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湖の男 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2020/03/19 |
JAN | 9784488266066 |
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湖の男
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商品レビュー
3.5
14件のお客様レビュー
ロード・オブ・ザ・リング最終巻を差し置いて、爆読中〜2024.3.15読了。1週間で。 とてもおもしろい社会派サスペンス。 王道ではないヨーロッパの歴史や国のことを感じながら読んでいます。そして!アイスランドに行ってみたい〜!とまたまた思わせられています。 主人公エーレンデュ...
ロード・オブ・ザ・リング最終巻を差し置いて、爆読中〜2024.3.15読了。1週間で。 とてもおもしろい社会派サスペンス。 王道ではないヨーロッパの歴史や国のことを感じながら読んでいます。そして!アイスランドに行ってみたい〜!とまたまた思わせられています。 主人公エーレンデュルがよれよれの中年男のように描かれていますが、恋人ができたみたい… そして、若手のシグルデュル=オーリがわりとシュッとしたイケメンで、アメリカ留学経験あり…みたいな事実がわかる…私生活ではある悩みが深刻に進行中… エリンボルクは警察官なのに、料理本を出し、ヒット… マリオン・ブリームは、病の床… 事件を差し置いて、レギュラーの私生活が気になるという…ある警察小説を2つくらい思い出しますが(笑)、テイストが全く違う…アイスランドを取り巻くさまざまな事象や事件が盛り込まれているから? その側面からはやっぱり松本清張を思い出します。 肝腎の事件は、冷戦下の東ドイツがらみ。 ツイストは一回くらい。 行方不明になったイローナのことを痛ましく思います。そして、自分の大義のために敵の懐に入り込むには、味方を犠牲にすることがある…でなければ自分の死が待つ…その選択は、なかなかできないです… そして、本書で一番心を掴まれたのは、社会主義に対する記述。 P401でハンネスに語らせているくだり。 「社会主義は死んでいないと思う」 「いまでも着実に活動していると思う。ただ我々が想像していたのとは違う形で生き残っているのだ。社会主義があるから我々は資本主義の社会でなんとか生き延びていられるのだ」 「(略)社会主義はスターリンが制度化した唾棄すべき悪とか、東ヨーロッパに蔓延した恐ろしく独裁制とは本来全く関係ないのだ」 今でも相互監視、密告、反対が許されない絶対的体制で停滞してしまういろいろな組織のことを考えてしまいました…その側面からも、アーナルデュルを読み続けてしまうのです。 購入から3年漬け込んだのですが、前作「声」の読了で勢いが。 既訳を早く読みたい!(今さら)今年中に文庫2冊は買おう!と決心。 そして、訳者の柳沢由実子さんのご苦労を思いながら、ご健康も祈念するワガママ読者なのでした。 投稿したつもりで忘れてました。
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エーレンデュル捜査官シリーズの第四弾。 水位の下がった湖から遺体が発見される。 ロシア製の機械にくくりつけられていた遺体は、 婚約者の前から姿を消した農業機械のセールスマンなのか。 冷戦時代に東ドイツに留学した男のモノローグが重ねられていく。 国土は日本の三分の一ぐらい、人口は約35万人 日本のはるか北に位置するアイスランドがどういう国なのか 今一つ掴めていないが、 スパイ活動がありましたか、と聞いて回るとはどういうことなのだろうか。 みんながみんなを知っている国、と解説にあったが、 知り合いばかりの小さな国では、 裏切り者はいないということなのか。 ライプツィヒへの留学生たちに起こった出来事、 さらにそのあとにアイスランドで起こった事件は、 あまりにも予想通りで、逆にびっくりしたぐらい。 エーレンデュルの娘は、彼の同僚にけがを負わせ麻薬中毒治療施設に入っており、 今度は息子が登場した。 前作で知り合った検査技師の女性は、夫と離婚することにしたらしく、 エーレンデュルとの関係は進展した。 女性の同僚は料理本を出版し、男性の同僚はパートナーが流産したらしい。 元上司は病気ながらまだ生きているし、 男性の同僚にまとわりついている、妻子を車の事故で亡くした男も謎。
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エーレンデュル捜査官シリーズ4作目。 これまでの作品にも共通することですが、 ながい歳月が経過して、 忘れ去られていた事実を 少しずつ掘り起こしていく地道な捜査、 そして主人公である捜査官の 過去と現在の私生活、孤独感が 同時進行で語られます。 今回の事件の背景には 東西冷戦時...
エーレンデュル捜査官シリーズ4作目。 これまでの作品にも共通することですが、 ながい歳月が経過して、 忘れ去られていた事実を 少しずつ掘り起こしていく地道な捜査、 そして主人公である捜査官の 過去と現在の私生活、孤独感が 同時進行で語られます。 今回の事件の背景には 東西冷戦時代の出来事があります。 まぼろしの理想を追って 人々が失った時間、 重荷を背負って生きてきた時間が、 しみじみと描かれています。 失ったものを取り戻すことはできません。 これは主人公の人生にも、 私たちにもあてはまることですね。 東西の冷戦は、 いまや加熱状態にあります。 そしてまた悲劇が繰り返されています。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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