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鴎外の恋 舞姫エリスの真実 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/04/07 |
JAN | 9784309417400 |
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鴎外の恋 舞姫エリスの真実
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
『舞姫』を読むならセットで読むべし!とマリモっちにオススメ頂いた本書 もちろん一緒に借りてきましたが、森鷗外との共鳴は気のせいだったことが判明しテンションだだ下がりで、エリス?そんなんどこの誰だろうが興味ないわ!という状態でしたが、せっかく借りて来たのでしゃーない読み始めました...
『舞姫』を読むならセットで読むべし!とマリモっちにオススメ頂いた本書 もちろん一緒に借りてきましたが、森鷗外との共鳴は気のせいだったことが判明しテンションだだ下がりで、エリス?そんなんどこの誰だろうが興味ないわ!という状態でしたが、せっかく借りて来たのでしゃーない読み始めました 第二章くらいまでテンションだだ下がり状態は続いたんですが、あれ?なんか面白くない?面白いよこれ! 本書はベルリン在住の六草いちかさんがひょんなことから『舞姫』に登場する踊り子エリスのモデルになったと思われる森鷗外ドイツ留学時代の恋人エリーゼの調査を始める…という内容 これがね、まさにミステリーです 本格推理もの!とまでとは言わないけど紆余曲折の調査の過程が面白いのや! 偶然の出会いにも助けられながらエリーゼの正体を追う中で、これまで語られてきたエリス像に疑問を投げかけ、『舞姫』が書かれた意味や森鷗外の想いにまで迫るラストは納得感がすごい これもしかして順番逆だった? うん、もし『舞姫』を読んでみたいな〜と思う方がいたら、こちらを先に読むことをおすすめします 先人に学べ!(いいように言った!)
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「舞姫」授業準備のために読む。 エリスの正体に迫るもので、ベルリン在住の筆者が地の利を活かしてドイツの公文書や教会簿などをしらみつぶしに探す過程に圧倒される。 それも、本業ではなく好奇心から始めたものだから、「もうやめよう、これで終わりにしよう」と思いながら、諦めきれなかったり、...
「舞姫」授業準備のために読む。 エリスの正体に迫るもので、ベルリン在住の筆者が地の利を活かしてドイツの公文書や教会簿などをしらみつぶしに探す過程に圧倒される。 それも、本業ではなく好奇心から始めたものだから、「もうやめよう、これで終わりにしよう」と思いながら、諦めきれなかったり、偶然の出会いなどがあったりしてふんばる様子が生々しく、ハラハラする。まるでミステリーを読んでいるよう。 鷗外が「舞姫」で「なに」を書いたか、だけでなく、「なぜ」書いたのかを知って欲しい、という筆者の言葉に、限られた時間の授業では「なに」が書かれているかを考えることに注力したけれど、次に授業をする機会があったら、外部資料に基づいて鷗外が「なぜ」この作品を書いたのか、に迫っても面白そうだと感じた。 あまり得意ではなかった鷗外に少し関心を持つことができた一冊。
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研究は足でするものだ!と強く感じさせてくれる。 そして、いくつもの偶然の重なり合いに、読んでいてドキドキさせられた。研究って、ある意味、サスペンスなんだな。そりゃそうか、消えた人の足跡を追いかけるんだから、探偵と変わらない。 エリスの写真なるものがあるのだけれど、あれも六草さんの...
研究は足でするものだ!と強く感じさせてくれる。 そして、いくつもの偶然の重なり合いに、読んでいてドキドキさせられた。研究って、ある意味、サスペンスなんだな。そりゃそうか、消えた人の足跡を追いかけるんだから、探偵と変わらない。 エリスの写真なるものがあるのだけれど、あれも六草さんの発見らしい。すごすぎる、六草さん。 筆者の六草さんは鷗外の研究者ではない。だからこそ先入観なく一次資料を追いかけられたのではないかと思った。鷗外の周辺人物とはいえ、彼らの視線にはさまざまなバイアスがかかる。なまじそれらに詳しくなれば、いらない予断もきっと入ってしまうんじゃないだろうか。 『舞姫』にも鷗外にも良い印象が無かったのだけれど、この本を読んで、ちょっと好きになれそうな気がしてきた。
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