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蝉かえる ミステリ・フロンティア
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2020/07/13 |
JAN | 9784488020095 |
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商品レビュー
3.9
60件のお客様レビュー
えりさわせん。 自分の中にも人種差別の心があると思う。 アフリカの病気、外来種。問題はたくさんある。自分や家族も守りながら何ができるか。 さて続編を楽しみにしよう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
魞沢泉シリーズ第2弾。 すごく良かった。 今回で魞沢泉の人物像がよく分かってますますファンになった。単なる昆虫オタクではなかったね。 飄々としていてマイペース、掴みどころのなさは相変わらず。けれど周囲の人に対する優しさ、真摯な態度、冷静な判断はどれも、昆虫のみならず人間に対する深い愛情を感じずにいられない。 「魞沢くんだから拾いあげられる言葉や気持ちがある。それで救われる人たちもいる」 自称"友だちが少ない"彼だけれど、事件を通じて出逢った、救われた人たちの心に強烈な印象と共に温かな気持ちを残してくれる、いつまでも記憶に刻まれる稀有な存在だと思う。 特に彼の幼少期や学生時代のエピソードも、大人になった今の彼の原点として微笑ましくも、こんな若い頃から博学で、どこか達観している大人顔負けの少年だったのだ、と感心した。 今回は泣ける物語ばかりで胸打たれた。どの話も切ない余韻がいつまでも続くものばかり。 第3弾も期待しかない。
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ブラウン神父、亜愛一郎に続く、"とぼけた切れ者"名探偵である、昆虫好きの青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていたーー。 16年前、災害ボランティア中の青年が目撃した、神域とされる森に現れた少女の幽霊。その不思議な出来事に対し、エリ沢が語った意外な真相とは(表題作)。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件の謎を解く、「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ! 新人賞作家が贈る、ミステリ連作集。 ■目次 「蝉かえる」 「コマチグモ」 「彼方の甲虫」 「[ホタル計画」 「サブサハラの蠅」 今回もすごく面白かった!!前作で出てきた丸江ちゃんが出てきて良かった。確か、山の事件だった。自然環境を守るボランティアをやってた丸江ちゃんが、今回はペンションをやってて、そこにエリサワくんが遊びにくる話は、なんだか切ないというかやるせないかんじだった。あの人もなんらかの罪に問われてほしいとは思う。あの人が、あんなことをしなければ、彼は罪を犯し死なずにすんだはずだ。 あと「コマチグモ」も好きだった。中学生が被害に遭った交通事故と近くの団地で起こった傷害事件の関連。そして、犯人と勘違いされるエリサワくん。まぁ、あんな言い方したら刑事さんは勘違いもするし、戦闘モードになるわな。でも、ちゃんと理解してくれる刑事さんがいてくれて良かった。そして、事故と事件の関連性がすごかった。 表題の「蝉かえる」は、なんかやるせないというか、切ないというかな話だった。田舎にありがちな伝統とジェンダーの問題。それを突破した少女たち。偶然起きた災害、そして被害に遭い行方不明になってしまった少女。うーん。なんか可哀想で切ないかんじだったな。 今回のお話もすごく面白かったし、良かった。エリサワくんがエリサワくんで本当にいいし、彼のとぼけたかんじとか昆虫以外のところはポンコツなかんじもすごくいい。さらにこの続編があるような様子。こっちも読んでみたい。エリサワくんのとぼけた探偵が見たい。 2024.8.18 読了
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