本日はどうされました? の商品レビュー
入院患者の連続不審死が発生したE病院。噂を聞きつけたフリー記者は独自に関係者にインタビューをする。すると渦中に1人の看護師の存在が浮き彫りになってくる。仕事が遅く、物事の伝達も下手で、周りをイライラさせてしまう。しかし、取材を進めていくうちに違和感が生まれてくる。彼女は本当に悪...
入院患者の連続不審死が発生したE病院。噂を聞きつけたフリー記者は独自に関係者にインタビューをする。すると渦中に1人の看護師の存在が浮き彫りになってくる。仕事が遅く、物事の伝達も下手で、周りをイライラさせてしまう。しかし、取材を進めていくうちに違和感が生まれてくる。彼女は本当に悪者なのか?誰かが彼女を悪者に仕立て上げているのではないか? どこにでも起こりうる集団社会の闇を暴き出すミステリー。やはり、本当に怖いのは妖怪でもお化けでもなく、生きている人間としか思えない作品。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
たくさんの人から語られるとある人物。良いことや悪いことも様々な言い分があるので、いい人なのかも、でもやっぱり悪い人なのかもと見事に作者の手のひらで転がされていた。 中盤から良い印象と悪い印象の差があまりにありすぎて、違う人物のことを言っている?と分かってしまった。
Posted by
入院患者の不審死が相次ぐ病院があり、患者の容態急変にはすべて1人の看護師が関わっているらしい。 友人からの情報に興味を持ったフリーの雑誌記者が関係者への取材を開始するが……。 集団社会のストレスが生む歪みと悪意を描くサスペンスミステリー。 ◇ 真中さ...
入院患者の不審死が相次ぐ病院があり、患者の容態急変にはすべて1人の看護師が関わっているらしい。 友人からの情報に興味を持ったフリーの雑誌記者が関係者への取材を開始するが……。 集団社会のストレスが生む歪みと悪意を描くサスペンスミステリー。 ◇ 真中さんもあやしいと、はじめに言い出したのは菊村さんでした。 入院患者が連続して不審死を遂げた、K県のO病院で起きた事件。それと似たような連続不審死がうちの病院でもあったのです。 O病院では点滴に薬物を混入したとして逮捕された看護師がいましたが、うちでも真中さんが同様のことをしたんじゃないかと菊村さんは疑っていました。高齢の患者の容態が急変するのは、真中さんが夜勤をしたあとだからというのが理由だそうです。 真中さんは口下手というか、連絡や申し送りが適切にできないところがありました。また連絡事項を聞いてもメモも取らずに聞き流し、やるべき業務を忘れてしまう。そのことを咎めても言い訳ばかりするのです。看護師としての何かが真中さんには欠けている、としか思えませんでした。 だから真中さんを疑っているのは菊村さんだけではなかったと思います。 ( 序章「萩野真波」) ※序章と終章を含め全11章からなる。 * * * * * 物語は基本的に、記者の取材に応じた事件関係者の話で進んでいくのですが、読みはじめに各章のタイトルを見て不思議に思ったことがありました。それは、本編以外の序章と終章の意味です。 ちなみに各章のタイトルは以下のようになっています。 序 章 萩野真波 第1章 植松佑喜子 第2章 梅田登季子 第3章 菊村美知 第4章 佐倉早織 第5章 蓮沼佳澄 第6章 栗林明里 第7章 稲本亜須香 第8章 市井洋子 第9章 真中祐実 終 章 記者 終章「記者」はわかりやすい。取材内容から組み立てた記者の推理で、物語の「結」部に当たるはずです。 第9章「真中祐実」も予想がつきます。容疑者と目される当人の述懐なので、「転」部に当たるのでしょう。 では序章と第1〜8章の違いは何なのか。 どちらも第三者への取材なのに、「萩野真波」を「起」部に持ってくることで、それ以外の8人とは差別化を図っているように見えます。 そのことが妙に気になりました。 ( どちらかと言うと迂闊者で、ニブいところのある私には珍しいのですが……。) 閑話休題。 多忙を極め責任も重いのにそれに見合った報酬が得られない現場仕事。たしかにストレスが溜まります。他人を思いやる余裕などなくなるでしょうし、要領が悪く仕事が遅い人の分をカバーせざるを得ない状況なら不快感を抱くのも理解できます。 けれど怖いのは、立場や気持ちの弱い相手に対し、明確な悪意を持ったりストレスのはけ口にしてしまう人間が少なからずいて、そんな輩が集団内で幅を利かせているということです。 本作では、真中さんという正直で不器用な看護師が意地の悪い先輩看護師から悪意をぶつけられていました。 真中さんは結局退職に追い込まれてしまうのですが、辞めてからも連続不審死の容疑者扱いされたりしています。 何にせよ、自身のウサ晴らしのために患者に危害を加えるような人には看護師になってほしくないし、そんな看護師を雇用する病院など存在してほしくないと強く思いました。 大筋については予想できるようなわかりやすいミステリーでしたが、人間の醜悪な部分や、悪意というものが砒素のようにジワジワと人を侵していくさまが、あり得そうな範囲で描かれていたところに恐ろしさを感じました。
Posted by
看護師の闇を見た感じがしたね、 実際に、働いてて、うわ、わかるこの気持ちとかあるし、薬とかね。わかるって思うこともあって、リアルだなって感じ。 あとは、看護師とかじゃなくて、人間の闇だよね。 先入観から、普通に真中さんが犯人でヤバいやつと思って読んでたけど、言い出しっぺがやばい...
看護師の闇を見た感じがしたね、 実際に、働いてて、うわ、わかるこの気持ちとかあるし、薬とかね。わかるって思うこともあって、リアルだなって感じ。 あとは、看護師とかじゃなくて、人間の闇だよね。 先入観から、普通に真中さんが犯人でヤバいやつと思って読んでたけど、言い出しっぺがやばいやつだったっていう話。人間こえー あとは、看護師は身内に優しくないがじわる。 移されたくないからとか言う理由なのもおもろい。 人間の軸的なのとか、人間性とか、人柄とか、芯の部分、核の部分は、目に見える物じゃないけど、だから、大事よね。 それって、言葉とか態度とか、絶対に伝わるもんだからすげーんだよなー。 看護師って、それが結構大きく影響するから人間性鍛えないとと思わされる。
Posted by
ある病院で不審な死が続いた事について取材している記者が関係者に話を聞いていく中で真相に迫っていくストーリー。 それぞれの人物の角度からその時感じていたことを追っていく事で、少しずつ真実が明かされていく緊張感があった。 恩田陸のQ&Aを思い出しながら読んだ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ある看護師が勤務の時にだけ亡くなる人が多い、そんな事件を週刊誌の記者が探る。 同僚、患者、母親などそれそれがいいたくないような顔をしながら不満を噴出させる、その様子がイライラする…小説なのでそれを楽しめます。悪魔も真中さんも、そんな人いるいる…って。 面白かったです。 加藤元さん、顔写真を拝見して女性だと初めて知りました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
淡々と関係者のヒアリングが行われる形で物語が進んでいきますが、個人的にはその中に抑揚が少なかったのではないかと思いました。 推理という観点からは、面白みを感じれる気がしますが、あえて実名を使わずに進められる構成は個人的には好みではなかったです。
Posted by
病院で患者の連続不審死が発生。1人の看護婦に疑惑が集中するが… 関係者の証言形式のみで構成された、また私好みの作品。 読んでいくうちにそれぞれの証言が食い違い… 違和感を感じてるうちに、この人かと気付いた瞬間アドレナリン出た気がしました
Posted by
入院患者の連続不審死から疑いはある女性看護士に向けられる。 一人の女性看護士の行動を証言者たちは語っていくのだが… 問題児だった彼女がやはり犯人なのか…と。 証言者たちの供述に「やっぱりこの人のこと」だと思っていたのが、根底から覆された。 根拠のない先入観で意のままに騙された...
入院患者の連続不審死から疑いはある女性看護士に向けられる。 一人の女性看護士の行動を証言者たちは語っていくのだが… 問題児だった彼女がやはり犯人なのか…と。 証言者たちの供述に「やっぱりこの人のこと」だと思っていたのが、根底から覆された。 根拠のない先入観で意のままに騙された…という感じで、恐くなった。 これが、フェイクニュースの蔓延する現代社会の病理の象徴なのか…。 このような悪意が近くに潜んでいるとしたらたまらない。
Posted by
相次ぐ入院患者の死と、怪しい看護師の噂。 記者のインタビュー形式で話はすすんでいく。 まあオチが読める感じではあったけど、さくっと読み切れるので楽しめた。 イヤミスというか、じとっとした湿度のある雰囲気。
Posted by
