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蝉かえる ミステリ・フロンティア
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蝉かえる ミステリ・フロンティア

櫻田智也(著者)

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蝉かえる ミステリ・フロンティア

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2020/07/13
JAN 9784488020095

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商品レビュー

3.9

78件のお客様レビュー

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2026/08/25

昆虫好きの魞(えり)沢泉(せん)が謎を解く連作集で、2作目。3作目も出てるようでどっちも読んでみようと思わせる話。ただ、結構結末がハッピーでなく、悲しいけどね

Posted by ブクログ

2026/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

   昆虫にまつわる短編ミステリー集だ。物悲しさや激しさがありつつも穏やかな語り口で進み読後感の優しさが染みるのは主人公の人柄ゆえだろうか?疲れてしまうほどには長くなく、短くてもさまざまな場面や伏線が散りばめられる程度には長い。ちょうど良い長さで一気に読み込むことができるのもよかった。  蝉かえる。今回は昆虫の生態ではなく文化的な部分が題材となっている。幼少期の痛みとそれを庇おうとした善意、そして時が立ってのお話。かつて因習を示すように張り巡らされ少女達を拒んだ竹垣がもはやなく、成長した少女が易々とそこに分け入り因習を持ってもう1人の少女を弔う。それは長い年月の成長と傷の癒やしであろうか?この物語のもう1人のキーパーソンであるボランティアの男が善意で向かった海外で亡くなったことは最終話へのつながりとなっているのかもしれない。  コマチグモ。主題はずばり母親を取り返さんとする若い少女の激情であろう。冒頭に年配女性が救急車に食ってかかったように、そして刑事の後輩が主人公にみせたトゲトゲしさのように、人間には何か危うく鋭く鮮やかな衝動がある。それに駆られて車にすら生身に立ち向かってしまう少女の烈しい感情の炸裂が本人ではなく外から、そして行動の軌跡から描かれることで印象深く現れる。やや他の話から死の排除により浮いている感じがするが、つながりの喪失とそれがもたらす烈しい行動という意味では最終話に深くリンクするだろう。  彼方の昆虫。スカラベと共にやってきて夜明けと共に悪意によって去っていった青年がわずか1日だけとはいえ主人公達と友人となれたこと。それはスカラベの球が象徴する星々のように星座のように一瞬だけでも繋がれたということだろう。そしてその接点は記憶となってこの地に結びつくのである。この死の需要こそ最終章のテーマとして現れるのだ。  ホタル計画。人の縁とそれゆえの死の悲しみ。それが星のように輝く蛍として再び語られる場面だと受け取った。編集者と作家のつながりがそうだし、主人公と作家の繋がりもそう。そして状況に追い詰められて死を選んだ教授と複雑な思いでそれを語る助手もまたそうである。起きてしまった死は間違いなくありその姿は縁者の元に残る。だが縁者の中に記憶は残り、それは行動となるのだ。それを幼いながらに実行した主人公の姿と呼応して動くもう1人。  サブサハラの蝿。くしくも蝉に似た漢字の昆虫が最後のテーマとなる。死者のつながりは時にネガティブな働きに動くこともある。理不尽極まりないアフリカの現状とそれよって起きた悲劇に突き動かされ自暴自棄な行動に手を移そうとすらしてしまう。だがつながりが動かすのは死者だけではない。生者の働きもそうである。生者の助けにより、死を受け入れ、我が物として、未来へ動き出す。1話で語られた死者の魂たる蝉を受け入れるという儀式がここに再演されている。  つながりある誰かを失うことへの恐怖、誰かとのつながりがその一部として生きるということ、この二つを合わせて死を受容し死者を一部として溶け込ませ先に進む。五つの短編の中ではこのテーマが貫かれていると思う。他の巻にも興味が湧いてきた!

Posted by ブクログ

2026/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全作より笑える所は少なめだったけど、安定して楽しめた。 ホタル計画は中学生がエリ沢だと分かって、もう一度読み直した。 あとがきに人間味を与え、事件の当事者に近い存在として描くのが目標だったとあり納得 一気に読む時間がなくて、少しずつしか読み進められなかったのが残念

Posted by ブクログ

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