなるではないの!!ホント面白い!
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