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青春迷宮 KITORA
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青春迷宮 KITORA

伊波真人(著者), 丸紅茜(絵)

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青春迷宮 KITORA

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2020/10/01
JAN 9784046045782

青春迷宮

¥550

商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2024/11/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

僕と君の、付かず離れずな感じ。 青春真っ只中だ~。 伊波真人さんの瑞々しい短歌と、丸紅茜さんのポップなイラストのコラボレーションが素敵。 挿絵のある歌集、ではなく、まるでイラストの一部のように配置された短歌が効果的。 舞台は公立高校。 季節は夏から始まり、卒業の春まで。 歌われてゆくのは、暁彦の気持ちであり、沙織の気持ちでもあり。。。いつかの私たちの気持ちでもあるような気がする。 暁彦が見つめているのは、星と、同じ天文部の沙織だ。 沙織もまた同じように暁彦を意識している。 でも、何も始まらない。 始まらなくても、星々のキラキラと青春のキラキラが相まって、美しく爽やかだ。 歌われる心情たちは私には懐かしいもので、その懐かしさもキラキラしていた。 「星座にはなれないほどに離れてるきみの机とぼくの机は」 「走ってはダメな廊下を夏風が駆けぬけたのを誰も見てない」 「数学の記号が魚に見えてきて教室という海へと放つ」 「でたらめな星の名前を言いあった伝えられないことの代わりに」 「アルファルドが心臓ならば学ランのボタンはどんな星座だろうか」 「あなたとの残りの時間を測るようオリオンは砂をこぼしつづける」 「退屈な風景だった教室の影を濃くする三月の窓」

Posted by ブクログ

2024/10/03

5552さんのレビューを拝見して知った歌集です。 5552さんありがとうございます。 著者の伊波真人さんは1984年生まれ。 大学生の時から短歌を始められ、2013年「冬の星団」により、第59回角川短歌賞を受賞されています。 この歌集は5552さんのレビューのすぐあとでAma...

5552さんのレビューを拝見して知った歌集です。 5552さんありがとうございます。 著者の伊波真人さんは1984年生まれ。 大学生の時から短歌を始められ、2013年「冬の星団」により、第59回角川短歌賞を受賞されています。 この歌集は5552さんのレビューのすぐあとでAmazonマーケットプライスで購入していたのですが、しばらく積んでいました。図書館本が優先なので。 でも、今の『NHK短歌』の俵万智さんの題詠のテーマが「恋」なので参考になるのではないかと、読んでみました。 高校の天文学部で一緒の曉彦と沙織が主人公です。 曉彦は卒業したら予備校に入学、沙織は国立大学の理学部に進学が決まっています。 でも、私、俵万智さんに先日「恋」の歌、既に送ってしまったんです。とうていこんな素敵な歌は詠めないけれど、送る前に拝読していれば少しは違ったかもと思いました。 <星座にはなれないほどに離れてるきみの机とぼくの机は> <走ってはダメな廊下を夏風が駆けぬけたのを誰も見てない> <つい君をさがしてしまう日直の二文字の下の空白にさえ> <踊り場でいつも見かけるカップルは北極星のようにとどまる> <本心は解答欄にかくれてる正解なんてないんだけれど> <催しのビラを手わたすようにして気持ちを君につたえられたら> <でたらめな星の名前を言いあった伝えられないことの代わりに> <あなたとの残りの時間を測るようにオリオンは砂をこぼしつづける> <うつむいて僕はみているもう履かない上履きの甲に落ちた三日月> <迷宮のようにひろがる青春をさまようなかに君がいたこと>

Posted by ブクログ

2024/09/06

短歌・伊波真人さん、イラスト・丸紅茜さんが紡ぐ青春の迷宮。 もー、おばちゃん、きゅんきゅんしちゃう。 あの白く無機質なコンクリートの箱の底(校舎)には、いったいどれくらいの、伝えられなかった思いが沈殿しているのでしょうね。 お互いを思いながらも、いや、思うからこそ、言い出せな...

短歌・伊波真人さん、イラスト・丸紅茜さんが紡ぐ青春の迷宮。 もー、おばちゃん、きゅんきゅんしちゃう。 あの白く無機質なコンクリートの箱の底(校舎)には、いったいどれくらいの、伝えられなかった思いが沈殿しているのでしょうね。 お互いを思いながらも、いや、思うからこそ、言い出せない。 出会って、仲良くなって、特別な人になって。 あー、いいなあ。 この歌集はそのふたりの最後の?一年間を描いている。 * 〈星座にはなれないほどに離れてるきみの机と僕の机は〉 〈体育が終わったあとの教室をシーブリーズの舟が行きかう〉 〈野球部が空に放った白球は流星になるわけではなくて〉 〈つい君をさがしてしまう日直の二文字の下の空白にさえ〉 〈学祭の季節を告げる虫のようガムテープ切る音は響いて〉 〈売れ残りの焼きそばよりも焼けている校舎裏からみたゆうやけは〉 * 「恋愛は別に成就しなくていい」のだけれども、 その言葉を信じるかどうかは、 君次第。

Posted by ブクログ

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