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意志の倫理学 カントに学ぶ善への勇気
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 月曜社 |
発売年月日 | 2020/01/18 |
JAN | 9784865030938 |
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意志の倫理学
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
カントの研究者である著者がカントの主張をかみ砕いてわかりやすく紹介するとともに、それに対する批判、カント哲学とその後の哲学とのかかわりについても考察している。 難解中の難解とされているカントをここまでわかりやすく解説してもらえてまず、有難い。 そしてその思想の骨子は自分の血肉になるものだと感じた。 カント哲学の特徴は倫理的善の根拠を行為の結果でなく、動機に求める点にある。 「定言命法」や「義務」という言葉で表されるが、殊に人は低きに流れやすく、感情の赴くままに動いてしまう。(これを傾向性という) ここで、感情に流されず、理性を使って自分の行動を律するところに善が宿るという考え。 その基準は ・ある格率(行動のルール)を万人が遵守した世界が望ましいものである行動 ・利己的動機でなく、「自分が決めたから」 そして、倫理的悪とは、傾向性に流される事よりも、倫理的でないと知りつつも行ってしまう事。 (傾向性に支配されているときはそのレベルにすら無いという事の感じもするが。。) 良いと思ったアイデア ・人間は感情の赴くままに動いている限り、傾向性を抑えることはできない ・義務とは嫌々ながら採用された目的への強制である ・万人に該当するはずの道徳法則を自分だけ例外視するのは倫理的悪 ・本来の自由とは、ただ欲求に従って生きるのでなく、理性的に考え、決断を下し、行動する事。 ・倫理にかかわらないことは自分の好きにしてよい ・隣の隣人を汝同様に愛せ、とは親切を施すことにより自分自身の中に愛が芽生えるというように読み解ける ・3つの最上の格率 「自分で考える」 「自らあらゆる他人の立場に立って考える」 「常に自分自身と一致した考え方をする(誤魔化さない)」 ・ロールズの考えと関連して、自分がまさにその人たちの立場であった可能性であった場合を排除せずに考える事によって、より差し迫った問題として考えられる ・多くの者がいわゆる未成年状態でいたがるのは、その方が「気楽」だからである。ただし、それでは倫理的善を行う機会はなく、様々な良さを放棄することになる。 ・倫理的善の生き方に必要なのは「勇気」と「決意」だけである ・子供は倫理に関することについては、根拠を知るべきである ・親が自分の価値観を押し付けるような環境では、子供は自分で考える力を失う カントの説く倫理は厳格なので、つねに意識することは難しいですが、人生、ここで逃げてはいけないという時は望まなくても訪れると思います。 そういう時に、弱い自分(感性の自分)に負けないように普段から少しづつでも取り入れていきたいものです。
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カント倫理学の魅力を多くの人に知ってもらいたいという気持ち、いやカント流に言えば意志と形容すべきなのかもしれない、が強く伝わってくる本。その分わかりやすく書かれている。
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