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昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅 青年は最果てを目指す
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昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅 青年は最果てを目指す

小川功(著者)

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昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅 青年は最果てを目指す

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 笠間書院
発売年月日 2019/12/07
JAN 9784305708984

昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2021/05/17

昭和41年といえば1966年です。世の中は 高度経済成長に入りつつあるものの、地方 の生活なんて誰も「よそはどうなのだ?」 なんて気にしておらず、身の回りの生活に 「なんとなく良くなっているかな」程度の 感覚しか持たなかった時代といえます。 そんな時代に鉄道での日本一周旅を実行...

昭和41年といえば1966年です。世の中は 高度経済成長に入りつつあるものの、地方 の生活なんて誰も「よそはどうなのだ?」 なんて気にしておらず、身の回りの生活に 「なんとなく良くなっているかな」程度の 感覚しか持たなかった時代といえます。 そんな時代に鉄道での日本一周旅を実行し た学生2人。その紀行文です。 巻末に著者が当時を振り返って語る部分が あります。その変貌ぶりに驚くばかりです。 たった50年程度で、世の中は、特に地方は これほど変わるのかと思い知ります。特に この本ならではの鉄道網の変わりように 言葉もありません。 ノスタルジーばかりではないです。個人個 人が、これほど変わってしまった国のあり 様を「果たしてこれで良かったのか」と考 える契機となる一冊です。

Posted by ブクログ

2020/02/03

地方が輝いていた時代、地方私鉄の全盛期。二人の大学生が北海道から九州まで日本一周の旅に出た。50年後の姿も交えた貴重な記録。 鉄道旅行に関する書物は多くあれど本書は異質。旅の記録の第1部のほか、第2部では旅から50年後の姿そして第3部では仲間たちとの座談会という構成。 関西に...

地方が輝いていた時代、地方私鉄の全盛期。二人の大学生が北海道から九州まで日本一周の旅に出た。50年後の姿も交えた貴重な記録。 鉄道旅行に関する書物は多くあれど本書は異質。旅の記録の第1部のほか、第2部では旅から50年後の姿そして第3部では仲間たちとの座談会という構成。 関西に住む二人の大学生が東京を経由して急行第二津軽で旅をスタート。北海道から日本海沿いに下り九州、四国というほぼ日本一周の旅。当時貴重だったであろうフィルムを多く使い、その分食費や宿泊費を抑えた決して贅沢ではない旅行。車中泊、駅前旅館、地方の私鉄と百貨店。いずれも50年後には絶滅したスタイル。 また車内で他の乗客と話したり、知人の家に泊めてもらったりする文化も廃れたものといえるだろう。 何より北海道だけでなく全国的に地方鉄道が多かったことに驚かされる。今やJRの路線さえ廃止になった地域に多くの地方鉄道が走っている。ちょうど本書の旅から数年で廃止された鉄道が非常に多い。 こんなにも地方が輝いていた時代が日本にはあったのだ。 これは農業、鉱業、漁業の第一次産業が主力だったからだろう。北海道にまだ多くの炭鉱が存在している。 筆者は経営学部学生。流通に興味があったようで近鉄、東急など大手私鉄傘下の百貨店の地方都市への進出を丁寧に記録している。 本書の特長の一つ、50年後の姿。鉄道も流通も大きく変わり、地方は過疎化してしまった。日本の経済成長の結果、国民は果たして幸せになったのだろうか、と考えてしまう。 旅をする学生はまさか50年後に本になるなんて全く思っていなかっただろうが、貴重な記録である。

Posted by ブクログ

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