BUTTER の商品レビュー
確かに食事の表現は豊かで、その料理を十分想像させるに足る豊富な文章で美味しいご飯を食べたくなる気分にさせられた。 主人公を演じさせるのは誰がいいかなぁと想像しながら、女女していない方、昔なら上野樹里さんとかなのかなぁでもいまいちピンと来ないで最後まで読み切ってしまった。
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思いがけず変わっていく自分を感じながら、批判されてもそれでも自分では肯定しながら、でもやっぱり自分自身を取り戻す、けれどその場所は前とは違うところ。それが、自分1人だけでなく友だちとも分かち合いながら関係性もまた変容している…そんな物語だった。 バターがとても魅力的で美味しそう...
思いがけず変わっていく自分を感じながら、批判されてもそれでも自分では肯定しながら、でもやっぱり自分自身を取り戻す、けれどその場所は前とは違うところ。それが、自分1人だけでなく友だちとも分かち合いながら関係性もまた変容している…そんな物語だった。 バターがとても魅力的で美味しそう。たらこスパゲティは試してみたい。そんなバターも手に入れにくい状況も含めて、メタファーなんだと思う。とても上手い物語だと思う。
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おもしろ! 梶田の思想を私も父親から若干受け継いでいるので共感てしまった 女はのほほんと金持ちに囲われて美味しいもの食べてヨガにでも行って好きなことしているのも幸せのひとつである、、かもしれない へー、これフェミニズム文学なんだ めっちゃおもしろサスペンスコメディと思ってしまった レイコのお前もかい!って展開からの梶田はキモオタを懐柔できたのにレイコはただ辟易とさせた下りとか爆笑してしまった(あのキモオタが梶田をデブだのブスだのコケ下ろす所は寒気がした あ、デブの未婚の男を嫌悪している私も、リカが太った時に嫌悪感ぶつけてきた同僚と対して変わらないのかもしれない) リカの父親が当てつけのように不健康になっていく様は不快だった フツーに水周りの掃除ぐらいしろよ、と
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犯罪者に取り込まれるところは、「羊たちの沈黙」を思い起こさせますが、ハンニバルほどの魅力を感じないので違和感があります。 ただ、身体に悪いけど美味しいものにのめり込んでいく感覚は実感が伴いリアルなので、だんだんと引き込まれていきます。 依存や執着あるいは偏愛から自分を取り戻すとい...
犯罪者に取り込まれるところは、「羊たちの沈黙」を思い起こさせますが、ハンニバルほどの魅力を感じないので違和感があります。 ただ、身体に悪いけど美味しいものにのめり込んでいく感覚は実感が伴いリアルなので、だんだんと引き込まれていきます。 依存や執着あるいは偏愛から自分を取り戻すというより、好きなものと生きていくこととの境目を見つけることでしょうか。
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若くも美しくもない女が、男たちの金と命を奪った――。 殺人×グルメが濃厚に融合した、柚木麻子の新境地にして集大成。 各紙誌で大絶賛の渾身作がついに文庫化!! 男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。 本作着想の根底には、世に知られた事件があったのは確かだ。しかし物語が進むにつれて、事件からも犯罪者からも遠ざかる。独立したオリジナリティーに富んだ物語が展開される。進路を定めた羅針盤こそ、「女性同士の友情と信頼」である。 山本一力(本書解説より)
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ほんとうにバターのように重く濃く、胃がもたれるような。 男と女のあり方は、社会が決定している面も強いのかもしれないと思う。本能面での男女論に甘美さを感じてしまう私もいたが、今時代は過渡期なんだと思った。
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自分のために幸せになるのは実はかなり気合いがいる。人の意見を振り払い、色んなのものを破棄しないとたどり着かない。その先には自分が美味しいと思うものを美味しく食べる、高価なバターのような贅沢な濃厚な時間がある。 全文 https://wp.me/pgG1ce-16y
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面白かったけど長くてまとまりに欠ける印象かな 食べ物や料理をする描写はさすがで読んでいてお腹がすいてたまらなくなる 今年は絶対七面鳥食べようと思った
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みんな寂しいということ いろいろな部分が欠けていて、みんな愛されたい、愛しいたいけどそのやり方がわからない。 欲求に正直であることは甘美だし、いいことだけど、本当にそうであることは難しい。 突き抜けた人の魅力(それが嘘であっても)
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現代日本の女性の生きづらさや複雑さを描いた作品だけど、単にフェミニズム文学と一言でまとめられない奥行きがある一冊だった。 実際にあった事件をモチーフとして扱いながら犯罪小説ではないという点も、容疑者と記者が料理を介して通じていくという構図も、私にとってはすごくユニークなものだった。 主人公・里佳の周りで繰り広げられる「フェミニズム(伶子)vs アンチフェミニズム(梶井真奈子)」の対立が続くのかと思ったけど、読み進めるほどに愛の物語なんだと気づく。恋人への愛だけじゃなく、家族、友人への愛、自己愛。どれについても、作中に何度も出てくる「適量」という言葉が一番のキーワードだと感じた。 梶井真奈子のように、最初は理解不能に見えた人物でさえ、里佳が彼女の言動を辿り、面会を重ねるうちに「愛の不足」というシンプルな核が見えてくる。登場人物みんなが正直で、その率直さが読んでいて清々しかった。 また、後半、篠井さんの家にみんなが集まって暮らす中で、里佳が「みんなの拠り所になるような住処を持つこと」の素晴らしさに気づき、自分の家を買ってパーティーを開くラストがすごく良かった。 私は、「自分の部屋の隣や階層違いの部屋に友達たちが住んでいて、お互い好きな時に気軽に行き来して、ただ一緒に夜ご飯を食べる、とかが叶うマンションがあったらいいな…」という理想の暮らしを、誰もが一度は想像したことがあるんじゃないかと思っている。里佳の選択はまさにその願望に通じるもので、読んでいて胸が高鳴ったし、彼女や周りの登場人物たちの未来に希望が見えて、読後感がとても爽やかだった。 私の頭の中には常に、人生においてきっと一生残り続けるであろう言葉——「女性の自立と女性らしさは共存する」——が置かれている。この小説はまさにその価値観を体現している作品だと感じた。時代に合わせようとして“ガワ”だけ作られたものじゃなく、芯のある物語。きっとこれからも長く頭に残る一冊になると思う。 女性の権利や社会進出に関して、先進国の中でも日本はまだ保守的だと言われるけど、この小説が多くの女性に支持されている背景には、そうした状況もあるのだろうと思う。 一方で、日本では新しいと受け取られるテーマでも、海外、特にイギリスなどから見ると、「え、日本ってまだここ?」と驚かれるかもしれない…そんな現代の世界の中の日本が透けて見えた気がした。
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