パチンコ(下)

ミン・ジン・リー(著者), 池田真紀子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2020/07/30
• JAN: 9784163912264

商品レビュー

2025/08/17

下巻も読了
日本が韓国を占領していたころから、昭和の終わりくらいまでを生きた朝鮮人の話
そう書くと、さぞかし日本への恨みや日本の悪行が
描かれているのかと思ったけど、

それはもちろんあるけれど、
そこを強調してあるのではなく、
生き抜いたソンジャという女性と
その家族や周りの人が描かれていた

驚いたのは自分が生まれたころも出てくること
自分が小学生の頃に
そういえば朴さんっていた気がするけど
朝鮮人とかなんとかってことには
ならなかったと思う
もしかしたら、気づかないで
嫌な思いをさせていたのかもしれないけれど…

なに人とかではなく、
目の前の人を
その人として見るって
意識しないとできないな
結局、日本人でも
どこ出身
何してきた
どんな服着てる
どんな髪型
いろんな情報からその人のことを
判断する

その人をそのままって
どういうことなのかな

とても静かで詰まった話だった
終戦の日があったり、
万博行って環状線乗ったりしたので
大阪のまちを想像しながら読めた

2025/07/29

ドラマで観て、続きが気になり過ぎて小説を読みました。
ドラマとは構成がだいぶ違うし、色々設定も違うのだけど、やはり原作は面白いです。
在日コリアンの苦悩と希望、本当にぐちゃぐちゃな感情になりました。

2025/06/22

下巻を読み終わった。
戦後復興期から、平成元年ごろまでかな。

上巻から四世代、
フニ、ヤンジン、ソンジャ、ハンス、イサク、ヨセプ、ヒョンヒ、ノア、モーザス、裕美、後藤、チャンホ、ソロモン、
それぞれの生き方があり、そういう人たちが本当にいたんだと思える。

著者の30年かけて描いたはなしは、時代背景も捉えてて、読み応えあったなぁ。
しばらく引き摺りそうだわ。
イサク、ノア、花ちゃんと、もっとお話ししたかったな

日本人のカズが語った、「日本がだめなのは…」のところが、なるほどな、となった。