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青春迷宮 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/10/03

5552さんのレビューを拝見して知った歌集です。 5552さんありがとうございます。 著者の伊波真人さんは1984年生まれ。 大学生の時から短歌を始められ、2013年「冬の星団」により、第59回角川短歌賞を受賞されています。 この歌集は5552さんのレビューのすぐあとでAma...

5552さんのレビューを拝見して知った歌集です。 5552さんありがとうございます。 著者の伊波真人さんは1984年生まれ。 大学生の時から短歌を始められ、2013年「冬の星団」により、第59回角川短歌賞を受賞されています。 この歌集は5552さんのレビューのすぐあとでAmazonマーケットプライスで購入していたのですが、しばらく積んでいました。図書館本が優先なので。 でも、今の『NHK短歌』の俵万智さんの題詠のテーマが「恋」なので参考になるのではないかと、読んでみました。 高校の天文学部で一緒の曉彦と沙織が主人公です。 曉彦は卒業したら予備校に入学、沙織は国立大学の理学部に進学が決まっています。 でも、私、俵万智さんに先日「恋」の歌、既に送ってしまったんです。とうていこんな素敵な歌は詠めないけれど、送る前に拝読していれば少しは違ったかもと思いました。 <星座にはなれないほどに離れてるきみの机とぼくの机は> <走ってはダメな廊下を夏風が駆けぬけたのを誰も見てない> <つい君をさがしてしまう日直の二文字の下の空白にさえ> <踊り場でいつも見かけるカップルは北極星のようにとどまる> <本心は解答欄にかくれてる正解なんてないんだけれど> <催しのビラを手わたすようにして気持ちを君につたえられたら> <でたらめな星の名前を言いあった伝えられないことの代わりに> <あなたとの残りの時間を測るようにオリオンは砂をこぼしつづける> <うつむいて僕はみているもう履かない上履きの甲に落ちた三日月> <迷宮のようにひろがる青春をさまようなかに君がいたこと>

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2024/10/02

短歌・伊波真人さん、イラスト・丸紅茜さんが紡ぐ青春の迷宮。 もー、おばちゃん、きゅんきゅんしちゃう。 あの白く無機質なコンクリートの箱の底(校舎)には、いったいどれくらいの、伝えられなかった思いが沈殿しているのでしょうね。 お互いを思いながらも、いや、思うからこそ、言い出せな...

短歌・伊波真人さん、イラスト・丸紅茜さんが紡ぐ青春の迷宮。 もー、おばちゃん、きゅんきゅんしちゃう。 あの白く無機質なコンクリートの箱の底(校舎)には、いったいどれくらいの、伝えられなかった思いが沈殿しているのでしょうね。 お互いを思いながらも、いや、思うからこそ、言い出せない。 出会って、仲良くなって、特別な人になって。 あー、いいなあ。 この歌集はそのふたりの最後の?一年間を描いている。 * 〈星座にはなれないほどに離れてるきみの机と僕の机は〉 〈体育が終わったあとの教室をシーブリーズの舟が行きかう〉 〈野球部が空に放った白球は流星になるわけではなくて〉 〈つい君をさがしてしまう日直の二文字の下の空白にさえ〉 〈学祭の季節を告げる虫のようガムテープ切る音は響いて〉 〈売れ残りの焼きそばよりも焼けている校舎裏からみたゆうやけは〉 * 「恋愛は別に成就しなくていい」のだけれども、 その言葉を信じるかどうかは、 君次第。

Posted byブクログ

2021/12/26

とても良い。あの日々の中で見ていた風景が切に浮かび上がってくる。短く感じるけどずっと振り返っていられる。31文字は青春と同じ。

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