1,800円以上の注文で送料無料

の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/08/15

凄い…。 生き様、サクセス、恋模様、狂気、色々がごちゃ混ぜになって詰まっていた。 一人称視点の主人公自身をどんどん嫌いになっていき、ここまで嫌悪感を抱くほどの感じは初めてだったかも知れない。

Posted byブクログ

2025/06/10

どんなジャンルの本でどんな毛色の物語なのか、全く情報なく読んだことが結果良かった。 男臭い漁師の世界は私の日常とは掛け離れた新鮮さがあり、一本釣り漁法の描写などが興味深く、「あぁ、へしこ食いたいなぁ。白酒は描写だけで胸焼けするなぁ。」とか思いながら楽しく読んでいた。 その矢先...

どんなジャンルの本でどんな毛色の物語なのか、全く情報なく読んだことが結果良かった。 男臭い漁師の世界は私の日常とは掛け離れた新鮮さがあり、一本釣り漁法の描写などが興味深く、「あぁ、へしこ食いたいなぁ。白酒は描写だけで胸焼けするなぁ。」とか思いながら楽しく読んでいた。 その矢先。 物語が3分の2くらいに差し掛かった時に急転直下。 そのまま予想だにしなかった展開に。 どっとめまぐるしく、自分の感情をどこに持っていけばいいのか分からない。 作者の特異な経歴も相まって、唯一無二の作風だと感じた。 「全員悪人」ってアウトレイジのキャッチコピーは秀逸だな、とふと思った。

Posted byブクログ

2025/06/07

“地面師“的なテイストの小説と聞いて読んでみましたが、そうでもなかった。犯罪に手を染めていく漁師たち、というモチーフは珍しかった。著者の経験からくるリアリティはよかったけれど、そこにプラスされたものが荒唐無稽スレスレ。途中、超退屈だった。

Posted byブクログ

2025/05/02

面白い。ラストまで夢中で読んだ。 ただ、一線を踏み越えてからの人間の描写については、やりすぎのようにも感じた。ただこれは、私が人間のことをわかっていないだけかもしれない。 主人公の持つ容姿へのコンプレックス由来の卑屈さと、それ故の人間に対する視点の鋭さについては、本物を感じた。

Posted byブクログ

2025/01/19

先に読んだボダ子があまりにも衝撃的だったので期待大でした。これまた一気に読みました。赤松さんの話の中には幸せな人はいないのか。

Posted byブクログ

2023/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰しも心当たりがある、人間の心の裡に潜む汚さや黒さや醜さを抽出して娯楽性を兼ね備えた文学に昇華させている、という点において、作風は違えど西村賢太氏の著作にも通じるものを感じた。 なんだかんだありながらも結局は乗り切って収まるんかなもしかしたら…と思いきや、中盤以降の新一の壊れっぷりがこちらの予測を遥かに上回るペースで加速及び驀進し、一気に奈落の底へ落ちて破滅に至るのかやっぱり。 逆説的ながら、ある意味で大団円とも言える幕切れに違和感はないが、終盤の畳みかけるような展開は急ぎ過ぎの感が否めず、もっと紙幅を費やして丁寧に描いても良かったのでは…等と僭越ながら思ったり。 これが長編デビュー作とのことだが、著者のバックボーンあってこその物語か…と得心する、本来小説を味わうのにその情報は不要のはずとは分かりつつ。 筋半ばではあるが、5人の中国娘たちが歌い寅吉が滂沱と涙するシーンは、崇高さと清浄さにおいてピークを極めた1つのクライマックスだ。

Posted byブクログ

2023/01/20

なぜか突然、この本の旬は1月なのではという気が強くして、読み始めた。『藻屑蟹』を読んでから3年と10ヶ月、ずっと読むタイミングを計っていたこの本、ようやく読めた。 いやぁ、なんか……かなりヤバいものを読んでしまった。この本にはR指定(と今は言わないのかな)が必要では。でも読書の...

なぜか突然、この本の旬は1月なのではという気が強くして、読み始めた。『藻屑蟹』を読んでから3年と10ヶ月、ずっと読むタイミングを計っていたこの本、ようやく読めた。 いやぁ、なんか……かなりヤバいものを読んでしまった。この本にはR指定(と今は言わないのかな)が必要では。でも読書の醍醐味である、貴重な擬似体験をさせてもらった。そういう意味では、ものすごくおもしろかった。 始めは、世間への憤りを抱えた主人公にハッとさせられながらも、これはコメディなのかと思うほどコミカルな表現に何度も吹き出していたのだが、読み進めるうちにだんだん笑えなくなってきて、後戻りできなくなっていく状況に恐怖を感じるようになっていった。うっかり立入禁止区域に入り込んでしまったような、焦りと不安で逃げ出したくなる。人間の愚かさを見せつけられて、哀しくなった。この容赦のなさ、さすが赤松さん。 ちなみに、この本の旬は1月、は正解だったと思っております。 最後にひとつ訂正を。『藻屑蟹』の感想にデビュー作だと書きましたが、赤松利市さんのデビュー作は、正確には本作です。『藻屑蟹』で新人賞を受賞し、『鯖』で単行本デビューを果たしたとのこと。まぁいずれにしても驚きのデビュー作ではありますけどね。

Posted byブクログ

2022/11/13

人間の脆さ、残酷さ、欲深さをさらけ出した話。 能力の無いものは淘汰されるという現実をただ読者に突きつけている。 しかしその酷さとは裏腹に文章は読み心地が良く、欲望に飲まれていく描写でさえ、そんな人間に対する情を感じる不思議な作品。 赤松利市作品は初めてだったが、他も読んでみた...

人間の脆さ、残酷さ、欲深さをさらけ出した話。 能力の無いものは淘汰されるという現実をただ読者に突きつけている。 しかしその酷さとは裏腹に文章は読み心地が良く、欲望に飲まれていく描写でさえ、そんな人間に対する情を感じる不思議な作品。 赤松利市作品は初めてだったが、他も読んでみたくなった。

Posted byブクログ

2022/04/04

「鯖」を読んだ。 サバ読んだわけではない。 「ボダ子」を読んでから、「藻屑蟹」とこちらのどちらか迷って、こちらにした。 個人的好みでは、「ボダ子」よりこちらの方が好きだ。 なかなが事件らしい事件は起こらないが、終わりの方で、バタバタと連続して殺人が行われ、ラストは悲惨な結末にな...

「鯖」を読んだ。 サバ読んだわけではない。 「ボダ子」を読んでから、「藻屑蟹」とこちらのどちらか迷って、こちらにした。 個人的好みでは、「ボダ子」よりこちらの方が好きだ。 なかなが事件らしい事件は起こらないが、終わりの方で、バタバタと連続して殺人が行われ、ラストは悲惨な結末になる。 勧善懲悪でもないし、ピカレスクとも違う。 「ボダ子」には、私小説のようなテイストがあったが、「鯖」には無い。 とりあえず、物語は水軒新一を語り手に進むのだが、そこにも落とし穴がある。 著者の漁業に対する知識は、相当なものだと思った。

Posted byブクログ

2021/12/07

なかなかの胸糞な結末が待っているが、まあ因果応報感も否めないので、納得できる。終始陰鬱な感じだが、引き込まれて読み切った。魚の匂いやアンモニア臭まで感じられる本だった。

Posted byブクログ