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歩く江戸の旅人たち スポーツ史から見た「お伊勢参り」
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 晃洋書房 |
発売年月日 | 2020/04/06 |
JAN | 9784771032941 |
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歩く江戸の旅人たち
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
江戸時代の旅行者がどのように歩いたかを史料やデータを使って考察した本。 当時の記録や旅日記から、江戸時代の旅人の歩行について、データ分析した結果を紹介する。 江戸時代の人たちが大変な健脚で1日に30から40キロ歩いていたことは知っていたが、どのような歩行形態なのか、どのような...
江戸時代の旅行者がどのように歩いたかを史料やデータを使って考察した本。 当時の記録や旅日記から、江戸時代の旅人の歩行について、データ分析した結果を紹介する。 江戸時代の人たちが大変な健脚で1日に30から40キロ歩いていたことは知っていたが、どのような歩行形態なのか、どのような用具を使っていたか、旅の目的は何なのかを具体的にまとめられていて大変面白かった。 全てデータの裏付けがある考察だが、それは当時の人たちが、まめに日記や記録をつけていたおかげだ。学者や知識人でもない無名の人たちが、習慣として旅のデータを取ってくれたおかげで当時の様子を知ることができる。昔の日本人の 律義さを感じた。
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旅行好きは令和だろうが江戸だろうがいつの時代にもいる。 江戸時代の人々はどのくらい歩いていたのか。そんなことが分かるのが今回の本。 スポーツ史を専門にしている著者が近世後期の日本人の旅を「歩く」という行為に注目した。 昔なので、大名でもない限り、歩いて移動...
旅行好きは令和だろうが江戸だろうがいつの時代にもいる。 江戸時代の人々はどのくらい歩いていたのか。そんなことが分かるのが今回の本。 スポーツ史を専門にしている著者が近世後期の日本人の旅を「歩く」という行為に注目した。 昔なので、大名でもない限り、歩いて移動するしかない。 著者も言及しているが、当時の旅人はもはや「アスリート」と言っても過言ではない。 近世の庶民が行った伊勢参宮で、今に残る資料が多く、陸路で移動する距離の多い東北地方を取り上げている。 基本資料は、東北の庶民が伊勢参宮の道中で書き残し旅日記。 そこから分かることは、東北地方の庶民の1日平均の歩行距離は、約34.1km。 男女で分けると、男性は平均で34.9km、女性は約28.6km歩いていた。 この距離を見るとアスリートだと思ってしまうが、庶民の1日の平均歩行距離だ。 長い距離を歩いてでも、参拝と美味しいものを飲み食いしたり、男性の場合、鼻の下を伸ばして女性とデレデレしたいという欲求が強かったのかな。 この他にも江戸時代の人々の歩き方、杖の使い方、さらには旅費まで触れていて興味深いなあ。
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江戸時代の伊勢参詣の様子を道中記から読み解いた本。 伊勢参詣とセットでどこを回ったのか(近畿、富士山、四国)とか、1日当たり最も歩いた人についてとか。 何と一日に75.0㎞も歩いた男性もいたらしい。 当時は「伊勢講」といって集団で参詣をすることも多かったため、一日当たりの歩行距離...
江戸時代の伊勢参詣の様子を道中記から読み解いた本。 伊勢参詣とセットでどこを回ったのか(近畿、富士山、四国)とか、1日当たり最も歩いた人についてとか。 何と一日に75.0㎞も歩いた男性もいたらしい。 当時は「伊勢講」といって集団で参詣をすることも多かったため、一日当たりの歩行距離の目安や、平均値を大幅に超える長距離を歩く場合は同行者に相談するよう取り決めた事例などもあるようだ。目安はそれでも十里(約39㎞)とある。具体的に数字で示されると大変な旅路だったのだなと実感する。 この本では他に、江戸時代の人の歩行の方法と着衣や履物の影響、旅費の調達や農村の庶民と、都市の富豪の旅行スタイルの違いなども紹介されている。 本を読むと、散歩中にあちこちで見かける伊勢神宮の遥拝所や四国八十八ヵ所の祠が境内にある神社などが目新しいものに見えてくるような気がする。
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