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マウス(完全版) アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語 フェニックスシリーズ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | パンローリング |
| 発売年月日 | 2020/05/18 |
| JAN | 9784775942215 |
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マウス(完全版)
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商品レビュー
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父親が体験したホロコーストの記録をグラフィック・ノベルとして遺した本。素朴とすら言えそうな画風に加え、登場人物を国籍や民族によってネズミや猫といった動物に置き換えているため、見た目は穏やかでのほほんとした印象すら受ける。半面、内容は重い。ホロコーストを生き延びた父親へのインタビュ...
父親が体験したホロコーストの記録をグラフィック・ノベルとして遺した本。素朴とすら言えそうな画風に加え、登場人物を国籍や民族によってネズミや猫といった動物に置き換えているため、見た目は穏やかでのほほんとした印象すら受ける。半面、内容は重い。ホロコーストを生き延びた父親へのインタビューを行うことで生々しく当時の過酷な体験が綴られていき読んでいて陰鬱でやるせない気分になった。アウシュビッツでの体験に留まらず、その前後で父親がどう生き抜いてきたかが語られ、比較的穏やかな生活が差し挟まれることでより悲惨さが増して見える。 また、母親の死をめぐり、父親と息子のあいだにも緊張関係があり、そのことを包み隠さず描こうとする筆致は誠実。そして誠実であるがゆえに作者のいらだちや鬱屈が容易に伝わり、精神的に疲弊していく様子は見るに忍びなかった。つまり本書は、アウシュビッツで起きた父親の「過去」と、そのことを聞き取りグラフィックノベルにしようとする息子の「現代」が対比として描かれ、それによって、かつての戦争が生み出した遺恨が今もまだ地続きで残っていることを(意図していたかどうかは別として)物語っている。 画風の素朴さや、動物化の隠喩表現は、あまりに凄惨な出来事を、できる限りフラットな形で後世へ伝えるための有効な手法として機能していたと思う。動物として描かれることで、個人の識別が難しくなり、白黒のページではそのことがより顕著となる。それはまるで、人種が違うだけで途端に顔の識別が難しくなることを揶揄しているようでさえあり、思わず息をのんだ。時代と状況次第ではあなたも同様に、ネズミにも猫にもなり得るのだといわれているような気がして。
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ネズミやブタとして描かれているから何とか読める。ユダヤ人への扱いがひどすぎて現実のものとは思えない。そんな中で生きて帰ってきた著者の父は本当にすごい。 身体の丈夫さはもちろん、教養、金、芸(仕事)がどれほど自分の身を助けるのかを心底学んだ。
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