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赤松利市(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2020/07/09
JAN 9784198945718

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商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2023/06/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

誰しも心当たりがある、人間の心の裡に潜む汚さや黒さや醜さを抽出して娯楽性を兼ね備えた文学に昇華させている、という点において、作風は違えど西村賢太氏の著作にも通じるものを感じた。 なんだかんだありながらも結局は乗り切って収まるんかなもしかしたら…と思いきや、中盤以降の新一の壊れっぷりがこちらの予測を遥かに上回るペースで加速及び驀進し、一気に奈落の底へ落ちて破滅に至るのかやっぱり。 逆説的ながら、ある意味で大団円とも言える幕切れに違和感はないが、終盤の畳みかけるような展開は急ぎ過ぎの感が否めず、もっと紙幅を費やして丁寧に描いても良かったのでは…等と僭越ながら思ったり。 これが長編デビュー作とのことだが、著者のバックボーンあってこその物語か…と得心する、本来小説を味わうのにその情報は不要のはずとは分かりつつ。 筋半ばではあるが、5人の中国娘たちが歌い寅吉が滂沱と涙するシーンは、崇高さと清浄さにおいてピークを極めた1つのクライマックスだ。

Posted by ブクログ

2023/01/19

なぜか突然、この本の旬は1月なのではという気が強くして、読み始めた。『藻屑蟹』を読んでから3年と10ヶ月、ずっと読むタイミングを計っていたこの本、ようやく読めた。 いやぁ、なんか……かなりヤバいものを読んでしまった。この本にはR指定(と今は言わないのかな)が必要では。でも読書の...

なぜか突然、この本の旬は1月なのではという気が強くして、読み始めた。『藻屑蟹』を読んでから3年と10ヶ月、ずっと読むタイミングを計っていたこの本、ようやく読めた。 いやぁ、なんか……かなりヤバいものを読んでしまった。この本にはR指定(と今は言わないのかな)が必要では。でも読書の醍醐味である、貴重な擬似体験をさせてもらった。そういう意味では、ものすごくおもしろかった。 始めは、世間への憤りを抱えた主人公にハッとさせられながらも、これはコメディなのかと思うほどコミカルな表現に何度も吹き出していたのだが、読み進めるうちにだんだん笑えなくなってきて、後戻りできなくなっていく状況に恐怖を感じるようになっていった。うっかり立入禁止区域に入り込んでしまったような、焦りと不安で逃げ出したくなる。人間の愚かさを見せつけられて、哀しくなった。この容赦のなさ、さすが赤松さん。 ちなみに、この本の旬は1月、は正解だったと思っております。 最後にひとつ訂正を。『藻屑蟹』の感想にデビュー作だと書きましたが、赤松利市さんのデビュー作は、正確には本作です。『藻屑蟹』で新人賞を受賞し、『鯖』で単行本デビューを果たしたとのこと。まぁいずれにしても驚きのデビュー作ではありますけどね。

Posted by ブクログ

2022/11/13

人間の脆さ、残酷さ、欲深さをさらけ出した話。 能力の無いものは淘汰されるという現実をただ読者に突きつけている。 しかしその酷さとは裏腹に文章は読み心地が良く、欲望に飲まれていく描写でさえ、そんな人間に対する情を感じる不思議な作品。 赤松利市作品は初めてだったが、他も読んでみた...

人間の脆さ、残酷さ、欲深さをさらけ出した話。 能力の無いものは淘汰されるという現実をただ読者に突きつけている。 しかしその酷さとは裏腹に文章は読み心地が良く、欲望に飲まれていく描写でさえ、そんな人間に対する情を感じる不思議な作品。 赤松利市作品は初めてだったが、他も読んでみたくなった。

Posted by ブクログ

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