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ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか 民主主義が死ぬ日
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ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか 民主主義が死ぬ日

ベンジャミン・カーター・ヘット(著者), 寺西のぶ子(訳者)

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ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか 民主主義が死ぬ日

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 亜紀書房
発売年月日 2020/09/30
JAN 9784750516677

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ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか

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商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2023/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 この一冊を読めば1918年から1945年までのドイツの内部での動き、(題名の通り)なぜドイツ国民はヒトラーを選んだのか80%位は理解出来るかなと踏んでいたが、分からなくなったというのが正直なところ。 当初は、ヒトラーがナチスを作りユダヤ人が嫌いだから差別します。くらい分かり易い構図だと思っていたが、そうは問屋が卸さなかった。  あとがきの部分で「小さな成長で変化に気づかないけど、気がついたら頭の高さを超えていた」という引用があったがまさにその通りで、一人一人が隣人はいなくなったけど自分は大丈夫だという精神が乗数的に重なり、ナチ党、ヒトラーという大木を生み出したと捉えられるが、国民を責めることは決して出来ない(当事者がメタ認知は難しい)。  この出来事を単なる「過去の出来事」と捉えるのは簡単だが、これらを前例とし、そして当事者ではない第三者として考えることで得られる知見、防ぐことができる未来があると思う。  一見一本の線に見える出来事を複数の線から観察させてくれたこの本との出会いは新しい観測点を得る良い機会だったと感じている。

Posted by ブクログ

2021/10/15

ここまで極端な暴力主義が罷り通ることはないかもしれないけど,不完全な民主主義,拡大するグローバリズムの中では常にfascismの芽が生まれかねないことがよく分かる. 馴染みのないドイツ人の名前がたくさん出てくることと相まって,ちょっと話があっちこっち行き過ぎて,分かりにくい部分は...

ここまで極端な暴力主義が罷り通ることはないかもしれないけど,不完全な民主主義,拡大するグローバリズムの中では常にfascismの芽が生まれかねないことがよく分かる. 馴染みのないドイツ人の名前がたくさん出てくることと相まって,ちょっと話があっちこっち行き過ぎて,分かりにくい部分はあるけど,良い作品に出会えた.

Posted by ブクログ

2021/10/01

原題は『The Death of Democracy』. 1918年11月のドイツ革命から1934年8月の大統領ヒンデンブルク死去までのヴァイマル共和国からナチス政権初期までの通史本で、ヒトラーとナチスが権力を掌握するまでが書かれている。ヴァイマル共和国期のナチスの台頭を、ドイツ...

原題は『The Death of Democracy』. 1918年11月のドイツ革命から1934年8月の大統領ヒンデンブルク死去までのヴァイマル共和国からナチス政権初期までの通史本で、ヒトラーとナチスが権力を掌握するまでが書かれている。ヴァイマル共和国期のナチスの台頭を、ドイツを取り巻く経済状況とドイツの社会状況の両方からアプローチしているのが大きな特徴だ。 当時のドイツを取り巻く経済状況について。第一次世界大戦終結後の英米中心の戦後体制は、賠償金と債務の支払い、金本位制への復帰といった緊縮財政と、安定した民主主義が一体となったリベラル資本主義だった。緊縮に反対する人々はリベラル民主主義にも反対するようになっていった。ナチ党の活動の根本は当時のリベラル資本主義が体現するグローバリゼーションへの対抗運動であったと本書では主張されている。 当時のドイツの社会状況について。当時のドイツの社会構造は、エーリック・フロムが言うような、近代社会の到来によって共同体から離れた個人がバラバラに存在していたのではなく、何らかの共同体に所属していたのが特徴だ。ヴァイマル共和国では、政治陣営が宗派化しており、大きく分けて、社会民主党と共産党から成る社会主義陣営、中央党とバイエルン人民党のカトリック陣営、中流階級のプロテスタント陣営と3つの政治陣営に分かれていた。投票行動の変化は、基本的に各陣営のなかで起こり、陣営の境界を越える変化はなく、例えば、社会主義陣営の中で社会民主党と共産党が票を取り合うが、陣営の間を票が動くことはめったにない。ヴァイマル期間を通して、選挙の得票率は、社会主義陣営全体が30%から40%、カトリック陣営では15%前後、プロテスタント陣営は大体、30%後半から40%前後で推移していた。また、当時のドイツの総人口6250万人のうち、ベルリン在住は400万人に過ぎない。人口の1/3は2000人足らずの農村に住んでおり、農村ではプロテスタント信者が多かった。農作物の関税引き下げや世界恐慌による農作物価格の下落の影響で地方の農村は疲弊しており、ラントフォルク運動と呼ばれる爆弾テロまがいの社会運動が盛んだった。既存のプロテスタント政党に失望した地方のプロテスタント支持層はやがてナチス支持に傾いたという。つまり、プロテスタント層が潜在的なナチスの支持者であった。 不満としては、当時の金本位制=グローバリズムを現代のグローバリズムをイコールにしてしまうのは少し安易だろう。金本位制度と管理通貨制度はやはり違うのだから。あと訳自体はこなれているが、校正が甘いところがあり日本語で意味が解りづらい部分が少しあった。それらの欠点を考慮しても、ヴァイマル共和国からナチス前夜の通史で一番読みやすい本だ。これは新たなスタンダード本になる予感がする。

Posted by ブクログ

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