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白の闇 河出文庫
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白の闇 河出文庫

ジョゼ・サラマーゴ(著者), 雨沢泰(訳者)

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白の闇 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/03/05
JAN 9784309467115

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商品レビュー

4

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2026/03/23

人は理性ある存在とされるが、視覚という一機能を失うだけで社会は容易に無秩序へと崩れる。人間社会は虚構の上に成り立つ不安定な集団に過ぎない。しかしその極限状況においても、わずかな連帯や倫理が残る点に、作者の人間に対するかすかな希望を感じた。

Posted by ブクログ

2026/02/02

2026年読んだ中で1番おもしろい。 『進撃の巨人』もそうだけど、既成権力の転倒か墜落に対面するとおもしろいな。旧価値的なものの本質的な無意味さがよくわかる。例えば、お金が無意味なものとして、それに対する信頼が棄却されるような現象を扱った小説とか漫画とか映画があってもすごくいい...

2026年読んだ中で1番おもしろい。 『進撃の巨人』もそうだけど、既成権力の転倒か墜落に対面するとおもしろいな。旧価値的なものの本質的な無意味さがよくわかる。例えば、お金が無意味なものとして、それに対する信頼が棄却されるような現象を扱った小説とか漫画とか映画があってもすごくいいと思う。 ともあれ、動物的でない側面としての人間の価値をずっと問うている作品だった。その点で、組織化が大事な価値観になっていた。 病院内の状況が、社会の縮図のようになっていておもしろい。唯一持ち込まれた銃器が最大権力化していた。それだけ、弾がなくなったときの失墜が大きいが。寝るための道具であるベッドの部品から鉄の棍棒が作られて、銃器より弱いがそれも権力化していた。 それでも最も権力化できる武器は視力であった。1人だけ見えているという最高のアドバンテージ。それを権力に使うのではなく、組織化と力強く生きていくために使っていた。力強く生きるとは、無為と退廃に沈まないこと。 二点気になったことをとりあげたい。一つ目は、視力がなくならない人がいたのはなぜか。もう一つは、作品中で焦点化されたグループの外の人はどうやって生きていけるか。だれも目が見えないのだから、ほとんど絶望的な状況のはず。生きていくのは難しい。ただ最後の方で、目の見えない小説家が出てきたのはよかった。あの人がいるおかげで、考えうる限り絶望的な状況の中でさえ希望的な生き方を模索できた。 文体はおもしろい。特に、会話が地の文と融合していて、改行も少ない。 時間ある時に舐めるように読めたのでよかった。

Posted by ブクログ

2025/12/16

カミュの「ペスト」のようなパンデミック物のパニックストーリーの体をなしているが、白くミルク状に視界が覆われるという不条理な失明の仕方、終盤の教会で発見する聖像の状態などから、そうではない。どちらかというとマッカーシーの「ザ・ロード」に近い雰囲気で(会話文に括弧がない点でも似ている...

カミュの「ペスト」のようなパンデミック物のパニックストーリーの体をなしているが、白くミルク状に視界が覆われるという不条理な失明の仕方、終盤の教会で発見する聖像の状態などから、そうではない。どちらかというとマッカーシーの「ザ・ロード」に近い雰囲気で(会話文に括弧がない点でも似ている)、終始終末期の世界のような暗い雰囲気の中で、すべての人から視力が奪われたときに陥る、人間の暴力、狂気、それらに対抗する理性、勇気などが描かれる。特に食と排泄が人間の尊厳に及ぼす影響がいかに大きいかがわかる。極限状況にあるとき人としての尊厳を保つには?と読者に問いかける作品である。

Posted by ブクログ