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ここは、おしまいの地 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2020/06/11 |
| JAN | 9784065202074 |
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ここは、おしまいの地
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商品レビュー
4.1
27件のお客様レビュー
これまで読んできたエッセイとは違う種類というか、雰囲気で、かなりヘビーな人生なはずなのにこんなに軽やかに書かれてしまうと私はまだまだひよっこだなと思う。 作者のような大変な境遇もないけど、かといって一軍できらきらするような学生生活も社会生活もない。改めて自分は中途半端だなぁと感じ...
これまで読んできたエッセイとは違う種類というか、雰囲気で、かなりヘビーな人生なはずなのにこんなに軽やかに書かれてしまうと私はまだまだひよっこだなと思う。 作者のような大変な境遇もないけど、かといって一軍できらきらするような学生生活も社会生活もない。改めて自分は中途半端だなぁと感じた。 この私をどう楽しむか、私に足りないのは工夫なのかな… いろんなことを考えながら読んだ。 素敵なことを綴るエッセイももちろん良いのだけど、こういうエッセイも良いな。 電車で読むのは気をつけたほうがいいかも。 わたしは何度か吹き出しそうになった。
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何もない閉鎖的な田舎で産まれ育った著者の規格外でユーモラスな半生。かつて辛い日々を送った"おしまいの地"は今や彼女にとって特別な場所となっている。かわいそうだなんて言わせない、こだまさんの痛快な語り口から書くことの力を見せつけられた!
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厳密に言うと文庫本でなく単行本の方を久しぶりに読み返してみた。ブクログは一度登録した本は再登録は出来ないようなので、文庫本の方を読んだことにしてまた感想を書いてみる。 (読書の記録としては、再登録出来た方がありがたい。いつ読み返したのかとか、感想がどう変わったのかとかが記録・比較...
厳密に言うと文庫本でなく単行本の方を久しぶりに読み返してみた。ブクログは一度登録した本は再登録は出来ないようなので、文庫本の方を読んだことにしてまた感想を書いてみる。 (読書の記録としては、再登録出来た方がありがたい。いつ読み返したのかとか、感想がどう変わったのかとかが記録・比較出来るから。ブクログさん、仕様変更を検討してください!) 私はこだまさん(筆者)のエッセイが大好きだ。特にこの本が。エッセイとしては一冊目らしいが、それだけに「本当に書きたいものを書いた」から魅力的なのだろうと思う。(ちなみに、この本の中では「先生のうわさ」「傘」が好きだ。) この人の人生は「数奇」と言っていいレベル。出来事も関係する人々も。これならエッセイのネタには困らないだろうと考えてしまうが、多くの人は同レベルの数奇な人生を送ったとしても、ネタを見つけることは難しいかも知れない。人から見れば「数奇」でも本人にはそれが「当たり前」で、自分の日常に書くに値するネタが存在しているなんて気づくこともないだろうから。 そもそも多くの人は「書く」ことにさほどの関心はないから、そのためのネタを見つけようとすら思わないかも知れない。 あとがきでこだまさんは、「欠けている」ことが私の装備だと気が付いた、と述べている。確かに、ものを書く際には何か特別な出来事を書こうとしてしまうが、(他の人には起こるがその人には)起こらなかったことも「その人ならでは」であるから特別なのだ。経験だけでなく経験しなかった(できなかった)こともネタになるのである。 ネタ=自分の存在証明、だと思うが、そんな視線で見てみると、私の日常にもネタはいっぱいあるのかも知れない。 最後に、今回読み返して印象に残った部分を引用しておく。 私が入院や通院で得たのは「どのようにも生きられる」という強いメッセージだった。予想外の出来事に遭遇しても、その状況ごと面白がりながら生きていけたら無敵に違いない。
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