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本日はどうされました? 集英社文庫
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本日はどうされました? 集英社文庫

加藤元(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2020/08/20
JAN 9784087441475

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商品レビュー

3.3

46件のお客様レビュー

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2025/09/21

 入院患者の連続不審死が発生したE病院。噂を聞きつけたフリー記者は独自に関係者にインタビューをする。すると渦中に1人の看護師の存在が浮き彫りになってくる。仕事が遅く、物事の伝達も下手で、周りをイライラさせてしまう。しかし、取材を進めていくうちに違和感が生まれてくる。彼女は本当に悪...

 入院患者の連続不審死が発生したE病院。噂を聞きつけたフリー記者は独自に関係者にインタビューをする。すると渦中に1人の看護師の存在が浮き彫りになってくる。仕事が遅く、物事の伝達も下手で、周りをイライラさせてしまう。しかし、取材を進めていくうちに違和感が生まれてくる。彼女は本当に悪者なのか?誰かが彼女を悪者に仕立て上げているのではないか?  どこにでも起こりうる集団社会の闇を暴き出すミステリー。やはり、本当に怖いのは妖怪でもお化けでもなく、生きている人間としか思えない作品。

Posted by ブクログ

2025/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たくさんの人から語られるとある人物。良いことや悪いことも様々な言い分があるので、いい人なのかも、でもやっぱり悪い人なのかもと見事に作者の手のひらで転がされていた。 中盤から良い印象と悪い印象の差があまりにありすぎて、違う人物のことを言っている?と分かってしまった。

Posted by ブクログ

2025/03/26

 入院患者の不審死が相次ぐ病院があり、患者の容態急変にはすべて1人の看護師が関わっているらしい。  友人からの情報に興味を持ったフリーの雑誌記者が関係者への取材を開始するが……。  集団社会のストレスが生む歪みと悪意を描くサスペンスミステリー。           ◇  真中さ...

 入院患者の不審死が相次ぐ病院があり、患者の容態急変にはすべて1人の看護師が関わっているらしい。  友人からの情報に興味を持ったフリーの雑誌記者が関係者への取材を開始するが……。  集団社会のストレスが生む歪みと悪意を描くサスペンスミステリー。           ◇  真中さんもあやしいと、はじめに言い出したのは菊村さんでした。    入院患者が連続して不審死を遂げた、K県のO病院で起きた事件。それと似たような連続不審死がうちの病院でもあったのです。  O病院では点滴に薬物を混入したとして逮捕された看護師がいましたが、うちでも真中さんが同様のことをしたんじゃないかと菊村さんは疑っていました。高齢の患者の容態が急変するのは、真中さんが夜勤をしたあとだからというのが理由だそうです。  真中さんは口下手というか、連絡や申し送りが適切にできないところがありました。また連絡事項を聞いてもメモも取らずに聞き流し、やるべき業務を忘れてしまう。そのことを咎めても言い訳ばかりするのです。看護師としての何かが真中さんには欠けている、としか思えませんでした。  だから真中さんを疑っているのは菊村さんだけではなかったと思います。 ( 序章「萩野真波」) ※序章と終章を含め全11章からなる。       * * * * *  物語は基本的に、記者の取材に応じた事件関係者の話で進んでいくのですが、読みはじめに各章のタイトルを見て不思議に思ったことがありました。それは、本編以外の序章と終章の意味です。  ちなみに各章のタイトルは以下のようになっています。 序 章 萩野真波 第1章 植松佑喜子 第2章 梅田登季子 第3章 菊村美知 第4章 佐倉早織 第5章 蓮沼佳澄 第6章 栗林明里 第7章 稲本亜須香 第8章 市井洋子 第9章 真中祐実 終 章 記者  終章「記者」はわかりやすい。取材内容から組み立てた記者の推理で、物語の「結」部に当たるはずです。  第9章「真中祐実」も予想がつきます。容疑者と目される当人の述懐なので、「転」部に当たるのでしょう。  では序章と第1〜8章の違いは何なのか。  どちらも第三者への取材なのに、「萩野真波」を「起」部に持ってくることで、それ以外の8人とは差別化を図っているように見えます。  そのことが妙に気になりました。 ( どちらかと言うと迂闊者で、ニブいところのある私には珍しいのですが……。)  閑話休題。  多忙を極め責任も重いのにそれに見合った報酬が得られない現場仕事。たしかにストレスが溜まります。他人を思いやる余裕などなくなるでしょうし、要領が悪く仕事が遅い人の分をカバーせざるを得ない状況なら不快感を抱くのも理解できます。  けれど怖いのは、立場や気持ちの弱い相手に対し、明確な悪意を持ったりストレスのはけ口にしてしまう人間が少なからずいて、そんな輩が集団内で幅を利かせているということです。  本作では、真中さんという正直で不器用な看護師が意地の悪い先輩看護師から悪意をぶつけられていました。  真中さんは結局退職に追い込まれてしまうのですが、辞めてからも連続不審死の容疑者扱いされたりしています。  何にせよ、自身のウサ晴らしのために患者に危害を加えるような人には看護師になってほしくないし、そんな看護師を雇用する病院など存在してほしくないと強く思いました。  大筋については予想できるようなわかりやすいミステリーでしたが、人間の醜悪な部分や、悪意というものが砒素のようにジワジワと人を侵していくさまが、あり得そうな範囲で描かれていたところに恐ろしさを感じました。

Posted by ブクログ