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ゴッホのあしあと 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2020/08/06 |
JAN | 9784344430174 |
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ゴッホのあしあと
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ゴッホのあしあと
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商品レビュー
3.9
119件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「たゆたえども沈まず」読了後もっと彼らのことを知りたくて読んだが、事実とフィクションの境目だけでなく、著者の制作の姿勢、ゴッホ関連の街案内と色々と知ることができて満足。パリに行ってみたくなった。 以下はマハ氏のフィクション ・重吉の存在 ・ゴッホ兄弟と林忠正との交流 ・黄色いセーヌを描こうとして拒絶された話 ・ゴッホが一番書きたかった、セーヌ川を思って書いたのが星月夜 ・テオのピストルでゴッホが自殺 また、これらの事実も面白い。 ・糸杉はお墓の木と呼ばれ、教会や墓地の周りによく植えられている ・星月夜はゴーギャンの「自分の空想したように書けばいいんだ」という言葉をうけて、ゴッホが頭の中でミックスして作り上げた想像の風景 ・ゴッホは文学者としての能力も高かった ・色とりどりの毛糸を使って、隣り合う色の組み合わせを考えながら、色彩を決めていた マハ氏は、アート小説を書く時は徐々にイメージを膨らませる熟成期間を要するらしい。ゴッホは決して「狂気の人」ではなく、孤独に苦しめられた真面目な努力家だったのだとするマハ氏の主張が印象的。今回の小説の目的のひとつとして、林忠正の復権もあったということで、こうあって欲しいという日本の姿を彼に投影したという。加納重吉はマハ氏であり、読者であり、日本の化身。
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※このレビューにはネタバレを含みます
原田マハさんの「たゆたえども沈まず」を読む前にこちらを読み、そして読了後におさらいとしてもう一度読んだ。 ゴッホの生誕からオーヴェル・シュル・オワーズでの死去、その後の現在まで、文字通りゴッホの足跡が簡潔に書かれている。また、19世紀のパリで広がった日本美術とそれに貢献した林忠正氏、さらにどのように印象派の作品が日本にもたらされたかも紹介されている。 「たゆたえども沈まず」と「ゴッホのあしあと」を読んで、個人的な勝手な感想だが、日本人にゴッホが好かれる理由というのが、美術の中心であるパリに恋い焦がれるが(当時は)メインストリームになれないゴッホと、素晴らしい文化や技術を持ちながら世界の中心とはなれない日本という点で、共感する部分があるのではないかと思われた。「たゆたえども沈まず」の作中で、タンギー爺さんの画廊で印象派のメンバーが交わす侃々諤々の議論を、ゴッホが遠巻きに見ているというシーンでそんな事を感じた。(もちろん、ゴッホが日本を好きだったことが日本に愛される理由だとは思うのだけれど) また最終章に「ゴッホのあしあとを巡る旅」と題して、ゴッホ巡りの名所が書かれているので、今後の旅のお供にしたいなと思う書籍だった。
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ゴッホは狂ってなんかない。みんな自分や誰かのために苦しみすぎてそういう決断をしてしまう。 ようやく絵だけじゃなくて人も知ることができました。ありがとう原田さん。
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