1,800円以上の注文で送料無料

八本脚の蝶 河出文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

八本脚の蝶 河出文庫

二階堂奥歯(著者)

追加する に追加する

八本脚の蝶 河出文庫

定価 ¥1,430

1,155 定価より275円(19%)おトク

獲得ポイント10P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/02/06
JAN 9784309417332

八本脚の蝶

¥1,155

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

41件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/02/21

死にたくなくて、生きることにしがみつく人と、生きていたくなくて、常に死に向かう人と、 そのどちらでもなく、自然に生きていられる人と、その間には、どんな違いがあるんだろう? その三者は、本当のところは、全くお互いのことを理解できないのではないだろうか。 根本から違うのだから、それは...

死にたくなくて、生きることにしがみつく人と、生きていたくなくて、常に死に向かう人と、 そのどちらでもなく、自然に生きていられる人と、その間には、どんな違いがあるんだろう? その三者は、本当のところは、全くお互いのことを理解できないのではないだろうか。 根本から違うのだから、それはもう世の中は行きづらい。 多様性という耳障りの良い言葉がはびこるようになったが、各々の生きることに対する姿勢には、この国は特に、全くと言ってほど多様性の容認がないように思う。 生きたい人の命を奪ったり(戦争や殺人も)、死にたい人を何が何でも生かせようとしたりする(安楽死に反対したり…)のはやめてほしい。 個人的に、彼女の好きな世界観や書物、物欲などに全く興味が重なるところがなく、かなり読み飛ばしてしまった。そのせいもあるのかも知れないが、結局彼女がどうして死にたかったのか、実際に何にそんなに苦しんでいたのか、わからなかった。人の心なんてわかるはずもないのだけれど、彼女の心を垣間見れるかもしれない、日記という形に惹かれて読んだ。 『ここは、多分ある意味ある角度から見れば、既に楽園なのだ』という奥歯さんの言葉が気にかかった。 雪雪さんの言葉 正面から雄雄しく戦ってはならない。負けろ。 あなたはどうしてそんなに、嘘をつくのが下手なんだろう。じぶんのの魂に誠実であってはならない。魂を売り渡して生きろ。醜くだ。逃げ道はある。

Posted by ブクログ

2024/02/04

読み終わるのが怖くて、苦しい本は初めてだった。 どんどん自分の言葉でなく、引用の言葉が並んでいくのは、息が詰まる思いだった。 人間は、信じられない体験をした時に、本当に起こったことなのかと、繰り返し同じ体験をしようとする、と聞いた事がある。 二階堂奥歯という人が死んでしまった事が...

読み終わるのが怖くて、苦しい本は初めてだった。 どんどん自分の言葉でなく、引用の言葉が並んでいくのは、息が詰まる思いだった。 人間は、信じられない体験をした時に、本当に起こったことなのかと、繰り返し同じ体験をしようとする、と聞いた事がある。 二階堂奥歯という人が死んでしまった事が信じられなかったのか、もしくは、あまりにも没入してしまって、自ら命を断つ恐怖を払拭したくてなのか、最後の数日をなん度も読み返していた。

Posted by ブクログ

2023/12/12

まずは……なぜ、この本を読もうと思ったか。 人様のブログに影響されたのです。 この本の感想が書いてあって、『この人の前に、「死なないでほしい」と差し出せるものがない』みたいな事が書いてあった。(色々湾曲してますが、まぁ。こんな感じ) で、それを読んだ私は田植えのイメージが沸き上...

まずは……なぜ、この本を読もうと思ったか。 人様のブログに影響されたのです。 この本の感想が書いてあって、『この人の前に、「死なないでほしい」と差し出せるものがない』みたいな事が書いてあった。(色々湾曲してますが、まぁ。こんな感じ) で、それを読んだ私は田植えのイメージが沸き上がったのです。 若くして死んでしまった奥歯さんは『田植えをした事があるのだろうか?』と、それが知りたいがために読んでみたくなりました。 ネット上にブログがあると知ったので、それを検索した。 最初の方だけを読んで世界が違いすぎて断念しそうになった。 けれど、図書館で探したら『本』があったので、本を読みました。 (私が読んだのは『本』なので、編集されてる個所もあると思う) で、読んで奥歯さんが田植えをしたという表記は見当たらなかった。 けれど、かなりのお金持ちらしい。お庭があって、池があり、石畳があって、裏庭があって、薔薇が植えてあって……ごめんなさい。想像力の限界。 彼女自身は『読んだ本の殆どを持っていない。借りたものがほとんど』みたいな事を書いていたけれど… 読んでる量が半端ないので、借りたものがほとんどだとして、持ってる数もかなりあるハズ……と思った。 これを、異世界だと思わずに読むのは無理です。 私は普通に田舎の一軒家の子供なのです。田植えや稲刈りを手伝い、花を愛でると言えば、コスモスやタンポポと言った野草です。 おそらく彼女に田植えの経験はなかったんじゃないかな……と思いました。書いてないので、判らないけれど。 そして、妄想する。『田植えなんて泥だらけの事、乙女がやるものじゃないわ!』と言われそうだ……と。 彼女の美学からは反していそうだな。いや。わからないけど、文章も中身もそんなお嬢様な感じなのだ。 最初の疑問は一応、解決した。(分からないという答え) で、次に沸き起こるのは 『彼女はなぜ死を選んだのか?』 25歳。 知識に教養、容姿もあって、愛する恋人や家族友人もいる。 仕事も順風満帆。(のような事が書かれている。事実かどうかは別にして) 彼女が死ぬ理由はどこにもない。 やりたいことも書き連ねてある。 唯一、ギリギリの『生(存在)』の言葉が時々、にじんでいる時はある。 彼女の知人は彼女を『図書館』に例えていた。 膨大な量の本を読んだ彼女はまさしく『図書館』なのかもしれない。 けれど、私は『禁書』のような気がした。 立ち入り禁止の禁書の棚で、他の禁書達を読み、選ばれた知を求める人達とだけ語り合う。 一般の人達が触れることも見ることもない『禁書』 そこでなら、彼女はのびのびとどこまでも遠くまで行けたのではないだろうか。 そんな事を思った。 と、長々と書いちゃった。 ああー。ダメだ。頭、沸騰した。難しい話、きらーーい。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品