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AX アックス 角川文庫
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AX アックス 角川文庫

伊坂幸太郎(著者)

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AX アックス 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2020/02/21
JAN 9784041084427

AX アックス

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商品レビュー

4.3

992件のお客様レビュー

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2026/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殺し屋シリーズ第三弾。伊坂氏の2017年の作品。 相変わらずの洒脱な会話劇、秀逸な人物設定、そして驚きの結末でした。 ・・・ 今回の殺し屋は恐妻家。 奥さんを煙たがる話や恐妻家の話は、人と話すときの「つかみ」の典型の一つですね。私もことあるごとに家内をだしにして、「残業すると家内に殺されるので」とか何とか、嫁を悪者にすることが多いです。実際それで苦笑をいただき、定時前後の出たくない会議や出席要否がグレーなものが出席不要になることも。 ただ、本作の殺し屋の恐妻度は半端ない。 妻は絶対に正しいという前提のもとに動く様は苦笑なくしては読めません。また、ボルダリングジムで出会った松田さんと恐妻家仲間になるあたりも、非常に気持ちが分かります。 何せ妻対応マニュアル、を枕元に隠し持つわけですからね。 魅力的なのは、そのような家庭的?な生活の反面、恐れずに人を殺してしまう殺人者であるというギャップ。 このギャップは伊坂作品でしばしば出てきますね。泥棒の黒澤氏だったり、「ギャング」シリーズの盗っ人たちも悪事を稼業としつつ、一家言ある筋の通ったところがある。そういう伊坂スパイスは今回も感じることができます。 ・・・ あともう一つ感じたのは、結局これは愛の話、な気がします。 恐妻家の殺人者兜ですが、家族を守るために中古マンションを最後にこっそりと買ったわけです。また奥様も奥様で、兜が亡くなったあとに落ち込みが続いていたというのも、やはり愛に裏打ちされた影響かなあと。 だから読後はどこかほっこり。 日本人はとかく愛を口にしないと言われますが、行為とか態度で愛はきっと伝わると個人的には信じています。小説のように神様の視点で人間界を見ると、ありありと分かるのでしょうね。だから本作品も兜の死後の話に何だか感動してしまうと。 ただ、現実世界ではやはり口で愛をつたえるのが一番手っ取り早い(即効性がある?)でしょうね。愛って言うと違和感ありますが、感謝とかお礼、ですよね。って個人的には思います。 ・・・ ということで、今回も面白かった伊坂作品、殺し屋シリーズの第三弾でした。 実はてっきり第二弾だと思って読んでおり、あとがきを見てしくって第三弾を読んだと気づきました。逆に言えばそれくらい独立しており違和感なく読める作品でした。

Posted by ブクログ

2026/08/12

シリーズ第三作ということで読みましたが、一,二作目と比べると、何というか滑稽/少し違う印象を受けたというのが全体的な感想でした。 キャラクターの名称や設定においては、兜は極度に妻を恐れる恐妻家で、自分の命と引き換えに家族を守る、そしてその献身ぶりを心温まると表現されるなど。スズメ...

シリーズ第三作ということで読みましたが、一,二作目と比べると、何というか滑稽/少し違う印象を受けたというのが全体的な感想でした。 キャラクターの名称や設定においては、兜は極度に妻を恐れる恐妻家で、自分の命と引き換えに家族を守る、そしてその献身ぶりを心温まると表現されるなど。スズメバチの巣の退治に謎に必死に全力を注いでいた姿も滑稽でしたし。仲介役の医師も大分悪者感が随所に出ていて、やはり殺し屋と仲介役は今作でも仲違いするものなんだなぁと思ったり。最終節で出てきたマンションの管理人さんも、長くいるとこんなことが起こるんだなぁ〜とかいう反応も普通の人とずれてるし笑。奈野村=警備員=クリーニング屋も兜さんが命の恩人で息子にGPS発信機つけてるとか。 少なくともシリーズものでも前作マリアビートルとはスピード感や結末が大分異なり、伊坂さんの幅広さを感じさせられました。

Posted by ブクログ

2026/08/10

恐妻家で家族思いの殺し屋「兜」。 凄腕の殺し屋なのに、家では妻の機嫌を何より恐れ、息子との関係に悩む。そのギャップがなんともおかしい。 そんな兜が願っているのは、殺し屋稼業から足を洗い、家族と普通に暮らすこと。 仕事を辞めるために必要な仕事をこなし、エージェントにも立ち向かう...

恐妻家で家族思いの殺し屋「兜」。 凄腕の殺し屋なのに、家では妻の機嫌を何より恐れ、息子との関係に悩む。そのギャップがなんともおかしい。 そんな兜が願っているのは、殺し屋稼業から足を洗い、家族と普通に暮らすこと。 仕事を辞めるために必要な仕事をこなし、エージェントにも立ち向かう。でも、人の命を奪うことを生業としてきた業は重い。そう簡単に今日で辞めますと退職届を出せる世界ではない。 一体どうなることかと読み進めていると、物語は思いもよらないターニングポイントを迎える。 ここから『AX』という物語の見え方が少しずつ変わっていくのが面白かった。 ところでタイトルの「AX」は斧の意味。 もしや兜の仕事道具が斧……?と思ったけれど、もちろんそんな単純な話ではなかった。 文中にで出てくる「蟷螂の斧」という言葉は、自分の力量や身のほどを顧みず、強敵に立ち向かうこと。はかない抵抗、向こう見ずな行為の意味。 殺し屋の世界では強者であるはずの兜が、家族を守り、普通の生活を手に入れるために必死に抗う姿とリンクしてるなと思う。 殺し屋の話なのに、心に残るのは家族のこと。 物騒でおかしくて、そして最後にはじんわり。 伊坂幸太郎の殺し屋シリーズやっぱり好きだなあ。

Posted by ブクログ

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