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朱熹の思想体系
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朱熹の思想体系

土田健次郎(著者)

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定価 ¥17,600

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 汲古書院
発売年月日 2019/12/24
JAN 9784762966521

朱熹の思想体系

¥8,030

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2026/03/05

朱熹の思想の主要なテーマをとりあげ、その全体像を提示している研究書で、長年にわたる著者の朱熹研究の集大成というべき内容になっています。 本書ではまず、朱熹の学問の目的が、聖人になることに定められていたことがたしかめられます。つづいて、気、理、心、格物、居敬、士大夫と社会といった...

朱熹の思想の主要なテーマをとりあげ、その全体像を提示している研究書で、長年にわたる著者の朱熹研究の集大成というべき内容になっています。 本書ではまず、朱熹の学問の目的が、聖人になることに定められていたことがたしかめられます。つづいて、気、理、心、格物、居敬、士大夫と社会といった朱子学の主要なテーマが検討されていきますが、そのさいにつねに朱熹の学問の目的が顧みられ、そこからテクストの解釈がなされています。 ただし、ときに矛盾するように見える朱熹のテクストを解釈するにあたって、もとから用意されていた結論に強引につなげるような読みかたを著者はとりません。むしろどこまで整合的な解釈が可能で、どこから不可能になるのかということが明示するという学問的な誠実さが守られています。 そもそも朱熹の主著といえるのは『四書集注』であり、みずからの理論体系を構築することをめざしていたわけではないということに著者は注意をうながしています。そのうえで、孔孟の教えを理解し実践するための方法として、その理論的な検討が求められるということがわすれられてはなりません。そうした限定のもとで、著者は朱熹の思想の全体像についての解釈を提出します。 朱熹のテクストを緻密に読み解いてその整合的な解釈を提出した研究としては、安田二郎の『中国近世思想研究』(1948年、弘文堂)を第一にあげるべきでしょう。本書も、すべてのひとが等しく分けもっている理性にもとづいて、朱熹の思想を解釈しているという点で、安田のスタンスを引き継ぐ試みということができるように思います。ただし、安田が依拠した理性の内実には、西洋哲学の素養がかなり入り込んでいるのに対して、本書にはそうした偏りはほとんど感じられません。国も時代も異なる朱熹の思想を、これほどまでに内在的な観点から理解することができるということに驚きをおぼえました。

Posted by ブクログ