- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
消えた国 追われた人々 東プロシアの旅 ちくま文庫
定価 ¥1,210
715円 定価より495円(40%)おトク
獲得ポイント6P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
10/23(水)~10/28(月)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/12/10 |
JAN | 9784480436344 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
10/23(水)~10/28(月)
- 書籍
- 文庫
消えた国 追われた人々
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
消えた国 追われた人々
¥715
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カントが生まれ育った国、東プロシア。首都はケーニヒスべルク。ロシアが攻めてドイツ系難民1200万人は消え去り、国も消滅した。かつての首都は、現在ロシアの飛び地カリーニングラード州の首都カリーニングラード。
Posted by
旅の過程が丁寧に描かれたかと思えば、著者の興味に沿ってあちこちの時代、歴史に脱線してから、もう違う土地に立っている。東欧の歴史素人のため、ほとんどの史実に色々なため息をこぼしながら追っていく。 ひらがな多めの文体が軽やかな感じを醸しているのか、なんだか読み心地がよかった。
Posted by
本書は著者の池内紀氏がギュンター・グラスの小説『蟹の横歩き』を訳出する際に、小説の舞台となった港町や他のバルト海沿岸の都市を旅した紀行文である。その小説は第二次大戦末期に、当時存在した東プロシアからドイツ本国に避難する9千人あまりのドイツ人が乗船していた豪華客船ヴィルヘルム・グ...
本書は著者の池内紀氏がギュンター・グラスの小説『蟹の横歩き』を訳出する際に、小説の舞台となった港町や他のバルト海沿岸の都市を旅した紀行文である。その小説は第二次大戦末期に、当時存在した東プロシアからドイツ本国に避難する9千人あまりのドイツ人が乗船していた豪華客船ヴィルヘルム・グストロフ号がソ連潜水艦に撃沈されたことを採り上げたものだった。池内氏はその港町(現在はポーランド領で、グダニスクに近いグディニア)を訪れたり、バルト海沿いに存在した旧東プロシアの諸都市を旅し、そこから消えた国や追われた人々のことを追憶するのである。 今はロシア領のカリーニングラードは戦前は東プロシアの首都でケーニヒスブルクと呼ばれ、リヒャルト・シュトラウスや哲学者カントなどを輩出した文化都市であった。しかし、ケーニヒスブルクやグディニアを含む東プロシアという国は第二次大戦によりポーランドとリトアニアに分割されてしまった。13世紀にドイツ騎士団が北の十字軍運動で創り出した東プロシアという国は第二次大戦とともに消滅してしまったのである。その消えた国に存在した諸都市を巡り、歴史を知る旅を池内氏が語ると、消えた国の人々の生活がよみがえってくるのである。 日本は2千年を超える歴史のなかで国境がほとんど動かなかったが、欧州では度重なる戦争で国境は100年たたずに変更されることが多かった。またそれに応じていろいろな民族の人々が移動し、苦難の道を歩んできた。日本人が日頃感じない、国境の変化、多民族国家の共生などについて教えてくれる好著である。
Posted by