死にたい夜にかぎって 扶桑社文庫

爪切男(著者)

• 販売会社／発売会社: 扶桑社
• 発売年月日: 2019/11/19
• JAN: 9784594083441

商品レビュー

2024/05/17

実話を元に描かれてる作品との事。
実際の出来事と知って自分だったら耐えられる自信はないんだけど、なんだか愛に溢れた人生だなあと。
どの女の子も多少の問題はあるかもしれないけど、魅力的で愛しかった。
読んでる間は「気持ち悪いなあ」と思ってしまう部分もあって、受け入れられなかったんだけど、読了後にじわじわ来てる。
こんな人生も悪くないのかもしれない。

2024/05/09

ほぼ実話とのこと。
ドラマ先行で読んだので「私」は賀来賢人、アスカは山本舞香で脳内再生される。
文章を読んでいても違和感はないので読書の邪魔にはならない。お二人が熱演だったことがわかる。
それよりも、車椅子のミキさんを演じた安達祐実だ（特別編なので多分地上波では放送されていない）。ミキさんの顔はプロレスラーの冬木弘道そっくりと明記されているので全く似ていないのだが、匍匐前進のシーンが強烈すぎて文章からイメージを遮断してしまった。安達さんお疲れ様でした。
物語はペーソスとユーモアに溢れた語り口で非常に面白いかったのだが、通して読むと、「このエピソードはいらないんじゃない」という箇所がいくつもあった。もともとは日刊SPA!に連載されていたエッセイとのことで「小説化するにあたって捨てられなかったんだなぁ」と感じた。コンパクトにまとめた方がスピード感が出て良かったと思うのに少し残念。

2024/04/25

もう、すっごい好き!!
ほぼノンフィクションで
主人公が今まで出会ってきた女の子との思い出を綴ってるんだけど、どの子もみんな魅力的で、とても作者さんの女の子に対する捉え方が上手なんやろなと思ったり。
中でも最愛の人アスカちゃんのくだりは鬱になってしまって、寝てる事しか出来なかったり、情緒不安定になったり…それをただ辛く書くだけじゃなくて面白おかしく書く事で、ああまだ捨てたもんじゃないんだなと思えた。
結局2人は別れてしまうけど、それがリアルで美しくて良いと思えた。