ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち イースト新書

高部大問(著者)

• 販売会社／発売会社: イースト・プレス
• 発売年月日: 2020/06/10
• JAN: 9784781651248

商品レビュー

2025/12/08

世の中には「夢」という単語が溢れかえっている。しかし一方で、周りがも出ているから夢を持たなければと焦燥感が湧く若者もいる。しかし、社会や大人は「夢を語る」ことを是とする。それでは後者はどう生きていけばいいのか。それを問うた書。なぜ、夢が蔓延るのか。それは言う方にとっては善意だから。しかし、エジソンなど過去の偉人は夢ではなく行動から導き出した。最近映画で『鉄道員(ぽっぽや)』を観たが、現代日本であのような「背中で語る」作品は観なくなった。言葉ではなく、行動で示す。夢を持たない社会に変えていこう。

2025/12/06

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夢がないと成功できないと言うのは、嘘。親や先生が夢を持てと言うのは、子供たちにとっては自分の本当の夢ではなく、親や先生受けをする夢を語るようになる。夢がなくても成功はできる。夢を持っているのもいい。夢は何かをしていてこんなふうになりたいと、最初から持つ必要はないと言うことがわかった。

2024/02/04

ハッとすることや頷かされることばかりだった。若者に夢を押し売りする大人は果たしてどんな夢を持ち実現させてきたのだろうか。一部の著名人は確かに夢を実現してきたのだろうが、それはほんの一部の人間を誇張し英雄化してきたに過ぎなく、夢を押し付ける側の大人のほとんどは夢などなくても、あるいは夢とは無関係に充実した生活をしている。
夢という幻想に縛ることなく、人が多様な幸せを手に入れる社会でありたい。