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昭和16年夏の敗戦 新版 中公文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/06/24 |
JAN | 9784122068926 |
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昭和16年夏の敗戦 新版
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昭和16年夏の敗戦 新版
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商品レビュー
3.8
36件のお客様レビュー
恥ずかしながら総力戦研究所の存在をこの本で初めて知った。 御前会議は決定事項を承認するだけのセレモニー、結果ありきでデータ収集…等、いまの日本社会に通ずる部分が多々あり身につまされる思いになった。
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1983年初刊のノンフィクション。 昭和16年、軍を含む官庁や民間から選りすぐりの若手人材が「総力戦研究所」に集められた。 彼らは、各方面から持ち寄ったデータをもとに、模擬内閣を組織して開戦後の経過をシミュレーション。 その結果は「日本必敗」というもの。 しかしながら、敗戦に至...
1983年初刊のノンフィクション。 昭和16年、軍を含む官庁や民間から選りすぐりの若手人材が「総力戦研究所」に集められた。 彼らは、各方面から持ち寄ったデータをもとに、模擬内閣を組織して開戦後の経過をシミュレーション。 その結果は「日本必敗」というもの。 しかしながら、敗戦に至るまでの過程を、原爆投下以外ほぼ正確に予測したこのシミュレーションは、結局採り入れられることなく日米戦へ突入。 優れた分析がありながらも、開戦に至ってしまったプロセスは必読です。 データよりも結論ありきの空気が優先されてしまうのは、現代でも変わらぬとても重い教訓だと思います。
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立場が人を作ると言うが、その立場は現実をみる眼を曇らせるというのもまた正しいと思う。先に描きたい絵があると、どうしてもその絵を飾るような事実を集めたくなってくるものだ。 本書で取り扱われている総力戦研究所では、各方面のエリートが集められ模擬内閣でそれぞれの「立場」を与えられる。...
立場が人を作ると言うが、その立場は現実をみる眼を曇らせるというのもまた正しいと思う。先に描きたい絵があると、どうしてもその絵を飾るような事実を集めたくなってくるものだ。 本書で取り扱われている総力戦研究所では、各方面のエリートが集められ模擬内閣でそれぞれの「立場」を与えられる。しかしその「立場」は期限が定められており、かつゲームの役職といった雰囲気の自由さがあったように推察される。立場ゆえのしがらみがなければ、事実に執着して結論を出せる。日米戦争に対して「必敗」という正しい結論を下せたのもその自由さゆえであろう。 総力戦研究所のことは本書を読むまで、その存在さえ知らなかった。日米戦争は軍部の暴走と片付けられることが多いが、一旦はデータ(事実)に基づいて検討をしてみようとした形跡があるのは、救いである。そして、そのことを記録に残してくれているおかげで、現代の私たちがその存在を知る事になった。まずは事実を正確に記録すること。それが歴史認識の土台を築く。 ここで全て書ききれないほど様々な事に気づかせてくれた本だった。続編もあるようなので是非みてみたいものだ。
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