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世界哲学史(5) 中世Ⅲ バロックの哲学 ちくま新書1464
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2020/05/07 |
| JAN | 9784480072955 |
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世界哲学史(5)
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商品レビュー
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10件のお客様レビュー
本巻では14世紀から17世紀までの哲学の展開が扱われる。この時代は大航海時代、活版印刷術の発明、宗教改革、ルネサンスなど大きな歴史的事件が相次いだが、本書では中世と近世をつなぐ17世紀を、光と闇の相半ばするバロックの時代と捉えて理解しようと試みる。 本巻で面白く読めたのは、...
本巻では14世紀から17世紀までの哲学の展開が扱われる。この時代は大航海時代、活版印刷術の発明、宗教改革、ルネサンスなど大きな歴史的事件が相次いだが、本書では中世と近世をつなぐ17世紀を、光と闇の相半ばするバロックの時代と捉えて理解しようと試みる。 本巻で面白く読めたのは、「西洋近世の神秘主義」、「西洋中世の経済と倫理」そして「イエズス会とキリシタン」。 「西洋近世の神秘主義」では、ベルニーニの彫像で有名なアビラのテレサと『カルメル山登攀』などを著した十字架のヨハネが取り上げられる。神秘主義というと”哲学”とは相容れないような感じがするが、その辺りのことについてもきちんと目配りした解説がされている。 「西洋中世の経済と倫理」では、教会法において元金以上に返済を求めることは「徴利(ウズラ)」とみなされ忌避されていたのだが、フランシスコ会に属する神学者オリヴィは大胆な経済思想を主張したということが叙述される。ざっと読んだだけではその内容を良く分かったとは言えないが、哲学や神学の考え方が経済学にも関係してくるところは興味深い。 「イエズス会とキリシタン」では、中国におけるキリスト教布教において、「理性」の訳語として「霊」「霊性」が選ばれたのはどうしてかなどが論じられる。異文化間における概念を翻訳することの難しさが実感された。
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世界哲学史完読チャレンジも5巻(14世紀~17世紀)まできた。まだまだ西欧はアリストテレス主義のよう。それでも、大航海時代、活版印刷術の発明、宗教改革、ルネサンス。スコラ哲学、キリスト教、ホッブス・スピノザ・ライプニッツ、近代朝鮮思想、中国・陽明学、日本・朱子学。各章末にある参考...
世界哲学史完読チャレンジも5巻(14世紀~17世紀)まできた。まだまだ西欧はアリストテレス主義のよう。それでも、大航海時代、活版印刷術の発明、宗教改革、ルネサンス。スコラ哲学、キリスト教、ホッブス・スピノザ・ライプニッツ、近代朝鮮思想、中国・陽明学、日本・朱子学。各章末にある参考文献、2000年代に入ってからのものが多い。新しい知見が豊富に生まれているということだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
トマス・アクィナス以降、スコラ哲学は行き詰まりを見せる。オッカムが唯名論を唱えて実在論に基づく中世は終焉を迎え、デカルト・スピノザ・ライプニッツら数学的な議論に基づく哲学が登場する。
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