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白の闇 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2020/03/05 |
| JAN | 9784309467115 |
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白の闇
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商品レビュー
3.9
58件のお客様レビュー
極限状況に置かれた人々の行動を描いたこの作品は、突然の失明という奇病が引き起こす社会の崩壊をテーマにしています。視力を失った人々が隔離された病院から始まり、感染が広がるにつれて秩序が崩れていく様子がリアルに描写されます。特に、ただ一人だけ視力を保つ医者の妻が直面する責任や葛藤は、絶望的な状況の中での人間の価値を問いかけます。独特な文体や構成は、登場人物の名前や会話文がないことで、彼らの個性や人間性の欠落を表現しており、読者に深い印象を与えます。この作品は、社会の秩序が崩れた時に人間がどのように振る舞うのかを考えさせる、緊迫感あふれる物語です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
文体が独特なんだけど、読みやすい。映像的な文。「」や改行、名前がないのが、逆に想像を膨らませさせられる。入り込みすぎて、顔を上げた時に目が見えてるのが怖くなった。おもしろすぎ パンデミック?ディストピア?なんだけど、人の嫌さが詰まってるし、目も当てられないシーンも多い。苦しい……...
文体が独特なんだけど、読みやすい。映像的な文。「」や改行、名前がないのが、逆に想像を膨らませさせられる。入り込みすぎて、顔を上げた時に目が見えてるのが怖くなった。おもしろすぎ パンデミック?ディストピア?なんだけど、人の嫌さが詰まってるし、目も当てられないシーンも多い。苦しい……。現代日本作家で近いのは村上龍かもしれない。 後半はちょっとダレた感じもあるが、素晴らしい体験をさせて貰えたので、ダレたと言い切るのも難しい。 抜群に面白くて怖かった! 「時代が下り、社会の進化と遺伝子のやりとりが進むにつれて、結局わたしたちは血の色と涙の塩辛さのなかに良心を植え込んだ。そして、それでも充分でないと思ったのか、わたしたちは眼を、内側へ反転する鏡の一種に変えた。その結果、眼はわたしたちが言葉で否定しようとしたものを、しばしば遠慮なく見せるのである。」
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※このレビューにはネタバレを含みます
ともに歩き、ともに倒れ、ともに死ぬ(P158) ある男性の目が急に見えなくなった。手を貸した男性の目もその後見えなくなり、あちこちで失明する人間が発生する。失明した患者と感染者は隔離施設に閉じ込められ、地獄のような日々が過ぎるだけだったが、患者たちが知らないうちに外の世界もまた刻一刻と変わっているのだった。 読み応えがありました。世界の人間すべての目が見えなくとも必ず未来はあって生きていかなければならない。 ポルトガルでは1995年(日本では2001年)発行、なのでコロナ禍を経た現在では最初の政府の動向がやや古さを感じるものの狂っていく人たちは今もさほどアップデートはできていないのではないだろうか。 あとポルトガルは野犬が多いのかな?昨今の日本だと熊のほうが心配ではある。 ずっとトイレ問題が付きまとうので(またこの話題か…)という感は否めないけど重要な問題ですよね。本書をお茶をしながら読むのはお勧めできないです(汗
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※このレビューにはネタバレを含みます
ある国で、信号待ちの男が突然「白い失明」に襲われる場面から物語は始まる。視界が暗転するのではなく、乳白色の光に呑み込まれる奇病。それが感染症のように広がり、政府は患者を廃墟同然の精神病院へ隔離していく――視力を失った社会がどこまで壊れうるかを描く、サラマーゴ流のディストピアだ。 そもそも原題は「盲目についての試論(エッセイ)」。つまりこれは物語である前に思考実験で、強いメッセージがまず立っていて、そこに後からナラティブを継ぎ足したような骨格になっている。登場人物に固有名はなく(「医者の妻」「サングラスの娘」)、句読点も会話符号もほとんど省かれた長い文がうねり続ける、読み手を選ぶ作りだ。 世界を語るのは、唯一最後まで目が見える「医者の妻」。彼女ひとりの視点だけが、見えない群衆のなかの証人として機能する。圧巻なのは隔離施設のパートで、トイレにたどり着けない人々が垂れ流す排泄物にまみれ、食料を握った暴徒が女たちを陵辱していく。スカトロマニアすら絶句しかねない糞便描写の物量で、人間の尊厳が物理的に腐っていく様を突きつけてくる。 ただ緩急で言えば、この施設がピーク。脱出後は廃墟の街をさまよう、やや失速気味の展開に変わる。作者の倫理が前面に出る説教くささも、ハマる人と鼻につく人がはっきり分かれるところで、自分は後半の語りが合わなかった口だ。寓話としての強度は買うが、小説としての完成度はムラがある。賛否が割れるのも納得の、好き嫌いの分水嶺になる一冊
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