死にたい夜にかぎって 扶桑社文庫

爪切男(著者)

• 販売会社／発売会社: 扶桑社
• 発売年月日: 2019/11/19
• JAN: 9784594083441

商品レビュー

2024/10/28

1人の男性の恋愛遍歴の話。
めちゃおもろいし読みやすい。
見返してみると自分が印つけてるセリフけっこうあった。なんかいいなって思える表現が多い。

2024/10/07

「クラスメイトの女子、全員好きでした」が好きで著者の他作品にも興味があり購入。衝撃的な一言で始まる実話恋愛小説。がむしゃらに欲望や感情をぶつけ合い...これは体がいくつあっても足りないよ(笑)究極の好きってこういうこと?と考えてしまった。

2024/09/25

2024年
24/9/14読了
・
〈感想〉
衝撃の一行目。
〈私の笑顔は虫の裏側に似ている。
学校で一番可愛い女の子が
言っていたのだから間違いない。〉
ここから一気に物語に引き込まれました。
作者の生い立ちから最愛の彼女と別れるまでの
ノンフィクションで
女性遍歴が描かれています。

クスクスって笑えるところが多く、
特に初体験の相手の車椅子の女性との
ホテルでのやり取りには
声を出して笑いました。

また数々の名言があり、
わたしの好きなものは

東日本大震災の余震の中、別れ話をされるシーン。
怖がりな彼女が
「もう、あなたはいらない」と
決心したように一人で地震に耐えている場面の
〈ああ、もう少し強い揺れが来れば、
あいつが私の胸に飛び込んでくるかも
しれないのに。(中略)
震度が、時間が、言葉が、力が、
全てが足りない。〉

そして、男女を花瓶と花に例えるシーン。
最愛の彼女を花に、自分を花瓶に例える場面での
「ちゃんとした花瓶じゃなくて大関のワンカップぐらいの情けない入れ物かもしれない。」
の流れにグッときてしまった。

ちなみに一番好きなシーンは
冒頭の「虫の裏側みたい」と言われた
学生時代の才色兼備な女子に
「君の顔ダニを退治してあげる」との名目で
屋上に呼び出され、
日々ビンタされるところだ。

＼おすすめポイント／

美しく描きたくなってしまう
自分の人生について
恥じらいを捨て去り、
かっこわるく、赤裸々に描いた
まっすぐな文章が読んでいて気持ち良い。

これを読んですぐ、カナブンの裏側を
検索してしまった。

〈こんな方におすすめ〉
・人の人生を覗きたい方
・ノンフィクションが好きな方
・クスッと笑える本が好きな方
・ゲスな話題も好きな方