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希望の図書館 ポプラせかいの文学
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希望の図書館 ポプラせかいの文学

リサ・クライン・ランサム(著者), 松浦直美(訳者), 酒井駒子

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希望の図書館 ポプラせかいの文学

定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2019/11/02
JAN 9784591164198

希望の図書館

¥770

商品レビュー

4.3

26件のお客様レビュー

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2023/11/13

アラバマからシカゴに引っ越してきた少年ラングストン。そこは黒人も入れる図書館だった。図書館で詩を読む楽しさを知ったラングストン。自分の名は、同名の詩人に由来しているということがわかり… 居場所と自分を取り戻していく過程が丁寧に描かれている。その一端を図書館が担ったというところが嬉...

アラバマからシカゴに引っ越してきた少年ラングストン。そこは黒人も入れる図書館だった。図書館で詩を読む楽しさを知ったラングストン。自分の名は、同名の詩人に由来しているということがわかり… 居場所と自分を取り戻していく過程が丁寧に描かれている。その一端を図書館が担ったというところが嬉しい。

Posted by ブクログ

2023/10/23

1946年秋、ラングストンの母が亡くなってしまい、父と2人でアラバマからシカゴへと引っ越す。母と父の以前からの計画通りだったが、ラングストンは騒々しいシカゴの暮らしに馴染めない。さらに、学校でもいじめられ、友達が出来ない。そんなラングストンは、偶然、図書館を見つけ、通うようになる...

1946年秋、ラングストンの母が亡くなってしまい、父と2人でアラバマからシカゴへと引っ越す。母と父の以前からの計画通りだったが、ラングストンは騒々しいシカゴの暮らしに馴染めない。さらに、学校でもいじめられ、友達が出来ない。そんなラングストンは、偶然、図書館を見つけ、通うようになる。父は男の子の友達と過ごす事を期待していたが、ラングストンはこっそりと図書館に通い、本を借りる。 ラングストンが図書館を〈家〉と呼んだラストは、思わず涙ぐんでしまった。彼が詩を読むことで、苦しい時期を乗り越えられたことも嬉しかったけど、心の支えになる場所が図書館で良かった。 その図書館の司書が黒人作家などの講演会を企画して、地域文化を盛り立てていることも素晴らしいと思った。 紹介されていた作家は知らない人も多かったし、肝心のラングストン・ヒューズの自伝(絶版)も地元図書館になかったのは残念だったけど、相互貸借を活用して、読みたいな。

Posted by ブクログ

2023/10/18

光が差し込むしんとした空間に入ると、棚という棚に本がつまっていた。 図書館の空気を吸い込むと古い紙や糊のにおいと、木のにおいがした—— アラバマで母を亡くし、父とシカゴの町に移ってきた少年ラングストンは、図書館に初めて足を踏み入れた。 中学校では「南部のいなかもん」と呼ばれいじ...

光が差し込むしんとした空間に入ると、棚という棚に本がつまっていた。 図書館の空気を吸い込むと古い紙や糊のにおいと、木のにおいがした—— アラバマで母を亡くし、父とシカゴの町に移ってきた少年ラングストンは、図書館に初めて足を踏み入れた。 中学校では「南部のいなかもん」と呼ばれいじめられている。友だちもいなく、父さんが仕事から帰ってくるまで独りぼっちで寂しい。アラバマのおばあちゃんのところに帰りたい! 母さんが恋しくてたまらない! ラングストンの心情が伝わってきて切なくなった。 偶然見つけた図書館。母さんから「黒人は図書館に入れない」と聞いていたが、この図書館は誰でも入ることができる。案内してもらって「本をさがすお手伝いをしましょうか?」と聞かれた。 自分と同じ名前の作家の詩集にも出会えた。アラバマの懐かしい情景と思いが綴られた詩を読みながら、ラングストンの気持ちが少しずつほぐれていく様子にほっとさせられた。 物語は1946年のアメリカが舞台。 南部から北部へと「黒人の大移住」があった頃、父と息子もシカゴに向かった。 悲しみを胸に、生きる糧を求めて! 無器用で愛情表現も上手くないが、物語の終盤に父親が取った行動は、息子を知りたい、わかりたいと願う親の姿そのものに思えた。 一般書部門の司書キンブルさんと、児童書部門の司書クックさんは図書館のことを熟知しており、適切な選書もできる図書館のプロ! ラングストンは図書館と本、司書さん達に出会ったことで、周りにいる人たちの温かさに気づくことができたと思う。 お隣のフルトンさんは、アラバマのおばあちゃんが亡くなった時、美味しい食事を作ってくれ、ラングストン・ヒューズの詩を朗読してくれた優しい女性。 「ラングストン・ヒューズの言葉が、ぼくが頭の中でつっかえながら読むよりも、ずっと美しくきこえる。フルトンさんは、まるで歌うように読んで」くれて、その心地よい響きをいつまでも味わっていたかった。 「図書館は、シカゴでたったひとつ、ぼくがいきたい場所なんだ」と父さんに打ち明けたラングストン。 けれども母さんが若い頃、父さんに宛てて書いた「ああ、いとしの黒い人…」が、大好きな詩人のものだったことを、僕と母さんの"秘密"にしておきたいと考えたところは子どもらしくて、いじらしい。ヒューズの詩を読むことは"母親"に会うことそのものだから! 本について喋ることのできる友だちも見つかった。ラングストンが、これからどんな大人になっていくのか楽しみだし、知りたいと思う。いじめっ子で時々学校を休むライモンや、友だちになったクレムの物語も読んでみたい。

Posted by ブクログ

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