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舎弟たちの世界史 韓国文学セレクション
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新泉社 |
| 発売年月日 | 2020/08/04 |
| JAN | 9784787720238 |
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舎弟たちの世界史
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舎弟たちの世界史
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商品レビュー
4.8
11件のお客様レビュー
解説にもあるが軽妙な文体と重苦しい事実、登場人物の(必ずしも交差しない)人生、いい噛みごたえと読後感だった とんでもないと時代とんでもない人間(というか、状況)があったもんだと、信じられない思いになる 「窓を大きく開け放ち、煙草でもくわえて聞いてくれたまえ。」(p.64) 「ポ...
解説にもあるが軽妙な文体と重苦しい事実、登場人物の(必ずしも交差しない)人生、いい噛みごたえと読後感だった とんでもないと時代とんでもない人間(というか、状況)があったもんだと、信じられない思いになる 「窓を大きく開け放ち、煙草でもくわえて聞いてくれたまえ。」(p.64) 「ポテチでもかじりながら、聞いてくれたまえ。」(p.87)
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※このレビューにはネタバレを含みます
大興奮しっぱなしの一気読み!!! しょっぱな機関銃のように炸裂する全斗煥への苛烈きわまるブラックジョークですっかり骨抜きにされ、はじめはニヤニヤ笑いもって疾走する物語を楽しく追いかけていくが、第二章あたりから怒涛のように書き連ねられるあまりにも不条理かつ暴力的な史実の乱れ打ちターンにて、もはや窒息寸前に。そして読後は、時代や権力に翻弄され存在を踏み躙られた人間のかなしみがひしひしと胸に迫ってくる。 韓国ものは本当に、感情がいろんな方向にブンブン揺さぶられますなぁ… キャラクターもみんな魅力的。特にパク・ビョンチョルいいわ〜♡ キャスティングするなら(みんなもうちょっと若い前提で) ナ・ボンマン→カン・ドンウォン パク・ビョンチョル→オ・ダルス キム・スニ→イ・チョンア チェ刑事→キム・テフン クァク・ヨンピル警正→クァク・ドウォン チョン・ナムン→キム・ソンギュン 安全タクシー管理常務→チュ・ジンモ 第一章のコミカルな描写、ほんとに全部書き写したいくらいステキなんだけど、さすがにそれは無理なので一部抜粋 「ほんの一年前までごく普通の陸軍少将だった全斗焕将軍が、独裁者の道に突如足を踏み入れることになったのは、彼自身も望んでいたわけではないノワール映画の主人公となったためだった。彼は、捜査をしているうちに大統領に就任してしまったという、世界史に類を見ない捜査官であった。彼が当時、保安司令官という肩書きで捜査を受け持った事件というのが、もうひとりの独裁者、朴正熙大統領の射殺事件だった。自分に将軍の階級章を付けてくれ、勲章まで授けてくれた大統領の射殺事件だっただけに、彼は最大限被害者の心情に成り代わり、情熱をたぎらせて捜査に臨んだ。その熱さのあまり、射殺事件とはまったく無関係な自分の直属の上官たちまでことごとく逮捕、拘禁した全斗煥将軍は、それでも飽き足らなかったか、自ら被害者の後を継ぐことで捜査を締めくくった(捜査官は、常に被害者の気持ちになって事件を見通さなければならない。でなくては、事件を正しくとらえることはできないのだ)。そうして彼は、大統領になった。ノワールの核となるストーリーとは何なのか、思いをめぐらせてみたまえ。予想もつかない事件に偶然巻き込まれたひとりの人物が、それによって自分の身分からアイデンティティまで、すべてを失ってしまうのがノワールの基本構造ではなかったか?全斗煥将軍は、独裁者殺人事件を捜査していて独裁者となってしまった(大統領に就任する数日前、「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューで、全斗煥将軍は当時の心境を次のように述べている。「私は自分に与えられた運命を回避する気はない」。ノワールの主人公は、銃を抜く前に決まってこういった類の台詞を低くつぶやく)。もしも、彼が捜査した事件がある会社の社長殺人事件だったなら、彼は社長になったろう。彼が捜査した事件がホームレス殺人事件だったなら、彼はホームレスになっただろう(どうあれ、与えられた運命は回避しなかったはずだから)。万一、彼が捜査した事件が二等兵殺人事件だったなら、彼は二等兵になったことだろう。彼はノワールのお約束に取り憑かれた捜査官だった。」p10〜11
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80年代韓国全斗煥軍事政権下の不条理で恣意的な弾圧に職業、結婚に関する夢を打ちくだかれた一人の男の話。全斗煥軍事政権下で全体主義的な支配を維持することに貢献し、出世、保身を図るために警察権力、官吏がどのように不当逮捕、拷問を行いながら、冤罪を作り出してきたか。その滑稽なやりかたについて(キム・ヨンス『ワンダーボーイ』よりも)ていねいにていねいに解説し、それを物語の時代背景として設定している。その一方で、主人公の運命をミステリー仕立てで追って描いていくので、こちらが結末を楽しみに読むこともできた。
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