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アルテミオ・クルスの死 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2019/11/16 |
| JAN | 9784003279427 |

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アルテミオ・クルスの死
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商品レビュー
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現代南米文学を代表するメキシコの作家フエンテスによる、代表的とも言える作品。 メキシコ独立から内乱の時代を生きた成功者、アルテミオ・クルスが死の淵にあるときの、本人による人生の回想。 いかに戦火を生き抜き、新聞社の王として一代にして成り上がったか。 そして成功者になる過程で何を選...
現代南米文学を代表するメキシコの作家フエンテスによる、代表的とも言える作品。 メキシコ独立から内乱の時代を生きた成功者、アルテミオ・クルスが死の淵にあるときの、本人による人生の回想。 いかに戦火を生き抜き、新聞社の王として一代にして成り上がったか。 そして成功者になる過程で何を選択し、何を得て、何を失ったのか。 誰を愛し、誰を愛さなかったのか。死の床で回想される。 実に主観的な回想だが、そこから垣間見える当時の文化や価値観が興味深い。 ただ、読むのには覚悟がいる。 まず特徴的なのは、本人の回顧が一人称、二人称、三人称を使い回して語られる点。 一人称は主に死の淵にある本人の感覚を記述する際に用いられる。 三人称は回顧した当時をある程度客観的に語る際に用いられる。 そしてもっとも厄介な二人称。一人称と三人称の中間で、「お前」を使いながら語られる回顧。 これが回顧なのか、「お前」と呼んでいる主は誰なのか。おそらく自分で自分に語りかけるための二人称を用いているのだが、この二人称で語られる文は、未来形で語られる。どうして未来形なのか。最初はさっぱりわからない。 日本語訳されているので「〜だろう」という文末がwouldなのかwillかが判断しかねるのだが、文末の訳者による解説によるとこれは未来形であっているようだ。 中盤すぎくらいからはこの人称の変化に慣れてくるものの、それまではだいぶ苦戦する。 何度か戻り作業が発生する。 また、情景の描写に名詞の羅列を多用し、そしてその名詞がそれぞれ十分な長さの形容詞を伴っているせいで(こってりとしたソースとアルマニャックをふりかけたビーフステーキ、など)、私のしょぼい短期記憶では容易に迷子に陥る。何読んでたんだかわからなくなる。何度も戻り作業が発生する。 ボリュームとしては500ページくらいなものだが、こう戻り作業が発生するとその倍くらいの量を読む感じになる。 疲れる。 ただ、この技巧は素晴らしいと思う。ある人間の死の間際を、文字だけで表現する。 それを達成するのに用いられる数々の技法。これぞ文学という感じがする。 そう、文学だからこれでいい。すっと読めるように、なんてこびる必要は一切ない。読みたい奴が積極的に読みにいく。 それでいいし、その結果得られる読み手の満足ったらない。 ストーリーを楽しむものではない。ただ、アルテミオ・クルスが死の前に回想した若かりし日の喪失。 ただの喪失ではなく、死の間際に回想したときの、若かりし日の喪失。 これは胸をえぐる。これは、エンターテインメントではなく、芸術。
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生と死と、現在と過去とが行き来しながら進むある男の回想。記憶に紡がれる壮大な歴史であり、人生であり、最後は、宇宙と大地につながる生命の話となる。 しかしながら、読み進めるのに難儀した。長い。。。
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何も持たずに生まれた男性が、のし上がって全てを手に入れてから独りぼっちで死ぬまでを描いた壮大な物語。メキシコの国の成り立ちなども少し分かるようになる(かも)。
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