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国立西洋美術館名画の見かた
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/01/24 |
JAN | 9784087816846 |
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国立西洋美術館名画の見かた
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
東京上野にある国立西洋美術館所蔵の、絵画について解説した本。 文字多めなので、ちょっと読み応えはある。
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国立西洋美術館のコレクションを詳細に解説した好著だ.宗教画という分類での説明はよく見るが、物語画、風景画、静物画、風俗画というジャンルでの解説は異なった視点での見方もできるという事例を紹介しており楽しめた.随所に従来の解説への反論などもあり面白かった.
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本の内容としては Amazonより抜粋 国立西洋美術館の現役キュレーター(学芸員)のふたり(イタリア美術史&フランス美術史)が「名画の見かた」をていねいに、わかりやすくレクチャー ジャンル別(物語画、宗教画、風景画、静物画、風俗画…)にキュレーターならではの視点で語...
本の内容としては Amazonより抜粋 国立西洋美術館の現役キュレーター(学芸員)のふたり(イタリア美術史&フランス美術史)が「名画の見かた」をていねいに、わかりやすくレクチャー ジャンル別(物語画、宗教画、風景画、静物画、風俗画…)にキュレーターならではの視点で語る 内容がかなりモリモリなので、中でも今回一番興味を持った「セザンヌ」にフォーカスを… セザンヌの絵 なんだかぎこちないバランスで落ち着かない絵だ とずっと思っていた なかなかの圧は感じるのだが、何が凄いのかちっともわからず どうしても自分の中で遠近法の美しさから脱却することができない上、やはり近代美術に興味が持てない しかし今回セザンヌの魅力をこの本で少し理解できたかも まず遠近法について… こちらの著の解釈は 〜なぜ美術史にとってルネサンスは重要か ルネサンス以降19世紀末までの作品はどれも遠近法を使って描かれている 長い時代、画面の中心を見るただ1つの視点が想定され、「架空の世界を窓から覗き込んだ」ような空間を描いた〜 やはり鑑賞する側も遠近法に慣れているので、当たり前と思いがちだ 頭の中の認識が遠近法がベースになっているため、遠近法からズレた絵に対し違和感を感じでしまう しかしここでは面白いことが書かれていた 〜私たちがリアルそのものと考えているこの遠近法にのっとった表現方法は、私たちが実際にものを見る方法とはまるで異なっている なぜなら、私たちが対象を見るとき、視点を固定すると言う事はありえないからだ〜 確かに人の目が焦点を合わせられる範囲は狭いから周りはぼやける だから視点を動かしつづけなくてはならない この断片的な情報を脳が再構成して記憶と統合する 見るという行為はなんとも知的なものだ! ここをどのように表現していくか… 画家にとって大変難題かつ興味深いテーマだ さまざまな方法で画家たちがこのテーマに挑んだ セザンヌはどうしたか… 彼は遠近法を放棄して、いくつもの視点から見た対象を、画面の中で再構成するということを行った つまり実際の絶えず視線を動かして目で見るという行為そのものに極めて近しい セザンヌは遠近法の矛盾に気づいて、新しい空間を作ったのだ さまざまな角度からセザンヌの絵を観るようこの本では勧めている 確かに印象が変わってくる 斜めに見ると絵の深みが増す 普通に正面から観ると、机の高さが違ったり、モノが歪んだり多くの違和感があるのだが、見る角度と距離を変えるとしっくりくる場面があったり、なんだか印象が違って見えて面白い! 〜当初同じ印象派のモネは光の追求の極致となり立体感が失われているがモネは垂直線と水平線が強調され画面に奥行きが表されている 印象派の手法を用いつつ、他の印象派の画家達が失った秩序と構成を取り戻し、自然を前にしたときの感覚を再現しようとしたセザンヌ〜 この知識を忘れずにホンモノのセザンヌを改めて鑑賞する日が待ち遠しい カラーで非常に良いのだが、絵が小さいので細かいところまでは残念ながら確認しづらい 内容はかなり盛りだくさんで、一読だけではもったいない まじめでお堅めな内容ではあるが、ところどころお二人のキュレーター(学芸員)の美術に対する熱い思いが伝わる 後半のギャラリートークには、美術館、修復、展示会、美術品の収集などいくつかのトピックについてエッセイのようになっており、なかなか興味深い 美術館に行くのがまた楽しみになる一冊 余談 ああ、空いた美術館に行く贅沢を味わってみたいなぁ… 特に東京の美術館は人が多すぎて決死の覚悟がいるのだ!
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