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動物に「心」は必要か 擬人主義に立ち向かう
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2019/12/27 |
JAN | 9784130133142 |
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動物に「心」は必要か
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商品レビュー
3.1
9件のお客様レビュー
動物が何を考えているのか、人間とはどう違うのか。ずっと知りたいと思っているのでこういうタイトルの本は思わず読んでしまうのだが、考えてみると妙なタイトルだ。「必要」とは誰にとって? 必要かどうかを決めるのは誰? それにはどんな意味がある? よくわからないまま読み始めて、結局よくわか...
動物が何を考えているのか、人間とはどう違うのか。ずっと知りたいと思っているのでこういうタイトルの本は思わず読んでしまうのだが、考えてみると妙なタイトルだ。「必要」とは誰にとって? 必要かどうかを決めるのは誰? それにはどんな意味がある? よくわからないまま読み始めて、結局よくわからないままだったのだが、解題はともかく、人間の心理学、動物の心理学、進化論、動物と人間の関わりに関する哲学の入り口まで、豊富な研究を例に引きながら誘導してくれるのが面白く、そのまま読み通した。著者略歴にイグ・ノーベル賞を受賞したとあるので、調べてみたら、ハトにピカソとモネの絵を判別させる研究をした人だと知った。その話は本書には出てこないが、読んでみたいな。
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この本を手に取った動機は、本書にワンちゃんニャンちゃんを溺愛している人間を小馬鹿にした内容が詰まっていると期待していたからである。期待は裏切られた。内容は心理学者列伝だった。 面白かったところは、かつて日本人が南アフリカで「名誉白人」だった。の注。別役実さんの「けものづくし」っ...
この本を手に取った動機は、本書にワンちゃんニャンちゃんを溺愛している人間を小馬鹿にした内容が詰まっていると期待していたからである。期待は裏切られた。内容は心理学者列伝だった。 面白かったところは、かつて日本人が南アフリカで「名誉白人」だった。の注。別役実さんの「けものづくし」っぽい →西洋人はこの手の話が好きだ。英国では一九八六年に法律で、ある種のタコを「名誉脊椎動物」にし、ムール貝やロブスターと違って、生きたまま茹でてはいけないとしている。
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動物心理学の歴史を踏まえつつ「人間と同じ」とみなして動物の心を解き明かそうとする手法=擬人主義を問題視した著作。
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