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BUTTER 新潮文庫
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BUTTER 新潮文庫

柚木麻子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2020/01/27
JAN 9784101202433

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商品レビュー

3.8

1823件のお客様レビュー

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2026/03/26

海外翻訳がフェミニズムの文脈で評価されているらしい、木嶋佳苗の事件を元に書かれてるらしい(参考文献もそのルポ本)という前提で読んだ。 この作品の最大の問題点は、中盤から梶井の出自が判明していく中でその出自や過去や振る舞いに獄中から人心掌握してコントロールできるほど人間性や知能に超...

海外翻訳がフェミニズムの文脈で評価されているらしい、木嶋佳苗の事件を元に書かれてるらしい(参考文献もそのルポ本)という前提で読んだ。 この作品の最大の問題点は、中盤から梶井の出自が判明していく中でその出自や過去や振る舞いに獄中から人心掌握してコントロールできるほど人間性や知能に超越性がなく、むしろハイソな料理教室でハブられてたとか七面鳥ひっくり返したとか悲しきモンスターですらなかったと判明してしまう箇所。レクター博士とまで言わないけど、作品の核である「梶井の怪物性」を矮小化してどうするんですかね。 展開も、導入から主人公の週刊誌記者・里佳が木嶋佳苗をモデルにした梶井に取り込まれて料理と食事にめり込んでいくところと、「バターは血でできている」くらいまでは上手いし小説としてよくできてるけど、里佳に恋してる親友・伶子が勝手に動き出した辺りから完全におかしくなっている。事件の関係者で小児性愛者・横田を伶子が「不妊治療やめたから暇」という理由で特定できて出会い系サイトで見つけて「同じアニメが好き!」と言って懐に潜り込み横田の自宅に老犬を連れて押しかけてPCのパスワードも突破とかどうなってんの。 里佳が独占インタビューの後に梶井にひっくり返されて誹謗中傷を浴びる展開も意味が解らない。作中では大事に書かれてるけど、結局「梶井が連続殺人犯だった」という事実認定はぼかされちゃってるわけで、たかだか週刊誌の担当記者にそんなバリューないでしょう…。 そこまで問題提起して被害者遺族の不動産営業からマンション買ってみんなで集まって大団円!梶井もいつか食べにきてね!って登場人物が前を向いていい話風にまとめてるけど、作中の問題はほぼ解決せずに終わってしまう。純エンタメ小説ならいいけど、実際に被害者がいる凶悪犯罪の参考文献を引いてこれはないだろう。 フェミニズムの文脈でも評価されてるみたいだけど、週刊誌記者という設定がそぐわないしこの作品では太ったのをネットで誹謗中傷されたとかノイズにしか感じず、これが海外で評価されてるポイントがよくわからなかった。

Posted by ブクログ

2026/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初はなかなか読み進められなかったけど、途中からは寝る間も惜しんで読んでしまった。 全編通して梶井さんのことは好きになれなかった。 彼女と関わる人が皆んな、側から見たら変になってしまうなんて、どれほど彼女に魅力があるんだろうと思ったけど、そんな魅力は感じられなかった。 私の好きなシーンは篠井さんの家に皆んなが集まるところ。 駆け込み寺みたいで、寂しくなったらいつでも行ける場所があるっていいなと思った。 だから最後に里佳がそんな場所を作りたいって言った時、皆んなが集まってる様子がはっきりと浮かんだし、そんな場所が私も欲しいなぁと感じた。

Posted by ブクログ

2026/03/25

腹十分目くらいの読み応えがあり、活字を読んでるだけなのにヨダレが出そうなほど想像でお腹も満たされた。 貪欲に生きることは哀れでもかっこ悪いことでもない。みな愛と承認を求めて生きている。人は人で自らを崩壊させることも修復させることもできる。自分を認めたい自分に偽り、自信を纏うこと...

腹十分目くらいの読み応えがあり、活字を読んでるだけなのにヨダレが出そうなほど想像でお腹も満たされた。 貪欲に生きることは哀れでもかっこ悪いことでもない。みな愛と承認を求めて生きている。人は人で自らを崩壊させることも修復させることもできる。自分を認めたい自分に偽り、自信を纏うことで、孤独や寂しさを埋めようとしているのかもしれない。 ものの見方に正解はない、事実に重きを置いて判断したい。

Posted by ブクログ