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ハリー・ポッターと死の秘宝 新装版(下)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 静山社 |
| 発売年月日 | 2020/06/18 |
| JAN | 9784863895300 |

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ハリー・ポッターと死の秘宝 新装版(下)
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商品レビュー
4.7
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
凄かった。 ハリー・ポッターを読んで良かった。 児童文学と思っていたが大人が読んでも十分面白い。 この巻でハリーもまた死なねばならないという運命だった…というのが辛すぎた。今までも十分つらい試練を10代にして一生分受けていたのに酷いよ…最後、死に向かって行く時に両親に付いてきて欲しいと願ったハリーの気持ち… そして、ハリーの周りには色んな愛がある。親子愛、友情の愛、恋愛、信頼で結ばれる愛、なんというか、1種類の愛だけでなくいろんな愛を持って自分が周りと繋がっていて、さらに周りが周りと愛で繋がっていると強くもなれるし、周りも一緒に戦ってくれるんだな、そしてこちらももちろん返してあげないと。という凄い壮大なテーマを受け取ってしまった。 出てくるキャラ達は聖人ではなくて、ハリーも含めて自分勝手だという感想も見たが、逆にそれがみんな人間臭くて、でもそうありながらも生きてるんだなとリアリティがあってよかった。 ハリーが自己犠牲だけのいい子ちゃんで最後大きな使命に目覚めるとかだったら、私なら感動させようとする意図を感じて絶対興醒めだったので、ハリーが怒りもがきながら、それでも皆がいる世界のためにやらねばいけないことを遂行し、悲しみながらも死を受け入れていくのがすごく良かった。そんな葛藤があってこその人間だもの。 こう書いていて、スネイプ先生も生涯においてハリーと同じ気持ちだったんだなあと思ってしまった。スネイプ先生も葛藤しながら怒りと愛を同居させてる人だった。 ハリーとヴォルデモートは似た境遇で、でも二人が選び取った選択が違って全く別モノになったと以前の感想に書いたが、ハリーとスネイプ先生は割とそっくりだったんだなあ。 そこでラストのハリーのスネイプ先生評「ぼくが知ってる中で一番勇気ある人だった」というセリフが生きる気がする。ハリー、あなたも同じくらい勇気があったよ。 と長々と書いたけど、ドンデン返しというか伏線回収でハリーは生還し無事ヴォルデモートを倒す。 イギリスファンタジーはリンボ界(日本で言う三途の川みたいなもの?)がよく出てくる気がするが、やはりカトリックやマーリンやドルイドやケルトの古代からの魔術信仰が深く根付いているからこその世界観で、夢の様な、でも説得力あってワクワクし、時には原初の恐怖を呼び起こす様な魔法世界を著者が構築してその世界に浸ることが出来るのが読んでいてとても楽しかった。 最後のホグワーツ大決戦も描写が圧倒的で良かったし、ネヴィルもカッコよかった!勇気あるグリフィンドール生とは君のことでもあったんだね。 なんかほんともうすごいストーリーを読んだ。 他にも色々あるんですよ!! ドビーーーーーーー(泣)フレッドーーーーー(泣)ルーピン、トンクスーーーー(泣)ヘドヴィグーーーーー(泣)とか、マクゴナガル先生!!!(映画で活躍が省略されていて悲しい!!)とかとか!! もうとんでもなく長くなるのでこの辺りで締めます。 最後に。 「死の秘宝」冒頭に、著者が、この物語を7つに分けて捧げます、とあったのが感動だった。最初からちゃんとこのストーリーが存在していたんだということに。 そして、著者が遅れもなくすべての物語を完結まで上梓してくださったことに、心からの感謝を。
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出版当時、思春期と英→日の時差などで不死鳥の騎士団で読むのを止めてしまっていたのを2022年から読み直していて、そこからさらに数年かけて最後に到達した。 https://booklog.jp/users/fox/archives/1/4863895267 大学に入ったときにハリ...
出版当時、思春期と英→日の時差などで不死鳥の騎士団で読むのを止めてしまっていたのを2022年から読み直していて、そこからさらに数年かけて最後に到達した。 https://booklog.jp/users/fox/archives/1/4863895267 大学に入ったときにハリー・ポッターを題材とした現代文学の授業がおそらく年代的には先がけてあり(完読していないのでもちろん受講はできなかったが)、その説明でこれは一貫してdiscriminationを扱ったものであるとしていたのがずっと心にあった。 それはそのとおりではあったけど、終盤、魔法族とそのほかの種族、という構造が明確にされていったので話がそこまで及ぶのかと期待したのは行き過ぎだった。 とはいえこの物語を真っ只中で受け取ってきた「世代」として、二十年越しにようやく読み終えられたのは感慨深い。私もなんだかんだ近年の舞台やゲーム、映画のスタジオツアーにも訪れて、素直に心にくるものがあった。
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1月1日、2026年の読書命運を決める初読書として、鈍器のような『ハリーポッター』シリーズを選んだ。最後に読んだのは中学生の頃、10年以上ぶりの再読である。結果大正解、そして大満足。すばばばばばッと一気読みしてしまった。1月の頭2週間、仕事の時間以外はずっと頭の中にジョン・ウィリ...
1月1日、2026年の読書命運を決める初読書として、鈍器のような『ハリーポッター』シリーズを選んだ。最後に読んだのは中学生の頃、10年以上ぶりの再読である。結果大正解、そして大満足。すばばばばばッと一気読みしてしまった。1月の頭2週間、仕事の時間以外はずっと頭の中にジョン・ウィリアムズのテーマが流れていた。 この本は詰め込まれている。美しい表現とかではなく、目まぐるしい展開、計算されたストーリー、そして登場人物のキャラ建てが素晴らしい。 まず展開。各巻の終わりに一直線に向かうのではなく、パンチのある出来事が濃密に詰まっている。細かい展開の発生と終わりの間隔、そして次の展開の発生。細かい展開のサイクルが短く、暇しない。本を途中で切って休憩するようなスポットがほとんどなく、次の展開というのが常に自分を引っ張ってくる。読むというより本に読ませられる感じがする。 次にストーリー。これ程多くの展開をてんこ盛りにしているのに、一つ一つが大きな流れに乗っている。さらに言えば、大きな流れというのは各巻ごとに途切れているのではなく、第1巻の賢者の石から7巻の死の秘宝まで流れる脈々としたものだ。巻を跨いだ伏線回収もたくさんあり、進撃の巨人にも相通ずる計算高さがある。第1巻の第1章の最初の一文を書く時から、全体的な流れとオチは決めていたのだろうか。 最後に登場人物のディティール。絵に書いた優等生「ハーマイオニー」、ボケ役「ロン」、嫌味たらしい好敵手「マルフォイ」、いたずらっ子「フレッドとジョージ」などなど。脇役のパーシーですら堅物のイメージを色濃く終始据え付けている。目まぐるしい展開の中で、変わらない登場人物のキャラは安心感をもたらす。ハーマイオニーがテストの結果が気になって慌てる姿や1番人間味溢れるロンの揶揄に触れる度愛着が強くなり、味方になりたい気持ちが強くなる。極め付けはハリーの没個性だ。ハリーポッターの内面から話は進むのだけれども、ハリーのキャラは他の人と比べて際立っている感じはしない。正義感溢れつつも欲もあり、外聞とは違い普通の人だ。脇役や展開を濃く濃く濃く味付けし、主人公で整えるという逆転の発想に驚く。物語を通じて(特に不死鳥の騎士団以降)、キャラは変えずみんなの精神に魔法が成長していく様に付き添えたのも楽しかった。 キャラに魔法に展開にと、たくさんの要素を詰め込んだ本だったけれど、足し算ではなく掛け算的に相乗効果を生み出していた。すごいシリーズでした。エクスペクトパトローナム。
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