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楽園とは探偵の不在なり
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楽園とは探偵の不在なり

斜線堂有紀(著者)

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楽園とは探偵の不在なり

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/08/20
JAN 9784152099617

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商品レビュー

3.5

122件のお客様レビュー

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2024/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

単行本の新規開拓の際、サイン本だったりすると買いがちですが、一時期そんなこんなで積読増やしたのをちまちま同時並行で読みながらも、日々の疲労に負けて数ページずつくらいの超スローペースでようやく読了。 最近は表紙も好みじゃないと思いとどまるのだけど、なんとなくこのおどろおどろしい「天使」の舞う表紙と方眼にあてたようなタイポは嫌いじゃない。 「ミステリ」「館」「孤島」「天使」までは普通の本格かなと思いきや「二人殺せば天使に地獄に堕とされる世界」。急にSF感だけど、この時はちょうどメタっぽいのが読みたかった。 核心ではないけどネタバレ気にしないのでタグつけておきます。 あらすじは公式参照ですが、ざっと書くと、探偵は青岸1人。無気力に鬱々としているが、元は個性的なメンバー達のいる探偵事務所だった。天使がいる世界は、案の定天国のような素晴らしい世界にはならず、新しいルールの下というだけで変わらず理不尽なまま。そんな中で探偵に正義をみるメンバーたちに囲まれた探偵は、ある事件でそれを一瞬で全て失い、同時に天使に“祝福”を受けたとされた。 個性的なメンバーの探偵事務所となると、むしろそっちの話で一冊、同時か直後くらいに出てたりしたら、もうちょっと個々の人となりが理解できるのだけど、あくまでここでは「稀有な仲間を一度に失った」というパーツレベルなので、各々がキャラクターっぽすぎて「実は全部妄想では?」とか勘繰ってしまった。結局みんな本当にただの善良で青岸を支えてくれた人達だったようです。 探偵がずっとそれを引きずりながら「探偵」と「天使」と向き合うものだから、今の鬱々としてるやつが本当にそんなメンバーの中で生き生きしてたのか?とそのギャップと、常に励まし前を向くメンバー(特には赤城だけど)がそこまでしてくれるお前はどんだけちやほやされてんねん!と、ちょっとのび太にイラッとする感覚を感じつつ笑 それ以外の登場人物やその動き、言動などは本格のそれなのでむしろ違和感なく、天使の描写も自然にイメージできてスルスル読める。同盟の悪事がいまいち既存の爆弾との差が実感できなくて、結果「それさえなければ」っていろんな人達の悲しみと、罰されるべき暴かれるべき壮大な悪も、わかるんだけど規模感がズレて感じたままになってしまった。 最終的に「この料理人とメイドと記者が新しい探偵事務所メンバーになって新しい一歩を踏み出すのか?なるほどそれなら繋がるか」と思えどそんな事はなかった。そんなご都合なわけはないとは思いつつも、細々したギャップはここに繋げるためのあえての隙間かなーとかも思い。 本の中の人物達が感じていることとのギャップが埋めきれないまま読み終わってしまったが、特殊設定の中で解かれる謎は面白く、世界観も違和感なく現実と地続きになっている。「どんな世界も理不尽。それでも手の届く範囲の善を信じて生きるしかない」というのは揺るぎない現実の残酷さだし、それをあらゆる文化媒体が繰り返し繰り返し語ってはいるけれど、このアプローチはまた1つ新しいものとして面白い。 いろいろ言ってますが、ちゃんと楽しんだんですよ!とりあえずこの前日譚と後日譚があれば自分の中ではかなりスッキリするとは思うけども! 思いの外楽しんだ感覚があるのは、根底にしっかり本格の香りが感じられるからかなあ。

Posted by ブクログ

2024/10/14

ある日「天使」が降臨し世界は一変した。二人以上殺した者は天使によって地獄に引きずり込まれる。そんな世界で細々と探偵を続ける青岸焦は、天使狂いの資産家・常木王凱に誘われ「常世島」を訪れる。そこで連続殺人が起きなくなったはずのこの世界で次々と殺人が起きてしまう…。 相変わらず突飛な設...

ある日「天使」が降臨し世界は一変した。二人以上殺した者は天使によって地獄に引きずり込まれる。そんな世界で細々と探偵を続ける青岸焦は、天使狂いの資産家・常木王凱に誘われ「常世島」を訪れる。そこで連続殺人が起きなくなったはずのこの世界で次々と殺人が起きてしまう…。 相変わらず突飛な設定。犯人は複数犯というのはすぐに辿り着く考えだと思うが、誰がなぜ、どのようにというのがこの本の推理要素なんだろう。ただ、この作者さんの書くミステリーはその部分よりキャラクターの心情というかストーリー性みたいなところがメインな感じがした。仲間を失って進めずにいる青岸がこの先どうするかを見つける話で、その手段として連続殺人という要素を入れたような。

Posted by ブクログ

2024/10/11

最初はとっつきにくい世界観なのかと思ってしまった。 やはり普通のミステリーはもうないんだなって。 読み進めるうちに世界観から仕掛けから何もかもがピタッとハマってきて、そしてこの読了感。 久しぶりにこの爽やかで後寂しい感じの後悔残る読了感。 他の作品も一気に読みたくなりました。

Posted by ブクログ

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