ファーストクラッシュ
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ファーストクラッシュ

山田詠美(著者)

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ファーストクラッシュ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/10/30
JAN 9784163911168

ファーストクラッシュ

¥220

商品レビュー

3.5

37件のお客様レビュー

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2026/08/17

高級スーパーで、レジ打ちのパートをしているおばさんが、初恋―ファースト・クラッシューについて、懐古する。彼女の実家は祖父の代から住み込みのお手伝いさんを使っているお金持ちの家であり、彼女が小学生の時、父親の愛人が亡くなり、その息子を引き取ることになった。その男、力が、ファースト・...

高級スーパーで、レジ打ちのパートをしているおばさんが、初恋―ファースト・クラッシューについて、懐古する。彼女の実家は祖父の代から住み込みのお手伝いさんを使っているお金持ちの家であり、彼女が小学生の時、父親の愛人が亡くなり、その息子を引き取ることになった。その男、力が、ファースト・クラッシュの相手。第二部はその姉の話、第三部はその妹の話。その家の三姉妹は、それぞれのやり方で、同じ男に心を奪われていたのだ。 以下、気になったところの抜き書き。 「そのひどい言葉の数々が重しとなったように、力の背中はどんどん傾き、やがて丸まってダンゴ虫のようになった。小学六年生の夏のことだ。私は、まだ子供だったはずなのに、自分によっていたぶられる男に強烈な欲望を感じていた。」 「そんな時、穏やかな水を張られた私の人生に、熱く焼けた石が投げ込まれたような気がする。そして、その飛沫を浴びて、記憶の中の私は、何度も何度も火傷を負うのです。」 「彼が、どんなに平然としていても、そこから洩れる悲しみの匂いを嗅ぎつけることができた。憮然とした表情を浮かべていても、その陰で噛み締めるのが喜びであるのなら、その香気に鼻を蠢かせた。」

Posted by ブクログ

2026/08/12
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もうじき五十歳。三姉妹の次女の一人称。 長女・麗子(ヒロイン気質)。次女・咲也(さくや)(たくさん本を読んでいて周りを見下している・風紀係)。三女・薫子(犬仲間)。おませな女の子たち。 新堂力(りき)。さくやの一コ上。 力は、三姉妹の父親の愛人の子。愛人が亡くなって、力が高見澤家に引き取られた。 一人の男にクラッシュするまでの心理描写が丁寧に描かれている。 内面描写に耐性のない人にはもしかしたらきついかも? 三姉妹とも力のことを「憐み」の感情から出発して、初恋にいたってる。 一つ一つの感情の移り変わりが丁寧に描写されている。 さくやは、ほかの同世代の少女よりも大人びている。古今東西の小説や深夜ラジオを聴いているから。不憫→初恋 ひりひりするような痛み。 小学生から中学生にかけての思春期、異性に対して 「初めての恋」だからこの感情がいったい何なのかわからない3人。 三姉妹それぞれに見せる顔が違う力にニヤニヤしちゃう。女の子たちを手玉に取ってる。読者も力に翻弄されちゃうかも? 最後の最後で、三女がクラッシュ(初恋)する

Posted by ブクログ

2026/01/02

山田詠美はいつも男と女がプリミティブに違うことに気づかせてくれる。幼くても男は男で女は女ということを教えてくれる。男女同権と声高に叫ぶ時流とは別次元の世界。今まで身につけてきた価値観やいつの間にか貼り付けていた仮面を打ち壊し、その下にあるもっと本能的な部分をさらけ出されるような彼...

山田詠美はいつも男と女がプリミティブに違うことに気づかせてくれる。幼くても男は男で女は女ということを教えてくれる。男女同権と声高に叫ぶ時流とは別次元の世界。今まで身につけてきた価値観やいつの間にか貼り付けていた仮面を打ち壊し、その下にあるもっと本能的な部分をさらけ出されるような彼女達の初恋。確かに初恋は甘美なだけではなく、いろんなものを奪ったり壊したりする一面があるのかも。高見澤家の女性達とそこに引き取られた少年リキとのそれぞれの時間はどこか官能的で、秘め事をそっと覗いているような楽しさがあった

Posted by ブクログ

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