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最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望
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最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

ベン・ルイス(著者), 上杉隼人(訳者)

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最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社インターナショナル/集英社
発売年月日 2020/10/05
JAN 9784797673876

最後のダ・ヴィンチの真実

¥3,520

商品レビュー

4.5

5件のお客様レビュー

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2023/05/12

美術取引は本当に良くも 悪くも、悪くも、悪くも 非常に下世話に興味をそそられるモノだとつくづく感じました。

Posted by ブクログ

2022/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素晴らしく緻密な歴史書であり、アート・マーケットのルポルタージュであり、陰謀渦巻く真贋論争のサスペンス! 昨年公開された映画『ロスト・レオナルド〜史上最高額で落札された絵画の謎』を見て、そこで描写される真贋論争を代理としたロンドン・ナショナル・ギャラリーとルーヴル美術館とのライバル関係などがめちゃくちゃ面白いと思っていたところ、とある画廊のブログに紹介されていたのがこの本。 この騒ぎの根幹は、そもそもレオナルド没後500年である2016年を狙って、美術館の大御所2つが前後して大特集展覧会を組んだ、というところにある。 ナショナル・ギャラリーの方は『レオナルド・ダ・ヴィンチ展inシアター』ルーヴルの方は『ルーヴル美術館の夜ーダ・ヴィンチ没後500年展』と、どちらもしっかり映画化されている。そういえば…と思い出してみると、ルーヴルの方では一切この作品に触れた様子はなかったように思うのだけれど(代わりに工房作品といわれる『ガナイ』が展示された)、ナショナル・ギャラリーの方では『個人蔵』とされてちらりと出てきたように覚えている。ええ!個人で持ってる人いるんだ〜!!!と思ったのだ。 だからこの作品は、所有欲の現れを意味する金額だけではなく、その真贋評価に美術史家、キュレーターとしての自分の価値を賭けた人たちの名誉欲もたんまり絡みついた巨星に化けることになったのである。面白くないわけがない。 ありがたいことに、各登場人物の紹介と流れが整理されて別項にあるので、本物のサスペンス小説のようにぐいぐい読み進めることができる。 この作品が現れた16世紀の始めから現在まで、巨匠の作品はおりおりに様々な人の手を渡り歩く。王族からディレッタント時代のコレクター、アメリカの新興ブルジョワ、そしてBRICSの大富豪、オイルマネー。それはそのまま経済史でもある。 一方、商品として以上に芸術的価値を求める人たちもいて、そこでは様々な模写を比較しながらの方法論や素材論が展開される。これもまた新鮮で面白い。 著者はイギリス人でルポルタージュ作家であると同時に美術記者でもある。原書のボリュームは翻訳版よりもさらに大きいとのことで、これは著者の了承を得た上で一部を抄訳でまとめ直した形で発行されている。でもがぜん、原書を読みたくなるではないの!!ホント面白い!

Posted by ブクログ

2022/01/31

美術に向き合う姿勢は人それぞれ。 描いたり、作ったり制作するのが好きな人。 鑑賞するのが好きな人。 蒐集する人。 投資目的で扱う人などなど。 本書は主に 収集と投資を目的に絵画を取り扱う人たち、 いわば美術の世界の裏側をレポートしたものです。 ここに取り上げられた〝サルバトー...

美術に向き合う姿勢は人それぞれ。 描いたり、作ったり制作するのが好きな人。 鑑賞するのが好きな人。 蒐集する人。 投資目的で扱う人などなど。 本書は主に 収集と投資を目的に絵画を取り扱う人たち、 いわば美術の世界の裏側をレポートしたものです。 ここに取り上げられた〝サルバトール・ムンディ〟は まさに奇跡の絵画です。 奇跡というのはレオナルド・ダ・ヴィンチの 知られざる絵画が発見されたということではなく、 誰が描いたかわからない、 長い年月を経て何度も上塗りされた、 誰の手を経て今日ここに在るのか その来歴がわからない、 地方のディーラーから二束三文で購入した、 破損して崩壊寸前の絵を、 10余年かけてダ・ヴィンチの絵だと 認めさせたことが奇跡なのです。 わずか13万円程で買った絵が、 その12年後の2017年には、 クリスティーズのオークションで、 史上最高額の510億円で落札されたのですから。 しかも、徹底した科学的検証はなされないまま。 この〝サルバトール・ムンディ〟は、 ルネサンス時代の絵であることは間違いないようですが、 ダ・ヴィンチ作であるかどうかは、 いまも賛否両論あるようです。 そのうえ、いまこの絵がどこにあるのか公にされていません。 真相は闇の中です。 この絵には、 実に多くの人が関わっています。 美術愛好家からコレクター、 美術館関係者、修復家、研究者、批評家、怪しげなディーラー、 危険な匂いのする投資家、政治家、財界人、マスコミなどなど。 いまや美術品はタックス・ヘイブンの闇の中。 人知れずフリーポートの中で取引されて、 マネーロンダリングなどにも利用されているようです。 そうなるともう、 人類の貴重な文化遺産が人目に触れることはありません。 人の欲望って悲しいですネ。 絵の良し悪しは、 本来誰が描いたものだとか、 取引価格で決まるようなものではありません。 それを観た人がどれだけ感動するかで、 価値が決まるのではと思うのですが・・・。 世界中で話題になり、 大きな論争を巻き起こした この〝サルバトール・ムンディ〟には、 誰が描いたものにせよ、 人の心を揺り動かすそれほどの力があったのでしょうネ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

Posted by ブクログ

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