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深夜特急 新版(5) トルコ・ギリシャ・地中海 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2020/08/28 |
| JAN | 9784101235325 |
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深夜特急 新版(5)
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商品レビュー
4
67件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旅も半ばを過ぎて、沢木さんのテンションがあがらないのが文章から伝わってくる。 黒海の少年や磯崎夫人のおつかいなど、それなりに印象に残る出来事はあるけど、それまでのような鮮烈なインパクトはなかった。 熊使いのぼったくり屋さんのところはちょっと面白かったけど、その為に熊を飼うってコスパ悪そう。 優しいおじいちゃん達もいいけど、やっぱり子供たちとのやりとりが一番いい。 ジプシーこそ見かけたけど、ヨーロッパに入ると子供の労働を見掛けなくなると同時に出会う機会も減ってしまうのは残念。 アジアからヨーロッパを茶に見立てて、Cの国からTの国というのは面白い。 ギリシャ国境からアレクサンドルポリスまでのはずがテッサロニキまで乗せてってくれる北欧の人達の懐の広さよ。地図で場所確認してびっくりした。 そして、ペロポネソス半島あたりからじわじわと湧き起こるこの旅についての熟考。 「地中海からの手紙」でついに決定付けられてしまい、分かってはいたけど読んでる私も大きな喪失感を覚えてしまった。 けど、この「地中海からの手紙」が沢木さんの心情を丁寧に描いていて素晴らしかった。 今はなきユーゴスラビアを通るもんだと思って楽しみにしてたら、まさかのフェリーでイタリアに行くとはそりゃないぜ。まぁトルコ辺りから船、船、言うてたからなぁ。 ラスト1巻、何を想うのか、見届けよう。
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この巻では、一生日本にいるだけでは絶対に味わえない感覚というものを一番強く感じた。 それは長旅特有の退廃的な感傷だ。 筆者は、果てしなく長い旅が終わりに向かいつつある中で、ここまでと異質の後ろ暗い感情に支配されるようになる。 アジアと欧州の文化が入り混じるトルコや、古代文明の痕...
この巻では、一生日本にいるだけでは絶対に味わえない感覚というものを一番強く感じた。 それは長旅特有の退廃的な感傷だ。 筆者は、果てしなく長い旅が終わりに向かいつつある中で、ここまでと異質の後ろ暗い感情に支配されるようになる。 アジアと欧州の文化が入り混じるトルコや、古代文明の痕跡を随所に感じられるギリシャを訪れる。自分だったら一番胸を躍らせるだろう。 筆者は旅の序盤から異国人の熱気、異文化的な触れ合いを浴び続け、新鮮さが摩耗した。 旅の中での唯一の使命を果たした。 唯一マストで立ち寄りたかった地も踏破した。 値切り交渉や一期一会の現地人からの施しもルーティン化し、擦れてしまった。 きっと居心地の悪い要素が重なって、病のように暗い感情が強くなるのだろう。 それでも筆者は旅を前に進める。ラスト一巻、旅との向き合いにどう結論を出すのか楽しみである。 自分は長旅をしたことがないから分からない感覚だが、この退廃的な側面が出てくるまで旅を続け、その感情も味わい尽くすことを含めて旅の醍醐味なのではないかと思った。 すぐにでも同じ感覚を体感しに飛び出したい、と思う一方明日の仕事に備えて寝ようとしている自分から。せめて思いだけ馳せて。
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