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友だち 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/01/30 |
JAN | 9784105901639 |
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友だち
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商品レビュー
3.7
14件のお客様レビュー
・・・最近のテレビのドキュメンタリー番組で、郊外のモーテルを根城にして働いていた元売春婦がいちばん忙しいのは月曜日の午前中だと言っていた。妻や子供たちと週末を過したあとほど、このビジネスは活況を呈するらしい。・・・
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語り手の師でもあり30年来の友だちでもあった老教授の自殺、彼の飼っていたグレートデーンの老犬アポロとの生活、作家としての葛藤という三つのテーマがランダムに綴られる。リルケの「守りあい、境界を接し、挨拶を交わしあうふたつの孤独」という愛の定義に沿って亡き友、そしてアポロとの交感の日...
語り手の師でもあり30年来の友だちでもあった老教授の自殺、彼の飼っていたグレートデーンの老犬アポロとの生活、作家としての葛藤という三つのテーマがランダムに綴られる。リルケの「守りあい、境界を接し、挨拶を交わしあうふたつの孤独」という愛の定義に沿って亡き友、そしてアポロとの交感の日々が描かれる。アポロの心を推し測る場面では、「あなたのペットが病気になり、あきらかに具合が悪いのだが、それが何か、どこが悪いのかわからない。ペットは自分では説明できないからである。あなたを神だと信じている犬が、あなたは苦痛を止める力をもっているのに、なぜかそうしてくれないと思っている、という考えほど耐えがたいものはない。」と心を傷める。物語の終わりの方で、唐突にメタストーリーが挿入されるが、物語の転換させるこの挿入の必要性に戸惑いを覚えた。
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久しぶりの外国ものでした。学生時代はよく読んでいたけれど、最近は日本人作家さんのものばかりだったので翻訳になかなか慣れず、苦戦しました。原文の表すことを取りこぼさないようにするほど読みにくい訳になるし、読みやすくしようとすれば何かが原文と変わってしまうし、やはり翻訳で読むのは違和...
久しぶりの外国ものでした。学生時代はよく読んでいたけれど、最近は日本人作家さんのものばかりだったので翻訳になかなか慣れず、苦戦しました。原文の表すことを取りこぼさないようにするほど読みにくい訳になるし、読みやすくしようとすれば何かが原文と変わってしまうし、やはり翻訳で読むのは違和感が付きまとうなと改めて感じました。 語り手は、一人暮らしの初老の女性作家。親密な友達だった先輩作家の男が不意に自殺し、深い喪失感にとらわれていたところ、その男性作家が飼っていた巨体の老いた犬、グレートデンを引き取ることになる。 主人を亡くして失意の老犬の、晩年にあたる時期を共に過ごしながら、彼女は生きること死ぬこと、自死、作家であることなどを考察し、散文のように書き綴る。 〈 わたしたちがその不在を寂しがるもの、それこそわたしたちを心の底でほんとうにわたしたちにしているものではないか。〉 という提示が心に残りました。 小説として読むとしっくりこず、頭に?が溢れてしまうけれど、一部フィクションを交えたエッセイのような物として読むと、心の奥を少しだけ揺さぶられるような面白さがありました。 私にとって、認知症で夜中吠え続ける、自身の愛犬の側で、老犬の最晩年を描くこの本を読んだ記憶は、後に忘れ難い思い出になると思います。
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